本澤二郎の「日本の風景」(5699)
<訪中111回6年ぶりの北京散見>19
近代法の三権分立を知らない日本人はいるのだろうか。ほとんど正常に機能していないため、これの存在さえ理解できない国民がいるのかもしれない。
安倍政治を暴走させた自公連立は、日本国憲法に深い傷を負わせた。まさかの戦争法制の実現である。朝鮮民主主義共和国(通称北朝鮮)の愚かすぎる政治に連動するような日本の神道・国民会議の暴走目的の正体は、中国との軍事対決の準備にあった。「安倍小僧」が台湾有事を声高に叫んでのろしを上げた。その本質を政治のイロハを知らない松下政経塾の高市早苗が、あっさりと口を開いてしまい、平和こそが政治の目的と信じる反骨ジャーナリストの頭脳に衝撃を与えた。
「やっぱりそうか」と覚悟すると同時に、司法立法行政に携わる「天皇の官僚」チームに対して、一段と警鐘を鳴らす主権者義務を負ったことになる。学者文化人も当然の責務だが、その覚悟があるのかどうか。第一、ゆでガエルが大好きな国民が理解できるのかどうか。
この機会にはっきり言わせてもらうと、永田町を二本足で歩いてきた経験則からいえることだが、法的には男女は平等であるが、現実は全く違う。神道という原始の占い・お祓い宗教は「女性を汚れ」の対象としている。すなわち日本は極端な男尊女卑の社会である。

ここに問題の根源があるのだが、政界に登場する、特に自民党の女性議員には正直、有能で見識のある人物が見当たらない。問題を抱える議員ばかりである。その一人がいまの自民党総裁。女性の弱点は感情的で突っ走る。思考して均衡を維持する政治的資質が弱い。よほど有能なブレーンがそばにいないと、大変な事態へと国民を引きずり込んでしまう。そのことが早くも発覚した。利口ではない本人が明かした。日中戦争準備が彼女の任務なのだ。安倍よりも二号の方が早い。

「現在は右翼メディアのお陰で、整形した狐目と白い歯見せ興行と国民を少し喜ばせる政策で内閣支持率を維持している」と世間でみられているようだが、これも野党第一党のトップも松下政経塾仲間。野党の不勉強と力不足にも助けられているが、言論の責任が一番重い。

一瞬も目が離せない2025年11月である。高市の「戦争準備」路線に日本国民は、目を覚ますか。武器弾薬国は80年以前に日本を引きずり込んだことになる。

<夢を失った哀れ中国の中年婦人>
本題に戻る。彼女がどうして財を蓄えたものか?周囲の人は誰も知らないが、10年前には彼女の希望の目を記憶している。たまにすれ違う時もあったが、彼女はマンション内に二か所の部屋のオーナーだった。
1階の入り口の部屋は、いつも開いていた。普通の部屋ではなく、内部は小さな店で軽食を出していた。急いでいる通勤者は、そこに飛び込んで空腹を処理して会社に出かけていた。
1棟に300人が住んでいる。床屋もコンビニ店も3か所もあるが、5分ほどで腹ごしらえのできる店はここしかなかった。

彼女は周囲の親しい客に夢を語っていた。おそらく50歳前後のこの婦人は、一見していい感じを与えていた。ここに来るまでどうしていたのか、誰も知らないし、本人も明かさない。それでいて二部屋も購入できた資金は、常人では無理だ。10年前はかなりの金額を持っていないと、不可能だった。
場所柄、投資を目的としていた。
「10年もすれば、部屋の価値は数倍に跳ね上がる。それを売却すれば、永住する住まいを買って旅行三昧の晩年を送ることが出来る」と実現可能な夢を漏らしていたのだが。

6年ぶりの彼女は、やや疲れていた。1階の店は閉まっていて、扉の前にはごみのようなものが積まれていた。彼女が当初、客に出す食べ物を温めるためにガスを使っていたが、ガスは火災になるといわれて利用できなくなった。オール電化がマンションの規約だった。法律違反はさして気に留めない東北出身の彼女も、ここでは通用しなかったらしい。
一度すれ違ったが、挨拶もなかった。10年前の彼女は白い歯を見せたものだが。
現在はマンション住人の廃品を集めて、それを売っていた。

<崩壊した不動産バブル>
高額なマンションは売れないし、買い手もいない。二束三文の値段に下がってしまった。バブルは泡のことだ。バブルは泡と消える。二か所の部屋を手に入れるまでの彼女の苦労は、どうだったのか。夫の資産だったのか。それとも相続資金?それとも無茶な夜のビジネスでため込んだものか。
不動産バブル崩壊で国も地方も銀行も金がない。それでも国や地方は住民からあの手この手で金を搾り取る。庶民の不満はくすぶっている。

住民は朝夕2回ゴミをマンション出入り口に並んでいるいくつもの大きなゴミ箱に、ぽいと捨てる。空箱や家具や古くなった電化製品なども。するとそこに再生可能なゴミを集める管理業者が、しっかりと集める。

中国都市部の道路はポプラやプラタナス、すだれ柳、イチョウなど街路樹が実に見事だ。銀杏の実が落ちているが、市民が拾って焼いて食べているという話を聞かない。これの清掃も大変だが、都市部では落葉を燃やしてはならない。場所によっては落葉を踏んで散歩することになる。


<若者の仕事は電動バイクの配達人>
バブル崩壊のとばっちりは若者の仕事が奪われた点であろう。
失業率はさぞかし高いだろう。大学を卒業しても配送人が常態化している。電動バイク誕生だ。おそらく中国のそれが世界一ではないだろうか。騒音がない。それでいて素早い。食べ物などの大きさの配達は、電動バイクの出番をつくる。

マンションエレベーターに乗ると、ほぼ確実に彼らと出会う。日本のような半ぐれ若者はいない。スマホを駆使して素早く配達している姿は、なかなか立派だ。
2025年11月9日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)

(時事通信のレベル)

首相の答弁には「危うさ」も垣間見えた。自衛隊が集団的自衛権を行使できるのはどのような場合か立民の岡田克也元幹事長から問われ、対中タカ派として知られる首相は「例えば台湾統一。(中国の行動が)武力行使を伴うものであれば、どう考えても存立危機事態になり得る」と断言。「台湾有事は深刻な状況に至っている。最悪の事態を想定しておかなければいけない」と力説した。