本澤二郎の「日本の風景」（５６６６）

＜腐臭列島・房総半島の闇第二弾＝ワコー前橋事件のすべては３１１フクシマ核汚染ごみ問題から始まった！＞

当事者にとって当たり前のことが、無関係な第三者には予測予見はできても確定断定は困難な場合が少なくない。筆者はすっかり袖ヶ浦市や地元住民の資料にずっと誤魔化されてきた？何のことはない、ワコーの謀略はすべて３１１すなわち２０１１年３月１１日以降に計画、浮上したことが今わかる。

２０２３年２月１日袖ヶ浦市林、高谷両地区合同対策委員会が全住民に対して経過説明を行っていたのだが、その時の資料がワコーの野望をくっきりと暴いていた。事前に環境ジャーナリストの青木泰に調査を依頼、彼が克明に整理した資料で理解できる。

＜ワコーのダンプで土砂搬入は２０１３年５月、すなわち３１１の２年後＞

３２兆円の東北復興資金は、全国民から政府が強引に集めた税金であるが、この血税資金を自在に動かした悪徳企業と団体は、ずばりゼネコンとやくざ軍団だった。

東北復興事業については、様々なうごめきがあった。例えば銀座に飲み食い女遊びに明け暮れたゼネコンとやくざと一部公明党などの政治屋だった。３２兆円に群がったこの種の男たちや官僚や政治屋もいたが、大半はゼネコンとやくざ暴力団が吸い上げた。

これの不正会計を会計検査院が暴いた、という話は聞いたことがない。やくざを絡めることで、不正会計はすいすい通過する日本の議会である。与野党議員も甘い汁を吸うことで、国会追及はなくなる。日本の議会は、国民のためのではないのだ。

やくざ代議士と関係のあったワコーの前橋は、核汚染土不法投棄による莫大な利益に絡みついて始動した。その場所が前橋が勝手知る、袖ヶ浦市の元環境部長らが所有する陣場台の共有林だった。

膨大な量の核汚染ごみがれきなどを埋設する場所の確保を、こっそりと闇に紛れて強行する。そのためにはお上の認可は邪魔だった。

＜恐ろしい恐ろしい小櫃川水源地不法投棄の巧妙な野望＞

やくざを噛ませることで住民・役人・議員を沈黙させることは、日本では容易なことだ。原子力発電所の手口として有名だ。フクシマの東電にしても同じである。電力会社はやくざ暴力団を駆使して、住民や団体の反発を抑え込む。戦前の日本と大差ない。

自民党関係者は１００％金で転ぶ。地域の有力者である神社の氏子総代は、彼らの手駒として動く。正義や正論や大義などは、容易に抑え込む。反対派にはおいしい餌をまけばいい。

警察は非法治主義に容易に屈する。江戸時代の十手捕り縄の世界。上命下服の世界だ。検察もまたしかり。

前橋については、調査不足であるが、常識的にみて尋常な男ではない。やくざであればチンピラ程度か。仮に千葉県警に有能な正義の士がいれば、背後の闇の有力者の存在を明らかにできるであろうが、彼には水源地の核汚染ごみ不法投棄の恐怖を理解できるかどうか。ともかく房総半島に正義の人材がいない。

５０万人の命の水の水源地に核汚染ごみ投機について、理解も認識もない前橋という男は、極刑に値しようか。

＜太陽光名目の核汚染土ゴミを水源地に埋設＝残土で蓋してその上に太陽光発電設置で目くらまし＞

そういえば元群馬県警警部補の大河原宗平は、警察の裏金問題を暴いて首になった正義派で知られるが、彼は陣場台を視察した後、太陽光利用は犯人の手口に違いない、とズバリ指摘していた。要するに、太陽光設置を名目に、その下を毒物などを埋設して、残土で蓋して隠す。悪党が用いる金儲けの手口という。

蛇の道は蛇というが、考えることはみな同じなのだ。前橋は以前から熟知していたのだろう。元袖ヶ浦市環境部長らを巻き込むことで、住民が気付いたころは、すべて後の祭りというのである。

それにしても５０万市民の命の水どころか、首都圏の放射能汚染という大気汚染は、５０年後１００年後は？悪魔のような人間が木更津市の産廃場を経営していたとは、お釈迦様でも気づかなかったろう。彼の巨大な工場はそうしてできた。

＜２０１４年４月３０日覚書の前に森林法違反で既成事実＞

人間は既成事実に折れる。悪徳業者もそれを利用する。彼らの核汚染土不法投棄計画は、２０１１年の３月１１日から始まり、２０１２年には工事を始めていた。２０１３年にはダンプで土砂を陣場台の現場に運び込んでいる。

２０１３年ごろの袖ヶ浦市の首長や環境部長の証言も必要だ。重い政治責任と行政責任を伴う。同時に千葉県中部林業の対応の遅さと、認識の甘さも問われなければなるまい。なぜ森林法違反を事実上、放置したのか。陣場台の不法投棄事件が、房総半島の自然破壊を促した罪も問われよう。

このような政治風土を常態化したやくざ代議士と、現在の倅と運転手の暴走も、そうした輩に一票を投じた公明党創価学会にも、重大な道義的責任を伴うだろう。

こんな国に誰がした？房総半島を核汚染ごみなどで埋め尽くす犯人を、千葉県民は許さない。それを放置する千葉県知事を許さない。歴代の千葉県警本部長と公安委員会と歴代木更津署長の責任も免れないだろう。

２０２５年１０月６日記（茅野村の仙人・日本記者クラブ会員）