本澤二郎の「日本の風景」(5664)

<房総半島の闇第二弾=不可解な陣場台山林売買>

いまも自然の宝庫・房総半島の山林をやくざ系産廃業者が買いあさっている。ひとたび手放された山林は、彼らの利権の巣と化して貴重な自然破壊の対象にされる。ひどいのは勝手に山林を分捕り、自由に破壊を繰り広げている。

こうした悪辣な犯罪的な山林購入や不法な山林分捕り行為に対して、個人所有者は言うまでもなく、管理監督役の行政も警察も見て見ぬふりをしている。

手元に陣場台を核乱開発の主役となったワコーエコテック社長の前橋二三男と共有山林を手放した5人(袖ヶ浦市高谷)の覚書がある。神谷敏夫は元袖ヶ浦市環境部長、森田泰弘は市議会事務局長。



<前橋・神谷・森田の3人組に住民は注目>

以前から前橋と神谷・森田の関係を指摘する地元住民が存在する。他方で、前橋は袖ヶ浦市幹部だった兄弟を通じて、山林所有者と相応のコネを有していた。このほか山林の共有者は、森田良充・高橋菊枝・桐谷久夫の3人、全員だと5人組だが、実際は市や県の事情に通じている神谷と森田と前橋の3人組が、陣場台巨大利権開発の計画者ではないかとして、以前から地元でささやかれていた。

「知恵袋は神谷だ」と決めつける住民は少なくない。産廃場計画を持ち出せば、地元の反対に遭遇する。どうするか?表向きは太陽光発電にすれば、反対運動は抑え込める。神谷の知恵に前橋は飛びついたものか。


あるいは当初は太陽光発電でごまかして、時間を経てこっそりと産廃場にして荒稼ぎする、というやくざ系の業者は、以前からこの方法を信じ、成功してきたことを、前橋は知っていた。ということは、双方から接近して暗黙の了解のもとで、陣場台山林の違法開発計画を想定した!これが真の売買契約だった可能性も否定できない。警察に任せるしかないのか。


かくして平成26年4月30日、袖ヶ浦市林字陣場台563番35の山林14876平方メートルが、311フクシマ東電核爆発汚染土ゴミの山の一角が、地元の計算で実に60万立方メートルも、小櫃川の水源地の一つである命の水を埋め尽くす、重大事件を引き起こした疑惑が浮上した。色も形もにおいもしない放射能は、地上に噴出して風に乗ると市原千葉方面、木更津君津など南房方面に飛散している。むろん、地下水も核汚染し、清流松川を経て小櫃川へ合流。途中で袖ヶ浦市の水田地帯にも流れ込んでいる。地元の人たちは、以前のようにシラサギや鵜が少なくなったと気になる報告も。

だが、広域水道も君津郡市も水質検査に対して、きわめて神経質で肝心の検査をしていない。


小櫃川の水道利用者は50万人前後。大半の市民は汚染水のことを今も知らない。恐ろしい行政犯罪である。


<共有山林所有者・神谷敏夫と森田泰弘は元袖ヶ浦市環境部長ら>

山林を進んで手放したものか、それとも前橋に強引に買収を強要されたのか、このことさえも住民は調査していない。それほど住民は無力で無能な人たちなのか。

多少は事情を知る人物は、塹壕に潜って口を閉じている。卑怯者はどこにもいるが、腐敗の根は住民側にもある。民主主義はなかなか確立しない。憲法さえもよく理解している役人や議員、首長もいない、まるで「天国」のような世界なのか。


やくざ暴力団に都合の良い環境と言えなくもない。袖ヶ浦市民が市の環境部長で市議会の事務局長と悪辣な産廃業者の3人組に対して、住民はまともな抗議さえしていない。火の粉は住民の側に降りかかることになる。


<購入者は問題のワコー代表取締役・前橋二三男>

東北復興資金32兆円に群がったゼネコンとやくざ暴力団。この32兆円に木更津市の産廃業者が食い込んで、数百億円の暴利を手にした、と事情通は怒り狂っている。

むろん、前橋一人の暗躍では、到底32兆円の山に登ることはできない。やくざ代議士やその配下も動いて、莫大な利益を上げた。むろん、その一部は上納金として。

d部にはやくざ代議士の側近の加藤健吉が控えている。彼は莫大な利益で御殿を建設した。最近は角界のタニマチという。元千葉県警の暴力団担当刑事だ。県警OBはよだれを流しながら加藤の活躍を、ただ眺めている。

元警視総監・秦野章は戦後は拳銃片手にやくざと戦った。元千葉県警本部長の渡辺一太郎は、チンピら県議のハマコー逮捕に総力を挙げた。彼の後継者は今どうしているか。

2025年10月4日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)


自民総裁選挙結果に言葉もでない。自民党のおしまい。もう期待するものなし。浮かれる統一教会と日本会議・神道政治連盟の暴走政治には厳しい目を。