本澤二郎の「日本の風景」(5658)

<石破辞任と靖国台湾派台頭で嫌われる日本>

6年ぶりの北京の空は青かった。車の排ガス汚染はほぼ解消していた。しかし、人々の日本警戒はないものの、人込みを避けるとか日本語をべらべら大声で話すことはタブー視されていた。空港からタクシーに乗ったが、友人は話をするな、とくぎを刺してきた。

小泉の靖国参拝時は、市内の床屋に追い返されたものだ。靖国は中国が断じて回避できない大敵なのだ。国家神道復活を意味する。したがって石破退陣に中国政府は衝撃を受けた。背後の安倍残党とナベツネ残党のことを熟知していた。むろん、日本会議・神道政治連盟の歴史を直視しない盲目政治を認識していたのだろう。

総裁選でリードする台湾靖国派を警戒する中国の政府と共産党が、治安を重視する姿勢は、アメリカのトランプ政権と同じと言っていい。日本海波高し、である。


<そもそもの発端=小渕恵三死去と岸派の森喜朗登場で一変>

日中関係は、竹下登の後継者である小渕恵三内閣までは、ほぼ安定していた。小渕は筆者の提言を受けて、首相に就任する前に北京の人民大会堂で、次期リーダーの胡錦涛と会見していた。彼は筆者の「中国の大警告」の中国語本を手に取って「中国人民の思いはすべて本澤本に掲載されている。ぜひ読んでほしい」と懇願した。

後に知ったことだが、小渕は盧溝橋の抗日戦争記念館近くの森林を整備、そこに日中友好の森林を誕生させていた。娘の小渕優子は知っているはずだ。

しかし、小渕急死で事態は一変する。極右・清和会の森喜朗が政権を継承したことによる。背後にナベツネ・中曽根康弘の影を見て取れる。改憲軍拡の流れが敷かれていく。神道政治連盟を足場にした森は「神の国」という幻想論を振りまいて失脚すると、代わった小泉は靖国参拝を繰り返して、日本の信用を失墜させた。背後で日本会議・神道政治連盟は拍手した。日中正常化は逆流し、それが安倍によって大きく引きずられる。安倍は知る人ぞ知る台湾独立派の李登輝の配下。防衛省の中国敵視政策がうなりをあげてゆく。沖縄のミサイル基地化である。


<小泉の靖国参拝・安倍の中国敵視政策で72年前の日中関係>

田中・大平の命がけの国交正常化は、森・小泉・安倍の三代の反共政策で元に戻ってしまった。泉下の大平と角栄の無念はいかばかりか。宇都宮徳馬・藤山愛一郎・小坂善太郎ら護憲リベラルの面々の無念は推して知るべきか。


政治はだれがやっても同じ、ではない。清和会のルーツは戦前の戦争犯罪人である。歴史の教訓を学ばない悪しき日本人だ。現在も未来にも盲目な日本人の代表といえる。歴史を繰り返す恐ろしい輩でしられる。しかも、帰化人の勢力というおまけもつく。


<「南京写真館」「731」は中国人民への警戒呼びかけ>

戦後80年、中国の映画界は昨今の日中関係を入念に調べ上げて、作品を映像化して日本と日本人に反撃を開始したのであろう。

6年ぶりの北京は変わった。しかし、対日感情もかわった。経済の低迷も、人々の感情をいたぶっているに違いない。


思えば1979年12月、首相として北京を訪問した時の大平正芳と鄧小平の出会いを、カメラをぶら下げて待ち構えた自分を思い出す。友好は人間の基本的な所作である。台湾は麻生太郎の利権的政治屋の言う「国家」ではない。北海道や沖縄で独立運動が起きるわけがないが、万一独立運動が起きたと仮定すると、日本政府はどう出るか?台湾問題は内政である。国際法のルールだ。


<野田佳彦と石原慎太郎(山東昭子)による尖閣国有化>

尖閣諸島を日中間の合意を破棄して、一方的に国有化した松下政経塾の野田と極右・三文作家の石原慎太郎。むろん、安倍も協力していた。野田は日本と中国の大敵として、いまも野党第一党の党首だ。自民党の右翼化と野党の右翼化は同時並行の関係にある。野田にも出自について問題が生じている。

日本の政界は、帰化人によって支配されている。基本的に愛国心・郷土愛がないか、不足している。YouTubeによる売名行為で、産経と維新は中国人を政界に送り出した。日本の政界は大混乱に陥っている。

出自不明な政治屋と帰化人に支配される日本政府は、まさに危機的な状態に置かれている。時間的制約の中での殴り書きを容赦してもらいたい。中国は本日から9日間の国慶節休暇に入る。

2025年9月28日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)