本澤二郎の「日本の風景」(5694)
<訪中111回6年ぶりの北京散見>14
中国人の美意識はすごい。凡人はこの10年ずっとそのことで圧倒させられてきた。家の中の整理どころか庭の手入れ、花々で敷地内を飾るのは当たり前。「蘇州の庭園」の見事さを知れば、彼ら彼女らの芸術的センスを感じないわけにはいかない。90年代の経済成長期には、日本から庭木が大量に大陸に渡った。特に房総半島の樹木で知られる拓植(つげ)が根こそぎ消えたという。中国人の富裕層のやることは芸術的なのだ。近年は希少な日本の君子蘭にも関心が強いという。
房総半島の君子蘭の生育に取り組んでいる第一人者・神子悟の指摘だ。
香港の中国人が所有する元日本農家のかやぶき屋根は、改装されると、周囲の山や竹藪と歩調を合わせて自然に溶け込んでいる。中国人の審美観は半端ではない。
そもそも女性の薄い化粧は、まるで歌舞伎役者かとあきれさせるような日本女性の白粉(おしろい)と対照的だ。今回の旅では、一部に濃い白粉派に気付いた。質素な美の追求では、歴史の長い大陸の女性にかなわないのではないだろうか。
<「中国人はランが大好き」と富津市の神子悟>
大病を乗り越えた富津市の神子悟(大佐和工業社長)は、一部で世直し人間として注目を集めている。「人間は老いて世直しに走る」という典型人である。彼は拙著「腐臭列島 房総半島の闇」(データハウス)をわが埴生の宿に押し掛けてきて1万円で買ってくれた。
世直し人は、やくざ暴力団に屈しない。腐敗の医師会にも抵抗してゆく。筆者とはウマが合う。そんな彼が「中国人はランが好きだ」と教えてくれた。
昨日人間の往来が少ないホテルオークラで、日本君子蘭展示会があるというので、好天の房総路に車(木更津市のキャデラック)を走らせた。そこで生まれて初めて競売(せり・オークション)を見聞した。
<オークラで珍しい蘭のオークション=大不況で10分の1>
彼が耳打ちしてくれた。「いつもと違う。例年の10分の1の値動きだ」と。大不況下の日本なのだ。バブルははじけてしまって青息吐息の日本列島なのだ。納得するほかない。北京の大型スーパーを思い出してしまった。アメリカも北京、日本も世界不況に巻き込まれている。
それゆえでもあろうが、読売やフジサンケイの右翼系メディアは、日本初の女の首相をほめちぎって批判しない。野党も亀のように首を引っ込めている。珍しく志位和夫が一人反発している。
<アベノミクスが日本沈没の因>
円を刷って刷りまくって15年か。おかげで円の価値は下がり続けている。野菜もコメも倍額の高値で販売されている。農協・農林族が暴走して、値段を倍に釣り上げているのだ。
昨日オークラ近くの店(道の駅)では、サツマイモのつるが販売されていた。青野菜も手が出ないほど高い。泥ネギも数本で高い値がついている。ジャガイモも高くて手が出なかった。大根1本購入すると、青々とした葉がついている。さっそく妹に電話して大根葉の料理方法を教えてもらい、本日テストする予定である。
これ全ての責任が安倍にある。財閥はぼろ儲けしたが、民衆は財布を空にされてきた。高市も同じ愚策を継続するものだから、円は上がらない。ずっと下がりっぱなしだ。バブル札は株屋に流れ、豆腐のカラ値段が付く。もう預金1万円の価値は半分に下がっている。それに大軍拡の「積極財政」が追い打ちをかける。永田町の翼賛体制の枢軸は、高市=野田の松下政経塾ライン。靖国派の偏狭な民族主義勢力である。
日本沈没の原因を排除しない政府を、ほぼ全マスコミがおだてまくる日本。格好の全マスコミによる真実を伝えない愚民政策にある。
<本日発売の日刊ゲンダイを読もう>
日本の真実を報道する新聞は、夕刊の日刊ゲンダイのみだ。
勇敢な正義の記者がそろって右翼政権を批判し、立ち向かっている。頼もしい。本日の記事に目を通すべきだ。日本を狂わせている元凶は、世論操作をする新聞テレビにある。
インターネット報道も新聞テレビの添付ばかりで、素人が見たり読んだりすると罠にはまる。世も末か。何としても戦争阻止・軍拡阻止・原発阻止を忘れるな、忘却したらこの国はおしまいになる。
この機会に神子悟の審美観に目を向けるといい。
世直し老人は、いっぱいいる。結束すれば護憲リベラル派の政府を打ち立てることもできる!
2025年11月4日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)
コメント
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。