本澤二郎の「日本の風景」(5700)
<訪中111回6年ぶりの北京散見>20
社会の様子を外見だけで判断していいものか。そんなことはないだろう。実際の人間の心は複雑で、第三者には理解できないし、見当もつかない。電車内の様子にしても、日中のそれと通勤時のそれは違う。ただし、いえることは人々の様子が乱れている、不安と不満でため息をついている?それは感じなかった。
ほぼ安定している北京だった!
ためにする日本右翼メディアの中国崩壊論とは異なる。1980年代の中国から今までずっと二本足で見てきた中国の変化を、誤認することはない。なんとか生活を維持している人たちの立ち居振る舞いから、異変を感じることはない。残念ながら貧者の様子はわからない。それは日本でもいえることだ。
家族がみな元気な家庭とそうでない家庭は、それらの精神の内面を知ることは不可能だからである。
日本の首相のように整形と厚化粧に汗をかく女性を区別できない凡人は、それでも白粉(おしろい)の濃い女性の存在はわかった。また、たまに日本の暴走族のような若者のバイクが大音響をまき散らして走っている様子は、意外だった。ただし、1台だけで集団ではなかった。治安の良さは文句はなかった。
老人をいたわる若者の存在は、この国の将来に希望を持たせてくれた。
経済の崩壊はともかく、政権の崩壊を数年前から流していた日本のネット情報は、一般の中国人は全く感じていない。治安の良さも裏付けている。日本のそれは嘘・フェイクニュースで埋まっている。日本のそれは、清和会政治・国家神道かぶれの極右政治と深く連動している。その結果、中国嫌いが若者の間でも増加し、それが偏狭なナショナリズムの温床となっている。
国家神道かぶれ・とことん創造された明治史に翻弄される右翼人士の、歴史を直視しない「今だけカネだけ自分だけ」のA級戦犯系譜に依存する清和会人脈自民党による、大軍拡への積極財政推進が、後世にツケを回し、結果、日本破綻へと突っ込む今政治に危機感を覚える。
戦争を拒絶する非戦の日本へと舵を切らないと、歴史の繰り返しの可能性に恐怖を覚えるものである。
<回族理髪店の繁栄を喜ぶ=若者は現代社会に溶け込む>
順義区の回族の新鮮な牛肉に惹かれて大分たつ。というのも、北京首都国際航空の拡張工事で当局から移転を求められたイスラム系の住民地区という事情もある。そのほか、ここの商店で売られる野菜は新鮮だった。目の前で作られる胡麻油も人気だった。添加物など入る余地などない。
今回はそこで羊肉の串刺しを食べようと思い立って出かけたのだが、以前は歩いた。今回はバス。1元(20円)区間である。前にも触れたが、本物の串刺しはなかった。煙害と認定されて禁止になったのだ。当局の大気汚染にかける意気込みを感じる。
代わりに胡麻饅頭(シャオピン)を買った。これはすごい饅頭である。シルクロードから伝わった食べ物であろうが、これまた健康食品で保存もきく。1個食べるとコメご飯は半分になる。
かれこれ10年ぶりだろうか。理髪店が今も。しかも成功しているらしく、店も立派に改装されていた。なんとなくうれしくなった。中年の男性は白服に白い帽子をかぶっている。白服は朝鮮半島を経由して天皇族の神主にも伝わっている。神嘗祭の服装である。もとはイスラム教徒の服装だったのかもしれない。
シャオピンをつくる若者は、回族のイメージは全くなかった。中国人そのものである。民族の融合を見て取れる。回族住宅の前の駐車場は、大型の電動車ばかりだった。貧困のイメージは皆無だった。
<中国民航社員はエリート、食堂や訓練に出かけるのも団体行動>
回族地区の隣が中国民航の広大な施設。飛行訓練の場所もある。
教育施設も、彼らの住居も食堂もそろっている。中国のエリートたちの職場なのだ。何事も集団で行動するらしい。広大な公園を数十人規模で整列して移動する。
それぞれチームで移動する様子を見た。長身でハンサムな若者ばかりだ。女性のあこがれの男性である。大学を卒業しても職場がない若者ばかりだというのに、ここは別格である。恵まれた若者の職場であることが一目瞭然である。
したがって規律ある行動が訓練生に求められているのだろう。ここは10年前は農地だった。一帯が農民が穀物を生産する職場だった。今は違った。中国の近代化で農地が消えていく!それを太くなったポプラ並木が目撃していた。これからも。
腐敗官僚が出なければ、安くて安全な航空機として成功するに違いない。日航の二の舞は回避するはずだ。
<香河肉餅はおいしかった=値段18元=スープは無料>
蘭州牛肉麺はおいしい。牛肉つゆがおいしいからだ。近くの店に出かけたのだが、以前、市内中心部で食べた味には追いつかなった。事情通に言わせると、家族経営のせいだ、と断じた。その点で、チェーン店の方がいいと指摘した。「チェーン店だと肉の味付けにしても専門家がチェックする。食材の大量購入もメリット」という。さすがにプロの指摘はするどい。「どこの店がいいのか」は旅行者には判断できない。
「香河肉餅がいい」というので飛び込んだ。これは大成功だった。肉の加工もこの店でしているという点も
申し分なかった。完成した加工肉はいい加減だという。
店は質素で狭かったが、客の入りはよかった。値段も18元と手ごろ。女性客も多かった。わかめのスープは無料で、何倍も飲んでしまった。
幼い息子を連れた30代の男性客が近くに座った。すると子供の様子が元気すぎる。わがままし放題に親はハイハイと付き合っている。一人っ子政策は解除されたが、現実には一人っ子の家庭が少なくない。子供は宝物だから、親はわがままにさせて育てる。一方でエリート、他方でダメっ子の中国の教育が気になった。
日本も教育を間違ってしまい、歴史を知らない、憲法さえも知らない若者が増えてしまった。積極財政の落とし穴さえも知らない大人だらけだ。
2025年11月10日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)
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