本澤二郎の「日本の風景」(5587)

<21世紀の国家神道か教育勅語=防衛省の子供版「防衛白書」>

80年前の学徒出征ら300万人の尊い命を考えると、いまや「陛下」などという皇室用語など使えない。それ以前の半島や大陸などを侵略し、植民地支配した史実を知って、それでも反省と謝罪をしなかったヒロヒトに対して、人々は本心から尊敬などできるわけがない。それでも戦争犯罪に加担したA級戦犯の系譜に連なる輩、神道政治連盟・日本会議の右翼の面々による自民党・公明党のカルト教団政党の悪政を、これ以上、放置することは許されないだろう。そう判断する人々は、投票する政党と候補者探しに足踏みしている有様だ。

他方で、人々に危機感を植え付けようとして防衛省の暴走が堂々と浮上し、平和を愛する護憲リベラル派に襲い掛かっている。靖国参拝を公然化する神道派自衛官に驚愕させられていたら、今度は子供向けの、ためにする好戦的な防衛白書が誕生し、学校に配布されているという、とんでもない報道が飛び出した。

幼児期から好戦的ナショナリストを育成しようというのである。近現代史や平和憲法を教えない学校現場に、死の商人が舞い降りているのである。それは物心つかない幼児を、神道の神棚に朝夕、水や炊き立てのご飯を供えさせてきた国家神道の手口そのものであろう。主権者は目を見開いて、小中高校の教壇にも関心を寄せなければなるまい。「二度と戦争を繰り返さないために、市民は連携して対抗し、阻止する責任を負っている」のであろう。


<今も神道カルトの祭礼に翻弄される地域住民>

自民党支持の岩盤は、神社の氏子信者である。神社本庁の職員であろう「神主」が、地域のカネと人事を壟断して久しい。カネと票は、財閥による闇献金だけではない。

夏・秋祭りは、彼らのカネと票が乱舞する季節だと、最近になって認識した凡人ジャーナリストの取材力の衰えにあきれる。農民票とカネを束ねる自民の岩盤は、戦前から継承されてきた。選挙違反は候補者乱立で、ごく当たり前のように起きる。

したがって手作業による開票は不可欠だ。そこに割って入ってきた自動開票機の「ムサシ」。選挙になると、自民党関係者はムサシ株買いに走る。ムサシの監視も大事である。安倍家は大株主だと以前から永田町で語り継がれてきている。


夏祭り、次いで秋祭りになると、神主と氏子役員が地域の公金に手を突っ込んで荒稼ぎをする。今年のコメ100%高騰の背景には、自民党農林族と農協幹部の暗躍と分析して間違いない。主権者は不買運動で抵抗するしかない。

房総半島では備蓄米を見つけることは出来ないが、船橋方面のコンビニでは売れ残りが目立つ、との情報を知った。不買運動で農協・大農の利権稼ぎに抵抗しているのかもしれない。


<物心つかない幼児に水やご飯の上げ下げ=懐柔の恐怖>

無辜の民を戦場の武器にするための手段は、人々が民主主義を理解する前に懐柔することだ。戦前は家庭・学校での天皇現人神・教育勅語で日本人を「戦争する人間」に改造した。

居間の神棚信仰、庭先の狐信仰は今でも旧家においては、大事にされて無知な人間生活を翻弄している。それを当たり前のように受け入れていることに、正直、仰天するほかない。ことほど戦前の明治期からの野蛮な戦争文化が、今に生きている。

歴史に無知な人間は、こうして「戦争屋」になっていく。子供のための「防衛白書」の恐怖に警鐘を鳴らすべきだ。「鉄は熱いうちに打て」なのだ。


<神社の祭礼にも幼児を動員する神道の策略>

ふと思い出した。東京・品川区のマンション暮らしをしていた時、およそ300世帯の管理組合理事長を引き受けたことがある。近くに鹿島神社がある。祭礼時に募金を求められた。このとき元商社勤務のおじさんは「子供のころの山車を思い出す。いいではないか」と。平和憲法の信教の自由についての理解が、全くないのに驚かされた。

今でも信教の自由・政教分離を理解していない無辜の民は少なくない。幼児期の体験が老いても血肉になってしまっている。これこそが神道・自民の岩盤といえる。政権交代が起きるのかどうか、まだ判断が付きかねている。


<神道盲目の信者は憲法・日本史を知らない=歴史の繰り返し>

小泉純一郎も倅の進次郎も、日本国憲法をほとんど学んでいない。ゆえに靖国参拝を平然と行って、国際社会に目を向けない。高市早苗も得意げに参拝し、日本会議を喜ばせている。それがいま軍閥化した防衛省に伝播し、同省は莫大な軍拡資金の一部を使って幼児向けの「防衛白書」を印刷し、全国の学校に配本している。

恐ろしいことである。平和憲法を幼児期から足で踏みつぶしているのだ。その先には「歴史の繰り返し」が待ち構えている。

2025年7月17日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)


(長崎放送)防衛省が、全国約2400の小学校に子ども版「防衛白書」を送付していたことが分かりました。特定の国を名指しして防衛力強化の必要性を説いているほか、政治的に意見が分かれている安全保障政策などについて、一面的な捉え方につながる可能性があるなどの指摘があり、職員室などでの保管を決める自治体もあるなど、懸念や戸惑いが広がっています。全国の小学校に約6100冊を送付防衛省によりますと、子ども版防衛白書は、全国約2400の小学校に約6100冊が送付されたということです。長崎市内67の小学校にも、ことし5月下旬、九州防衛局から直接冊子が送られてきました。「まるわかり!日本の防衛 はじめての防衛白書


炊き出しの列に年金受給者や若者も 利用者増え、弁当も小さく

5月24日、東京都豊島区で生活困窮者支援のNPO法人「TENOHASI」が炊き出しを行った。新型コロナウイルスが流行する前は1回の参加人数が平均200人台だったが、2021年は398人に増加、24年は546人に上る