本澤二郎の「日本の風景」(5789)
<ナベツネ御用新聞化に単身抵抗の反骨秘史>7
敗軍の将ではないが、兵を語る力などない。戦後80年にわたる戦後教育のなせる仕業と切り捨てるしかないのか。ただし、選挙戦術論でいうと、戦前の翼賛的な議会運営の中で、超物価高で人々は悲鳴を上げていた。そこに意表を突く電撃解散に野党、特に急遽準備のないまま飛び出した中道改革連合の集票組織(創価学会など)は、大勢が整わないうちに投開票日を迎えて大敗。筆者はナベツネ流の意表を突いた電撃解散が功を奏したもの、と分析したい。復活した国家神道・神の国の党利党略・個利個略が制圧した選挙戦であろう。しかも、天候までもが味方して歴史的圧勝。
戦後の日本民主主義の底の浅さを裏付けているのだが、確かに泣けてくる。
「自民議席、戦後最多確実に」との新聞見出しに、泉下のナベツネが笑い転げている。読売新聞は号外を出したのかどうか。民意が反映しない大政党が有利な小選挙区制と、意表を突く冒頭解散が高市早苗に幸いしたというべきだろう。
<不当な選挙戦術とケジメ無しの中道大敗=正月ボケで常在戦場忘却!>
日本の極右化に一喜一憂する隣国では「香港フェニックステレビでは中国の専門家が、高市総理が「外交・安全保障政策においてより強硬かつ急進的な姿勢を示すだろう」と。また韓国の聯合ニュースは、与党の圧勝を速報し、日韓関係については「従来の協力基調を維持する見込みだ」と。保守系の東亜日報は「『戦争可能国家』へ向かう憲法改正の動きが加速する可能性がある」と指摘。革新系のハンギョレ新聞も「"強い日本"の右傾化に力が入る」と伝えた。
なお、繰り返し指摘してきたが、立民の指揮棒を振る野田佳彦に任せた失態は大きい。彼を有権者は、嘘つきと判断し、高市と同じく神社参拝派で知られていた。公明党は安倍と共に戦争法を強行した太田と山口に対して、けじめをつけなかった。戦争党を「中道」と信じさせることは土台無理だ。
有権者は大寒と豪雪で炬燵に潜って風邪防止に振り回され、選挙運動どころではなかった。自民党国会議員秘書や自身も3回地方選挙を体験したプロでさえも「選挙終盤には電話作戦で票固めをするもの」「今回は一度も電話が鳴らなかった」と。若者にはインターネット宣伝で、彼らを動かしていた。
<高市の秘密主義と圧勝後に笑いが消える不思議=操り人形>
「勝って兜の緒を締めよ」という戦前よく言われた戒めを思い出す。彼女は選挙中は白い歯を見せる作り笑いに徹してきたが、開票が始まると、一転して表情をひきつる姿を演じた。彼女を操る側近の指示に従っているのである。
幹事長の鈴木は、元は護憲リベラルの宏池会メンバーだ。乾坤一擲の高市選挙では相談相手にもされなかった。彼女の秘密主義に自民党内には疑心暗鬼が広がっている。背後の極右・日本会議はもともと秘密主義だ。国民は高市独裁を警戒するだろう。
<読売指南で動く憲法改悪の悪夢>
永田町の住人の多くは政治屋。金儲けの輩が大半である。
国民のために身をささげるという殊勝な政治家はいない。事情を知る老人の中には「家族もいない身であれば、ドローンを国会議事堂に飛ばしてやりたい気分」と冗談とも本心ともいえる言葉を吐く。
今回の選挙でも、野党候補を応援していた運動員は「自民党幹部の集まりにも警察がへばりついていた」との意外な報告も自宅に届いた。
総選挙費用900億円だけではない。列島の警察費用も膨れ上がっている。「一人の独裁者のお陰だ」と警鐘を鳴らす市民もいる。
<「復活国家神道・神の国」に挑戦する270万宗教団体を新発見>
気が付くと「偏狭なナショナリストの日本」に変貌していたことに、平和を追求する市民は泣かされることになろうが、安倍晋三に続く高市の「神の国・国家神道」に対して、公然とNOを突き付ける正義の宗教法人が現れた。これは昨今の新発見である。仏教界・キリスト教会にも波紋を広げる。
なんと安倍内閣時には、数十回も諫言をしていたという。筆者を含め誰も知らなかった。現在は「積極財政でハイパーインフレ、国を亡ぼす」という正義の主張を、機関紙に公表し、それを全国民に配布しているというのだ。野党顔負けだ。270万信者の中には、元公明党創価学会の会員がたくさん入会しているというから、これも驚きだ。しかも、宗教的教義で池田大作批判を以前から続けていた。
筆者はジャーナリスト。不偏不党・是々非々を貫いている。日本記者クラブ以外、どこの団体組織とも関係していない。個人が宗教を信じるのは自由である。高市が個人として神社参拝することにはだれも批判しないが、公人として参拝する彼女の参拝は憲法に違反する。
自民党議員の大半が、神道の神棚を祀って選挙をしている。これも駄目だ。選挙費用900億円は血税だからだ。むろんのことで、自治会などの公金をくすねる神社神道の横領は犯罪である。関与する役員も共犯者と認定される。まっとうな法曹人は、これを法廷で裁くことになろう。
積極財政は、さらなる円安とハイパーインフレを呼び寄せる。同時に武器弾薬に特化しているわけだから、憲法の20条と9条に違反する。全国の法廷で高市裁判が開かれる可能性がある。
歴史を知る国民は、高市内閣が戦争を呼び込んでいると肌で感じている。270万教団がこのことに気付くとどうなるのか。また腐敗の最高裁が目を覚ますと、自民党政府は即退陣に追い込まれる。
かくして注目の富士大石寺顕正会の動向に人々の関心が集まることになろう。国破れて顕正会アリか。
今年は午年の宇都宮徳馬の生誕120年。筆者も午年だ。寝込むわけにはいかない!
2026年2月9日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)
(米ブルームバーグ): 中国人民銀行(中央銀行)が15カ月連続で金の保有を増やした。記録的な上昇が続いていた金相場は先月末に急落したが、人民銀による購入は公的な需要の底堅さを裏付けている。7日に発表された統計によると、人民銀の金保有量は先月、4万トロイオンス増えた。保有量の増加は2024年11月から続いている
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