本澤二郎の「日本の風景」(5662)

<房総半島の闇第二弾=核汚染ごみ不法投棄事件>

地方自治は死んでいる!それでもいつか問題は発覚する。袖ヶ浦市議会令和3年12月15日の経済建設常任委員会に市が提出した資料を、陣場台の御園豊ら核汚染ごみ不法投棄事件追及チームが入手していた。お上は不都合な事実を隠す悪辣な輩で市役所を構成している。内部告発など論外だ。最近この事件で有名になった袖ヶ浦市は、最近まで議会質問と答弁を役人が作成していた!という奇想天外な議会ルールが発覚、さすがにこのことは朝日新聞とNHKが報道した。むろん、改憲軍拡と原発推進新聞のナベツネの読売は報じなかったといって、地元住民は今でも記憶している。


<平成25年「たまごランド」付近に違法ダンプ掌握していた=市議会資料>

陣場台の最初の異変は、健康な卵の生産地区として注目を集めた。「たまごランド」は今でも操業しているが、最近、社員の一人がガンで亡くなったと、地元の住民が確認した。ここで牧草地を生産していた酪農家の夫婦は、そろって肺がんで数年前に亡くなっている。陣場台のガン多発地区なのだ。地元ではひそかに事実として語られている。本来は真っ先に違法ダンプをつるし上げる道義的責任があるはずだが、なぜか「たまごランド」は、現在も住民との接点はない。

日本人は隣人に対する思いやりがないか、少ない。「自分だけ」に凝り固まっていて、被害を拡大させる民族性が目立つ。


住民の通報に市役所の職員は、現場で「プレハブ倉庫の段ボール箱に有限会社ワコーエコテックあての送り状」を確認した、とある。平成25年3月18日のことだ。同5月10日現場に堆積されていた残土がなくなったことを確認。5月27日に市は、ダンプで土を運んでいる様子を掌握したうえで「埋め立てには許可が必要である」と通告している。翌28日にはワコー代表取締役の前橋に連絡し「300㎥を超える土を入れてはならないと「再度」注意した」と記録。この時点でワコーの違法体質を市はつかんでいた。

住民通報を受けた平成25年の段階では、市の担当職員は現地を掌握して警告を発していたが、それに従わないワコーという産廃業者の悪質性をも掌握していたことがわかる。


<ワコー違法産廃業者・前橋は嘘の供述で市を欺く>

同6月1日前橋は、市の担当者に対して「今年いっぱいで整地を済ませて、来年1月ごろからソーラーパネルの設置工事を始め4月ごろから発電予定。切土の搬出も盛土の搬入もしていない」と釈明したうえで「林地区の4分区、5分区に説明会を開催済み」とうその説明をしていた。産廃不法投棄のことは片鱗も見せない。


悪は嘘に手慣れているのだ。それを確認しなかった市当局の無能無責任にもあきれる。悪徳業者の嘘に慣れ親しんでいる役人は、この時点で失格である。ここでなぜ食い止められなかったのか、と陣場台住民は怒り狂っているが、住民もまた役所と悪徳業者のなれ合いに対して甘さ過ぎたと言えなくもない。

房総半島はやくざが実質支配しているような、無法無天の地帯である。警察もやくざと飲み食いしている。役人も悪徳業者の酒と酒と女に首ったけとみられている。


<違法な産廃を知りながら放置する役人>

6月15日残土か購入土か不明だが、土を入れることは間違いなさそうだ、との市の判断は正しい。その場面で警察に通報しない市当局の犯罪性に怒りを覚える。

役人は市民のために存在する。公僕である。いま役所に公僕はいないことに地元住民は気づかなかったのか。市議会はこうしたワコーの犯罪性に追及の矢を放さなかった?議会は自民党系だけではない。公明党も共産党もいる。それが沈黙してきたことに、この国の崩壊を裏付けている。


よく外国人に言われることの一つは「この物価高に抗議デモさえしない日本人はなんなのか。10%消費税でも大変。これに物価高がプラスすると15%、20%の消費税を払わされている。超インフレではないか。それでもチンとしている。日本人は人間か」と。誰か反論できる勇者はいるだろうか。


公金を神社神道の祭礼に悪用されても、平然とする法律家・弁護士の輩に反吐が出る思いだが、法治の観念の薄い日本人はすべからくダメ人間、ゆでガエルであろう。本気で腹が立つ!


<役所向けの宣伝張り紙を資料に付記>

「敷地内に「再生瓦仮置き場」との看板を設置し、ワコーエコテック メガソーラー計画地、敷地面積2万平方メートル、敷き厚200ミリ、使用量4000等の書かれた紙が貼ってあり、メガソーラー機器配置図と思われる図面も貼られていたほか、粉砕した瓦がおいてあった」(7月27日)


翌平成26年1月8日には「工事関係者の話として、ソーラーパネル設置の基礎が出来たら、水はけをよくし、湿気を少なくするため、粉砕したレンガを敷き詰める、と記述。次いで1月11日から3月19日までソーラーパネル設置工事。

違法産廃は相変わらず触れていない。

<形だけの千葉県と袖ヶ浦市の愚民向けの現場視察>

5月21日林区役員から「高谷地区のソーラーのところに残土搬入の通報あり、前橋社長に現場を確認しながら聴取したところ「いま埋め立てをしている土は同社(廃棄物中間処理場)で再生した再生土との回答があった、とだけ記録。

悪徳業者の説明を聞いて記録するだけの市の担当者?事実確認をしない。いい加減すぎる市にあきれるばかりだ。


ワコーの背後にやくざ系が関与していることを承知しているような態度は、公僕という観念がゼロに等しい。

5月30日「再生度の埋め立て完了」を受けて、ようやく高石環境経済部長以下6人と千葉県の君津地域振興事務所2人が6月2日現場視察。前橋は「この場所は和幸興業がソーラー事業をする予定」と袖ヶ浦市と千葉県にうそぶく。


<まともな自治体であれば工事中止、原状回復で決着のはずが>

日本は国際化していない第一の理由は、元号を用いて西洋歴を使用していない。世人をごまかす手口である。

ともあれ、違法な森林開発・違法な埋め立ての場面で、なぜ止めなかったのか。はっきり言うと、すでにやくざサイドから市と県に圧力がかかっていた。腐敗の罠にはまっていた。陣場台がどうなろうが、小櫃川の汚染、水田の汚染、命の水の危機など、彼らにはどうでもよかった。

房総半島の腐敗は尋常ではなかったのである。

2025年10月2日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)


石破覚醒に乾杯!

(テレ朝)石破総理大臣は、日中戦争のさなかに議会で政府や軍部を批判した、いわゆる「反軍演説」について削除された議事録の復活に向けて調整に入りました。1940年「反軍演説」は衆議員の本会議場で行われました。議事録のコピーです。「であります」の文言の下に長く棒線が引っ張ってあります。演説はこれから先がすべて議事録から削除されました。斎藤議員の演説は、軍部の反発を受けて大部分が議事録から削除され、自身も除名処分となりました。

(共同)戦前の帝国議会で日中戦争を批判し、議事録から大半が削除された斎藤隆夫元衆院議員の「反軍演説」を巡り、自民党が全文を復活させる方向で検討していることが分かった。複数の関係者が30日、明らかにした。



文春の正体!護憲リベラルつぶしはナベツネ流

「週刊文春」の「 総裁になってほしい議員アンケート 」では堂々の1位を獲得した林氏(9月25日号)。一方、「総裁になってほしくない議員」に林氏を挙げた人のうち約4割が懸念していたのが中国との関係だった。