本澤二郎の「日本の風景」(5663)

<房総半島の闇第二弾>

<令和4年3月17日付で千葉県中部林業が森林法違反で警告?>

袖ヶ浦市と千葉県がだめなら山林を管理する中部林業事務所があるぜ、と声を荒らげる山林王がいないものか。

陣場台のワコーの暴走は、森林法違反から始まっていたのである。入り口での違法行為は、その先に進めない。普通の民間会社は、許可を始めなければならない。しかし、やくざ系の前橋のワコーにとって、森林法など眼中にない。無許可で森林を伐採、伐根している。法治国家であれば、ここでもストップかけることが出来る。正しくは法治国家との前提がしっかりしている場合であるが。民主主義の国であればの話だ。日本には本物の民主主義がない。日本人は知らない!


令和4年の中部林業事務所長の大きな印鑑の押された「袖ヶ浦市林地先の森林法違反について」という警告文書は「森林法第10条2第一項の規定による許可を受けずに、瓦など埋め立て等による土地の形質変更が行われています」と何とも優しい文字を並べて「警告」している。


伐採・伐根という森林の根幹にかかわる事実を指摘していない。それでも「当該行為は災害の防止、水害の防止、水の確保及び環境の保全に係る許可基準を満たしておらず、公益的機能の維持に支障をきたす恐れがあるため、森林に復旧する必要があります。このため県では行為者の特定を進めているところです」と。

驚いた。木更津市に本社のあるワコーエコテック(有限会社)だと関係者であれば、誰でも知っているのに「行為者の特定」中と甘言を弄している。


気になったのはこの文書の宛先のOO様が黒塗り。特別に配慮しているのである。行政は違法行為に対して、実に甘い、甘すぎる。どうかしている!やくざややくざ系に対しての配慮かもしれない。


<無視するワコーエコテックの大暴走=背後に黒幕>

江戸時代であれば、代官所に呼び出され「ヘイ、悪うございました。すぐに改めます」という場面だが、21世紀の房総半島ではいや日本列島では、政治屋を配下に従えたやくざの方が強いのだ。


昔々すごい本を書いた。「塀の上を歩く金バッジの面々」(ぴーぷる社)。文春記者から出版社を立ち上げた恩田貢に頼まれ、引き受けたものだが、おそらく今でも駆け出し記者の必読本に違いないのだが、この時の取材で当時自治大臣兼国家公安委員長のもとに地方の警察署長から電話が入った。応対した秘書は青くなった。「今うちで拘留しているやくざが、おたくの先生の名前を出して突っかかってきている。本当にこいつをご存じですか」と。


おわかりか?警察のごますりだ。「先生のためならうまく処理します」とのメッセージだ。犯人は確かに集票稼ぎのやくざだった。結論を友人秘書は明かさなかった。思い出す必要もないが、TBS山口強姦魔のことである。警視庁高輪署が裁判所の許可を取って、ワシントンから帰国寸前の強姦魔・TBS山口特派員を逮捕寸前、当時警視庁の刑事部長・中村格が逮捕を阻止した。伊藤詩織さん事件として国際的に話題を呼んだ。かくして中村は警察庁長官に大出世した。安倍腐敗の最たるものの一つだ。


「木更津レイプ殺人事件」の犯人のチンピラやくざ浜名は、2013年の強姦殺人でも逮捕されない。筆者を含め「公明党創価学会が警察に圧力をかけた」疑惑が浮上している。浜名は学会員で公明党の支援で介護施設「かけはし」を立ち上げた。逮捕なら一大スキャンダルになるため、公明党が警察に頼み込んだ、とみられている。


強姦殺人魔でも救済する日本警察の正体は本当らしい。なんとしても暴いてみたい。犯罪事件つぶしが、出世を約束する日本警察!


<警告無視に令和5年1月25日付で追警告=あと続かずに何が>

話を元に戻すと、中部林業事務所長文は「堆積物を撤去し、森林に復旧した後に、所定の手続きを」とくぎを刺した。いったん元に戻さないと、開発は不可能とも警告したのだが。


しかし、反省も謝罪もしないワコーの前橋に対して、翌年1月にも前年の文面とほぼ同じ内容の書面を送付、警告している。格好だけだった。


<平成26年6月重機稼働中=「立木の伐採作業」に袖ヶ浦市は平然と事実確認のみ>

袖ヶ浦市の議会提出資料によると、すでに平成26年6月の時点で、ワコーは重機で立木の伐採中と記録。森林管理の専門機関である中部林業は「立木の伐採」に対する怒りの文面はない。


ワコーのような無法者は、残るは警察に出番を創るか裁判しかないのだが、袖ヶ浦市も中部林業も事実上、黙認である。

そこにフクシマの核汚染土類の山が持ち込まれのだが、水源地の核汚染については逃げて反論なし。ここからむしろ旗の住民デモに移行する場面だが、学生がいない。成田騒動では戸村一作が飛び出したが、いかんせんやくざ監視の房総半島では、具体化は困難だった。


<議会大混乱のはずが何もなし>

当時袖ヶ浦市選管委員長の御園は、議会工作に専念した。自民党はまるでダメ男君、公明党は「うちはやりません」。残るは二人の共産党議員。しかし、女性議員は「私の担当区域ではない」と逃げてしまった。もう一人は?!


御園はたくさんの資料とデータを取り揃えて説明したが、反応は強くはなかった。議会大混乱と思いきや、何事もなかったように静かだ。凡人ジャーナリストも4年前までは何も知らなかった。御園から話を聞いて驚き、新聞テレビの大報道で決着する話題だと即断したのだが、意外や新聞テレビが逃げている。どこも報道してくれない。核汚染ごみ重大事件にたじろいでしまった。

正力・ナベツネはいないが、彼らの残党が言論封じに走っているようだ。今回の石破おろしが証明した。房総半島の本丸はやくざだ。やくざにおびえおののく房総半島から離脱する好機であろう!

2025年10月3日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)