本澤二郎の「日本の風景」(5633)

<「南京に立つ」13>

ラジオから流れてくるニュースのトップは、決まって気候変動による酷暑・猛暑・洪水・熱中症など。地球を破壊してきた人類の負の科学技術を、地球自身が叫び続けている戦後80年。しかし、どこの国の為政者も解決するための処方箋を示さない。それどころか中国・天津の上海協力機構首脳会談では、再び日本軍国主義やファシズム批判が登場し、日本も国際問題の元凶となっていることを人々に強く印象付けた。

戦後80年は、地球と人類の双方が危機に陥っているのであるが、そのことに人間は気づいていないかのようだ。国民は目先のことにとらわれるゆでガエル状態のままだ。大気・大地・水の汚染に目を向ける為政者はいない。


<広瀬晴子さんは「過去に何をしてきたか忘れまい」>

元日本兵・秘書・医師・大学教授・高校教師・栄養士・看護師・鉄道員・家庭主婦などに交じって、20代の新婚の夫妻も50人の仲間に加わっていた。東京・葛飾区に住む広瀬晴子さんは、短文で南京・盧溝橋の思い出を綴った。

彼女は中国と中国人を素朴と分析したうえで、しかし「生命力があり、人情味にあふれていた」と総括し、女性らしい優しい感度をみせた。映像で見た敗戦後の日本を思い出してもいたが、それでも「いまの日本にはない希望と夢を持っている」とも。


中国の建造物の文化・芸術性にも注目するが、盧溝橋の抗日戦争記念館や南京の大虐殺記念館の細部には、あまりにもひどくて入り込もうとはしなかった。戦争を知らない世代の特徴なのか。

あまりにもひどくてペンが進まなかったものか。それでも彼女は「南京大虐殺記念館では、大虐殺だけでなく日中戦争がこれほどひどいものだったことに、改めて驚き、言葉を失った」「私たちが過去に何をしてきたか、このことを決して忘れてはならない。未来の子供たちに語り継いでいくと心に誓った」などと締めくくった。戦後の日本の教育と世代間の格差を象徴しているようなのだ。


<「南京訪問回避の日本政治家に衝撃」と夫の広瀬憲也君>

夫の憲也君の目は鋭かった。「足を踏まれた人は、その痛みを忘れない」と指摘しながら「記念館や南京の生き証人など現地の人々の出会いを通して、自らの眼に映ったものは、どこからみても隠すことができない歴史的事実」と決めつけた。

彼の衝撃は、日本の政治家が南京を避けているとのガイドの説明。「日本の政治家は(与野党とも)この地を訪れていない」ことに若い正義心のある記者は、怒りで衝撃を受ける。


確かに台湾を訪問した日本人は限りなく多い。自民党の当選した1年生には台湾当局から招待状が舞い込む。台北では酒と女が歓迎してくれるのだから。

広瀬君の正義は、石原慎太郎らが「公然と事実を否定し、でっち上げと言い切る我が国の一部政治家やマスコミ連中の浅はかさを、改めて恥ずかしく思った」とも切り込んだ。

今はどうか知らないが、30年前の広瀬君は立派な記者精神の持ち主だった。機会を見つけて再会してみたいものだ。


彼もまた1930年代のジャズ演奏を堪能した一人だった。今の和平賓館の様子が気になる。もう一度南京に立ってみたい!

2025年9月3日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)


韓国検察本丸捜査へ

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日本財界もくすり漬け=やくざぼろ儲け!

サントリーホールディングス(HD)は、2日午後3時から東京都内で緊急記者会見を開いた。鳥井信宏社長と山田賢治副社長が出席し、新浪剛史会長が購入したサプリメントについて警察から捜査を受けていることを明らかにした。