本澤二郎の「日本の風景」(5582)

<コメ急騰の収支決算>

日米の国債が、当然のことながら落下し、SOSを発している。紙切れ(貨幣)を印刷すればするほど、価値は下がる。安倍晋三の悪政の最たる金融政策は、円の価値の紙切れ化でしかなかったのだが、与野党とも沈黙している。激しい選挙戦でも、問題にしていない。奇怪な日本である。

混乱と混迷は、アメリカでも起きている。「トランプの終わりの始まり」も識者の間で叫ばれている。


昨今のコメ急騰や野菜の暴騰も、こうした混乱をてこにして起きたものだ。コメ急騰の仕掛け人の評価が著しく低下している、と総括できる。彼らは善良な日本人ではない。生活困窮する年金世帯・母子家庭・無職の女性たちをいたぶって恥じない。あえて言わせてもらうと「悪魔の所業」である。


<嫌われる大農家・農協・農林族議員>

貧農の家庭に生まれ、倒産寸前の新聞記者生活を余儀なくされて生きてきた田舎人は、昨今のネギやニンジンの1本の値段100円を生涯忘れない。生産者・農協・農民の「21世紀の百姓一揆」を背後で操る自民党農林族・JA・大農卸売業者と、便乗するスーパーなどの販売業者らに対して、消費者の怒りが消えることはないだろう。母親と一緒に買い物をしている幼い子供たちの脳裏にも刻まれている。

ぶっちゃけて言わせてもらうと、大胆不敵な詐欺行為である。刑法に違反する犯罪行為ともいえるだろう。弱者をいじめて喜ぶ財閥と同類ではないか。「トヨタと大差ない」との指摘も聞く。


「義賊や自警団が生まれてもおかしくない社会」と怒り狂う市民もいる。株で大金を手にした輩や、どこからか闇の資金を懐に入れた怪しげな面々が、政党を名乗り甘い実現もしない言葉を、公共放送のNHKを通じて、無知で疲弊する人々に投げつけている。

「投票日が大雨なら確実に投票しない」無党派の市民の群れ、ひどいのはやくざ系候補に期日前投票するカルト教団信者の様子を聞くと、本気で泣けてくる。

せめて「農林族候補に投票するな」とわめき続けなければなるまい。


<コメ離れと暴利の農機具メーカー>

近くの中農の農民は、健康を害して米つくりを止めた。自宅は水田を売り払って、立派である。しかし、小屋の軒下の農機具が出番を失い、泣いているではないか。この農機具はべらぼうに高い。農協と農機具メーカーの利権構造は昔からだ。

農民は、この腐敗の構造に押し込められて米つくりをしている。機械化で老人でも誰でも、容易にコメはつくれるという。しかも、その期間はわずかだ。

賢い大農は、農薬使用の生鮮野菜つくりでも荒稼ぎしている。雨が降ると農薬三昧の時間を取られるが。同じようなことを中国の東北地方で見たのだが、いまはおいしいスイカも売れずに腐っているようだ。ただし、ニンジンやネギなどの日常的な野菜類・穀類の暴騰はない。この点はすばらしい。


日本は農林族によって、十分な血税による保護を受けている。それでいて価格を100%も値上げしている。財閥は円安で600兆円の利益を確保している。これは本来、国民にすべて還元すべきカネである。


<夢よもう一度?妓生観光・台湾観光を夢見る愚かな生産者>

元自民党大物秘書に言われて思い出した。妓生観光や台湾観光のことだ。「農協・農民が開発して有名になった」と言われて、そういえば一度同じような体験をした旅行を思い出した。恥ずかしくて吹聴できないが、確かにキーセン観光は、農家農協の確たる実績である。

中台友好を兼ねた大事な旅には、妻と子供の家族全員で参加した。台湾派の議員の紹介も得て敢行した。このくだりは「大陸と台湾」(第三次国共合作の底流)として記録した。今では歴史書かもしれない。希望者は日本記者クラブの事務局に連絡すれば、運送代負担で送れるはずだ。

この本を朝日新聞に紹介してくれた埼玉県の人権派弁護士がいたことを思い出す。むろん、朝日は無視した。農協の御用立て取材では全くなかった。


そのうち日本崩壊と同時に、第二の妓生観光が表面化するかもしれないが、その場合は貧者・弱者の怨念も同行する。「禍福」は糾える縄の如し?信頼されてきた農協・農民とおさらばするしかない。

2025年7月12日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)


(ブルームバーグ): 世界の外貨準備で1-3月期、円からスイスフランへ前例のない規模の大移動が起こり、円が安全資産としての魅力を失いつつあることを浮き彫りにした。国際通貨基金(IMF)が今週公表したデータに基づくブルームバーグの試算によると、外貨準備の運用機関は1-3月にかけ943億ドル相当の円を手放した。年限の短い国債のリターンと為替変動を調整した同試算では、スイスフランの買い入れは過去最高の667億ドルに達した。