本澤二郎の「日本の風景」(5605)

<戦後80年薄れる平和主義と軍国主義化する日本>

戦後80年の2025年の8月を迎えた。東京大空襲・沖縄戦を経て広島・長崎の原爆投下、ソ連参戦でようやく無条件降伏したヒロヒトの決断と、それでも300万人の死に対して、真正面からの反省と謝罪のない日本の戦後80年。

そして今の日本の中国敵視政策と、改憲論と大軍拡により隣国の国民感情は悪化している。日本では排外主義が台頭し、それが先の参院選で表面化した。石破おろしには、笹川ギャンブル財団と神社本庁の日本会議の不気味な野望が見え隠れして危うい。

特に安倍内閣以降、好戦的宗教の新聞テレビでの好意的な報道から、戦前の国家神道復活を印象付けている。8・15靖国神社参拝を政府自民党のみならず、右翼化し、翼賛化した野党の動向も注目させられる。

80年談話に意欲を示す石破茂の総括も、神道や日本会議に傾斜しないか?国際社会も重大な関心を寄せている。

従属するワシントンの財政危機は、もはや以前のアメリカではない。武器弾薬購入に屈する日本だと、アジアの国際環境は一段と悪化し、危機寸前も想定される。本来の80年前の教訓を学ぶ石破談話となるのかどうか、安倍残党組・笹川ギャンブル財団が暴走するのかどうか、日本丸は重大な岐路に立たされている。


<好戦的原始宗教の暴走=違憲の公費の神社支出発覚>

最近になって驚いたことは、やくざ暴力団が跋扈する木更津市の公金が、こともあろうに憲法に真っ向から違反する神社神道に垂れ流しされている事実である。

すでにそれが予算化され、支出されているではないか。地元では「半島出身のやくざ系防衛相(岸田文雄内閣)が動いたのではないか」との憶測が流れている。法治主義も地に落ちた房総半島を印象付けている。やくざ系防衛相と配下の首長の闇を象徴する事件である。同市には共産党市議がいない。進歩的な政党不在という悲しい政治環境ゆえに、危険な輸送機オスプレイが駐留、現在も4機駐留しているようだ。

それにしても見るも無残な同市政は、およそ民主主義も存在しないかのようである。有力者は塹壕に潜り、声を潜めてしまっている。自治会などから祭礼費用が公然と引き抜かれているという、これまた憲法違反行為が公然と、あたかも慣習のように行われている。第一、同市には憲法を理解しない議員が大半、という情けない実情もわかってきた。核汚染ごみ不法投棄事件の袖ヶ浦市も、おかしな問題議員ばかりだが、これが房総半島の偽らざる実情なのだ。

仏教でいう坊さんに相当する神主と自治会役員の氏子らの暴走は、背後の愚民化した市民と連動している。


<社民の軍縮論のみの翼賛化した異様な野党>

日本国民の懐は小さい。アベノミクスという悪しき金融政策による物価の急騰による。したがって、軍拡などは論外である。軍縮による国民救済予算でなければ、社会は安定しない。

貧困による不安定社会では、為政者の取るべき道は一つしかない。大軍縮である。大軍拡の先には、戦争が待ち構えている。戦争ほど悲惨なことはない。それでも軍縮を公約した政党は、社民党だけだった。

自公の財閥・死の商人向けの大軍拡にほとんどの野党が軍縮を

拒否して、財閥に屈した。立民も共産党も国民に目を向けていなかった。しかも、戦後80年という大事な節目さえも忘れてしまっていた。


<安倍の台湾有事論と中国敵視の防衛白書>

民主主義は、民意を反映する政治だが、現在は民意が反映しない小選挙区制を採用して30年余、この国は財閥・日本会議よりの好戦的な国に変身してしまい、国は混乱と混迷の渦中に追い込まれている。消費税など血税は、多く財閥に流れて久しい。

今の大軍拡は、政府自ら緊張政策を作り出して具体化させたものである。台湾独立党の誘いに乗って中国敵視政策を、G7などで吹聴し尽くした。アジアの緊張は日本が引き起こした。国民生活は破壊されて、先の衆院選に次いで参院選でも自公は大敗した。

しかし、勝利するはずの野党第一党も共産党も負けた。それでも、両党から大軍縮による国民生活改善策は聞こえてこない。

飛び出したのは、安倍の台湾有事論を前提とした好戦的防衛白書。それを子供用にも作成し、隣国嫌いを膨れ上がらせ、戦前の神棚信仰を想起させた。神棚信仰は神社信仰、靖国信仰、天皇信仰へと発展させるだろう。そこでは戦争する日本会議の日本誕生を約束する。この罠にかかった愚かな人間は、現在の日本人にもいる。歴史の繰り返しを約束するだろう。


<ロシアに対抗するヒトラーのドイツと軍国主義日本>

国際的な安全保障を考える学者の多くは、日本とドイツの歴史の教訓を忘れた政策への強い懸念だ。ロシアとの軍事対決に走り出したドイツの大軍拡に、ロシア人は「ヒトラーのドイツ」を連想する。腐敗したゼレンスキーのウクライナを棚上げしたロシアとドイツの全面戦争は、核戦争を予感させる。

他方、東の日本では最悪のケースとしての日中激突もゼロではない。安倍の残党は現在、石破後継に野心満々である。財閥と笹川ギャンブル財団が闇献金の主役だ。参政党のような危ない政党も、別動隊として暴走する。

日本にヒトラーはいないだろうが、復活した軍国主義日本の布陣は、どう見ても財閥・軍閥・国家神道の完全復活を見て取れるだろう。日本人は歴史の教訓を学んでいないが、中国人は14億人すべてが侵略・植民地時代の悲壮すぎる史実を学んでいる。いくつもの歴史記念館や家庭や社会での対話、日々の教育と抗日映画で日常的に学んできている。


多くの中国人民の現在の貧しさが、復活した日本軍国主義に向かうと、日本列島はひとたまりもない。むろん、アメリカは戦争する気力が出てくるのかどうか。財政危機でそれどころではないし、14億と対決する気概のある人物などいるはずもない。

いえることは、日本の財閥・軍閥・国家神道の台頭を押しつぶす平和主義の日本再生が不可欠だ。石破の戦後80年談話は、平和への原点に触れる大事な内容でなければ、日本崩壊を約束しかねない。

2025年8月5日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)


読売・正力松太郎に服従する電力財閥

関西電力が示している美浜原発(福井県美浜町)での原発新設に向いけた地質調査の実施方針について、同町の戸嶋秀樹町長は4日、関電の水田仁原子力事業本部長と町役場で面会し「地元地域の理解を得ながら進めていただくことを容認する。