本澤二郎の「日本の風景」(5563)

<涙が止まらない=被ばくの真実の恐怖(長崎放送)>

<原爆は武器弾薬のヒロシマ・ナガサキに投下>

NBC被爆80年シリーズ企画「銘板が伝える8.9」。第12回は、現在の活水中学・高校の場所にあった鎮西学院中学校です。丘の上の学び舎は、爆心地からわずか500メートル。多くの若者と教職員が命を落としました。

【写真を見る】夫は手足がなく、真っ黒だった…結婚わずか3年「生きたくなかった」遺骨が並んでいた鎮西学院【銘板が伝える8.9 #12】

爆心地から、わずか500メートル。長崎市宝栄町、かつては竹の久保町だった小高い丘の上に、「鎮西学院旧制中学校」はありました。現在は同じプロテスタント系の活水中学・高校になっています。鉄筋コンクリート4階建てだった校舎は、原爆で4階部分が全壊、3階は爆心地に面した北側半分が崩地れ、さらに火災によって各階の内部は消失しました。当時は三菱電機製作所、三菱製鋼所の一部が疎開しており、学徒報国隊ら男女工員130人が在籍。被爆時、校内には教職員10人と学校防護隊の残留生徒10人、疎開工場の工員87人がいました。外出中だった教職員11人含めた計118人のうち即死68人、後日死亡35人、わずか15人の生存者も14人が負傷しました。

このほかの教職員、生徒およそ750人は、三菱兵器製作所などに動員されており、教職員9人、生徒130余人が原爆で亡くなったと推定されていますが、学生名簿が焼失したため今なお定かではありません。

鎮西学院・卒業生 馬場重幸さん:「近くまで来ましたけど、足が動かなかったですね…。校舎の近くには『トタン板』が5箇所ぐらい置いてあって、そこに遺骨が置いてあって…もう言葉がありませんでした」

西河タケノさんの夫、虎熊さんは、鎮西学院の校内にあった研究室で原爆にあい、亡くなりました。結婚してわずか3年でした。

夫が鎮西学院の校舎内で爆死した西河タケノさん:「手とか足とかはなかった…胴体から上だけがあって…。それでも『伏せ』のかっこうをしていたんです。手はなかったけど、顔はちゃんとあったんですね…。そして真っ黒だった…」「どうやって生きていけばよいかと思って…。喪服をまとって我が身を閉じるということか. 私は、まだ25歳だと思って…。ものすごく生きたくなかったです。死にたい、死にたいと思っていました」被爆校舎の土地と建物は、1970(昭和45)年に活水学院へ売却されました。1、2階は補修し、3、4階は破壊された部分を取り除いて増築。工事中に地中から見つかった遺骨は壺に納められ、鎮西学院に送り届けられました。


<トランプは人間の屑・悪魔か=米軍のイラン攻撃で第三次世界大戦本格火ぶた=地球は火の海>

米国の財政破綻に斬りこんだトランプ改革も、まさかのイラン攻撃で墓穴を掘った。トランプの終わりの始まりだ。世界の混乱は、関税+戦争ですごい事態と向き合うことになろう。

どう転んでみても、トランプが第三次世界大戦の火ぶたを切った格好である。彼を操るユダヤ資金と愚かな独裁者の人殺しを、誰も弁明できないだろう。

トランプを引きずり込んだネタニヤフは、悪魔の使いなのか。一度北京行きのイラン航空に乗ったことがある。日本人乗務員が素晴らしいイランの話をしてくれた。行ってみたかった国の一つであるが、アベノミクスの円安で海外旅行はご法度なのでくやしい。


<抵抗するリベラル派バーニー・サンダース83歳に注目>

「戦争しないトランプ」公約に満足した人々は、トランプ陣営のみならず多くの米国民にもいたのだが。既にホワイトハウスで内紛が始まった。深手を負った老いたオオカミの頭脳に異変が起きているようだ。政治家の嘘と裏切りに翻弄される人類か。「自身の誕生日に軍事パレード」は、どう考えてもおかしいが、おそらくイラン攻撃の序幕だったのか。


トランプに対抗するのは、民主党リベラル派の若者に人気者のバーニー・サンダース83歳。公然とイスラエルのヒトラーとなったネタニアフ批判を繰り返してきた。「米国は戦争に巻き込まれてはならない」と厳しく訴えていた。83歳の老練な政治家の頭脳は冴えていた。

だが、トランプには通用しなかった。トランプ一家の中東利権に関心が向いていたのか。彼はカネカネの不動産屋でしかない。品格のある思考する政治家ではなかった。そのことを認識していたサンダースだった。


米国民の良識を体現している彼の出番に注目したい。彼こそが米国の平和軍縮派である。日本の宇都宮徳馬であろう。大軍縮でアメリカのホームレス化を解消できる唯一の政治家であるのだから。


<アメリカの終わりの始まり=軍事力で滅びる米帝国>

国や民族の衰退は、民衆の生活苦に起因する。先人は真っ先に武器弾薬を放棄して、人々のかまどに傾注する。社会福祉に全力投球する。現在の農協などのコメ急騰策に対しては、厳しい処分をするしかない。余談だが、昨日近くの業務スーパー店で、台湾産のコメがなんと5キロ3500円以上という高額な値段で販売していた。備蓄米はまだ見えない。

アメリカは軍事力で世界帝国となったが、トランプのイラン攻撃で確実に滅びていく。因果応報である。


<日本では自公体制が崩壊=都議選結果>

国政選挙の前哨戦・東京都議会選挙(6月22日)で、案の定自民党と公明党が落ち込んだ。あれほど経歴詐称批判が激しかったというのに、小池百合子の都民ファーストが第一党を確保した。


野党が候補者を一本化すれば、100%の確率で政権は交代するのだが、現実はバラバラな野党だからそうはならない。偏狭な民族主義の松下政経塾では、自民党の安倍・清和会と同じなのだから。日本もまた、財政危機のはざまでの大軍拡で滅びようとしている。


<帆船日本丸に乗り込もう>

80年前の歴史の原点に戻り、帆船日本丸の航海に舵を切るしかない。日本の民主主義は、護憲リベラルの道が正しい進路である。議会と言論が健全化するのだから。

2025年6月23日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)