本澤二郎の「日本の風景」(5867)
<ナベツネ御用新聞化に単身抵抗した反骨秘史>85最終回
(CNN) 米首都ワシントンで4月25日に開かれたホワイトハウス記者協会の夕食会で発砲があり、トランプ大統領はシークレットサービス(大統領警護隊)に付き添われて速やかにステージから退避した。
米国の政治経済外交のハチャメチャぶりの因果を露呈している。日本は大丈夫か?
サナエの内外政も世界の混乱に乗じて「亡霊に真榊奉納」で、想定外の大軍拡戦争体制を強行して、老人から若者まで「戦争」の不安をまき散らしている。泉下の岸・正力・渡辺恒雄と、血税を懐いっぱいに詰め込んだ財閥など「死の商人」は笑いが止まらない。それでも新聞テレビは止めない。憲法を認識していない。権力監視を放棄したための惨状である。国民の政治不信は超物価高に比例して暴発寸前。
それでも目を覚まそうとしない無数の、特に無知で行動しない神道氏子信者の存在に、識者らは「国家神道」の恐怖を抱いている。アメリカにおとらず「狂喜乱舞」の日本でもあろう。
<「相手の致命傷に槍衾・左右両翼の冷酷手口」>
大事なことが迫ってきた。ナベツネ言論による政治支配構造問題は、いったん本日で最終回とする。
書いても書いてもきりがない。ことほど彼の罪状は、安倍とサナエの今を見れば、容易に理解できる。外国人にはわからない。第一、日本人も理解できない。「まさか新聞社の主筆ごときに何ができる」と信じ込む人たちばかりだ。
連載をしながら気付いたことは、ナベツネが何者かさえも知らない日本人の存在に腰を抜かした。主筆という仮面はCIAのお墨付きだ。戦前戦後の日本に怪物がいたとすれば、それは渡辺恒雄のことである。言論の武器は乱用すれば、誰でもうち落とせる。彼はそれを巧みに用いた。しかも、彼には「暴力」も。権力と暴力に太刀打ちできるできる組織・人物はこの世にいない。
80年前の教訓を逆手に取った。そのことについてほとんどの国民はしらない。修身斉家の人でないと、言論は暴走する。フィクサー渡辺は、正力も及ばない。筆者も含め、日本新聞協会も日本記者クラブも渡辺の網に支配されているのである。
<「糧道を断つ」=大学教授への道切断>
ナベツネと対決して無事に生き抜いた言論人は、おそらく筆者一人であろう。
筆者にはツネを読売に入れた宇都宮が支えてくれた、そのおかげである。ツネは右翼に転向し、そこで右翼のドン・児玉や笹川との結びつきが、彼の人生を怪物にしてゆく。暴力を手にもつ右翼言論人は、社内はいうまでもなく政権を自在にあやつることができる。恩師を裏切った倫理道徳不在のツネの権力と暴力には、敵なしだ。こんな人物はほかにいない。
宇都宮の弟子(反骨ジャーナリスト)は、恩師亡きあと生活のための物書きをすべて奪われる。出版社もテレビ局もすべて離反した。ツネのブラックリストが存在していたのだ。
大学教授への道もすべて切られる。まさかこんな悲劇が襲いかかろうとは予測できなかった。
助けてくれたのは、わずかな年金暮らし。「仙人」を名乗る理由である。
誰にも言わなかったが、ツネとの対決で仕事が消える。
彼の執念深さはどこにいてもどこまでも、執拗に追いかけてくる。ほとんどの国民は読売の正体をしらない。野球好きの読売読者はツネの読売を知らない。
正力はワシントンの資料公開でCIA代理人と判明した、ツネもそのうち同様となろう。
<「平成の妖怪 大勲位中曽根康弘」出版社倒産>
ツネを一番恐怖に陥れた本は、おそらく彼が命がけの努力で実現した中曽根政権の批判本。「平成の妖怪 大勲位中曽根康弘」(健友館)、もう一冊は「アメリカの大警告」(データハウス)。
傲慢すぎる態度のツネでも、東京タイムズ政治部のわが先輩の早坂茂三に土下座して、中曽根支援を頼み込んだ。早坂は当時、田中角栄秘書として大活躍していた。この土下座は、政界のみならずやくざの世界でも通用しているらしい。
ツネは正力から「中曽根支援」を強いられていた。中曽根は正力にとって内務官僚の後輩。中曽根は山林開放なしを察知して、格安の山林買収を実家に指示し、莫大な資産をためこんでいた。戦前の内務官僚として、権力を乱用した正力は有名だった。中曽根を「平成の妖怪」と命名したのは筆者である。同時にツネ批判でもあった。当時のレーガンにひれ伏した中曽根の「日本は不沈空母」発言はツネの提案を受け入れたものだろう。この名著は出版直後に倒産させられた。
「アメリカの大警告」は、改憲試案をぶち上げた読売の背後にワシントンCIAが関与しているのかどうか?これが1か月取材の目的だった。ツネもワシントンで肌でCIAと接点ができたはずだが、ホワイトハウスの広報担当官は「日本の特派員はアルバイトを使って、新聞からジャパンの文字をみつけさせ、それを記事にしている。重箱のすみをつついているばかりだ」と皮肉った。伊藤詩織さんも知っているはずだ。
新聞の改憲試案には国防総省制服組エリートらは「またアメリカと戦争しようというのか」と驚いた。これらの記事に日本のアメリカ通の第一人者・宮澤喜一は、絶賛する手紙を自宅に郵送してきた。この本は読売がかなり買い占めたとみられる。
<「ボロは着てても心は錦」の白門精神は東大赤門に屈せず>
ツネの300億蓄財は言論界では一番だろうが、筆者らは500億かそれ以上だとみている。彼の息子を銀行に押し込んでいる。彼の秘密口座に関心が集まっている。筆者とは天地の開きがある。
白門は当時、私学では一番授業料が安かった。そのためである。
お茶の水から八王子に移転して衰退してゆく。貧乏学生を排除したためだ。
一度、赤門の首相候補に土下座された経験がある。早坂先輩に一歩近づいたことも。しかし、これも運命に違いない。人間は因果応報から逃れることはできない。
<「敵は本能寺」!!>
連載を終えるに際して言いたいことは、敵は本能寺ということである。サナエは風がふけば飛ぶような軽薄なおばちゃん。本丸はツネの亡霊に操られる複数の、たわいない輩だ。もはや第二のツネは生まれない。
中川酩酊会見の正体もあばかれている!
<平和軍縮派の巨頭・宇都宮徳馬の墓前に捧げる!>
本連載はジャーナリストの大先輩・宇都宮の弟子としての任務の一端を果たしたものだ。
それは同時に80年前の民主主義を再生させるため。「言論が正常に機能すれば、民主主義も正常に機能する」、権力監視がジャーナリストの本分である。謹んで本連載を宇都宮先生の墓前にささげたい!
2026年4月27日記(元東京タイムズ政治部長・日本記者クラブ会員・元武漢大学客員教授)
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