本澤二郎の「日本の風景」(5576)
<消費者の反乱=不買大作戦がひそかに進行中!>
外国ではネットなどで民衆の怒りが爆発する。しかし、ネット後進国、特に年配者の多くが利用できないのは日本だ。露骨な安倍の清和会の円安金融政策で、物価が急騰し、国民生活が破綻に追い込まれても抵抗したくてもできない。
それでも消費者の反乱は、確実に起きている。不買運動である。価格は需要と供給で決まる。この原則を意図的に破って、米までが前年の倍額の100%に引き上げた農協と農林族議員の、野蛮な暴利価格に対して、年金生活者や母子家庭、シングルマザーが不買運動を展開し、その結果、日本経済を落下させている。
5キロ2000円の備蓄米を買い求めようとする筆者でも、コメ食がパン、うどん、麺に代わって、事実上の不買大作戦に参加し、経済の歯車を狂わせているではないか。
生活保護費並みの少ない年金生活者は、それでも高額な保険料を支払わされる。住民税がなくならない。市の税務担当者に問い合わせたところ、扶養親族を10年前から申請していないことが判明した。それでも住民税がなくならない。日本はまぎれもなく重税国家である。ここにきて我が茅野村のキャデラック(実際は傷だらけのスズキの中古)を、外国人の廃品業者が「タダでほしい」とまるでいやがらせのように、たどたどしい日本語で声をかけてくる。もう三度目だ。最初は内心怒り狂ってしまった。
周囲の見事な野菜畑では、よく農薬をまいている。よって害虫が我が家に押しかけて、わずかな野菜の葉を食いちぎり、枯らしていく。これも運命か。先日初めて小松菜を買ってみた。栄養が豊富とネットで宣伝していた、その関係である。1週間過ぎても青々しい。おかしい!特殊な薬で鮮度を保っているのである。消費者は知らず知らず毒を飲んで、寿命を縮めている!
安全な食べ物は、害虫が食べ残した無農薬の家庭菜園でしか、人の口に入らない。あるいは皇室専用の無農薬野菜を手に入れるしかないのだろう。
その点でアメリカは、環境弁護士のロバート・ケネディJrが、日本でいう厚労大臣に就任し、危険な食べ物を、特に子供に食べさせないように行政指導をしているのだが。
<コメ食半減で肥満解消>
コメの100%値上げで、国民のコメ食は半減している。いいことも起きている。肥満が解消している。昔の話だが、ロ事件で逮捕された田中角栄は、刑務所生活で糖尿病が改善した。刑務所の食べ物は健康的で、病院食と似ている。
ただし、老人福祉施設の食事は危ない。夏場に料理をすべて冷やして卓に並べる。冷たいものは胃に悪い。日本人の教養はそれほど高くない。昨今は、安易に老人を施設に送り込むが、これは親孝行の観念が薄れている証拠だ。施設に入ると、ほぼ100%の確率で認知症になるだろう。
<トランプも驚く「味は新潟米とカリフォルニア米同格」>
知恵のある自治会などでは、米国のカリフォルニア米を輸入しているのではないか。元木更津市農協では、食通の職員に新潟のコシヒカリや外国産のコメを味見してもらった。
一番おいしいコメは、カリフォルニア米だった。家畜や菓子の原料ではない。この事実をトランプも知らない。
<農協と自公族議員排除の好機>
無知な日本人は、筆者を含めて多い。日本の自民党は農林族議員で成り立っている。選挙に勝つには農協票が不可欠だからでもあるが、したがって農民・農業向けの保護政策は世界一といっていい。
最近、目の前で確認したことだが、台風で農家の巨大なビニールハウスが破損した。大損害のはずだが、カネのある農民は一銭も使用しないで、壊れたビニールハウスよりも立派になった。農政保護はすごい日本である。
バカな野党は「もっと農家にカネを出せ」と喚く。狂っている。日本のコメには関税率700%。それでも5キロ4000円以上という、途方もない値段に釣り上げた。
<消費者の反乱が日本政治経済を正常化する>
人間は、時に善人になるが、むしろ悪人に傾く。政治や経済で生きる人間の多くは悪人だ。商売人は特に悪に染まる。いい社会は容易なことでは生まれない。
人は自分の利益のために、他人を利用するという習性がある。それは消費者にも生産者にも言える。自身に利益になると思えば、そこにぶら下がる。そこが悪徳の世界だとしても、不思議と耐える習性がある。人間の真価が問われてもいるのだが。
現在の危機的な日本と世界という磁場では、消費者の反乱はいい社会にするために不可欠である。
<新聞テレビは読むな、見るな>
平和軍縮派の宇都宮徳馬が敗戦時に、とことん息子のようにかわいがって面倒を見た若者が、渡辺恒雄である。彼は恩師を裏切った。右翼の児玉誉士夫・岸信介・笹川良一の側に寝返ってしまった。
宇都宮の無念はその後に知り合った筆者にさえも「忘恩の徒」と何度も口走った。
ナベツネと呼ばれ、正力松太郎の側近として頭角を現す。盟友の中曽根康弘を首相にするために、筆者も働いた東京タイムズ政治部から田中角栄秘書となった早坂茂三にさえも、ツネは土下座した。
中曽根はツネに言われ、児玉誉士夫の靴磨きをして媚を売った。
中曽根内閣が誕生すると、ツネは読売新聞を中曽根新聞に切り替えて、暴走を始める。
安倍内閣が誕生すると、安倍と二人で食事を始めた。それまでの在京政治部長会を解体してしまった。ナベツネの天下は、日本記者クラブや日本新聞協会という言論界の中枢にまで及んだ。既に朝日新聞はカルト教団による襲撃事件で失墜していた。言論界は権力監視という最も大事な原則を放棄し、死んでしまった。
新聞を読むな、テレビを見るな、である。消費者の反乱は、もちろん起きている!
2025年7月6日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)
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