本澤二郎の「日本の風景」(5556)
<弱肉強食は世の常でいいのか=民主主義の反乱>
雨上がりの6月15日、庭先のトマトの葉を無数のテントウムシが、葉を食いちぎっていた。初めてのことで驚いた。彼らは、無農薬の雑草畑でジャガイモの葉を食べ、続いてキュウリからトマトの葉まで、食いつくす勢いで、その数もすごい。農薬を使うべきだろうが、無農薬にこだわった。数百匹も手でつぶした。彼らも利口で、足の力を抜くと、地上に落下し、赤い斑点を下に隠すと、人間の視界から消える。
梅はたくさん採れたが、トマトやナス、キュウリは怪しい。自然界はまさに弱肉強食、農家の農薬使用も理解できるのだが。無農薬の我が家は、虫たちの暴走する格好の場所になってしまった。
そう思うと、人間社会も昔も今も弱肉強食そのものだ。プーチンがNATOの浸食を恐れてウクライナに軍事侵攻し、既に100万人の若者の命を失ったという。弱体化したロシアをしり目に、イスラエルがイランの核施設を徹底的に叩いた。イランは反撃しながらプーチンに泣きついた。
弱り目のプーチンは、トランプに泣きついて仲介しようと下手に出た。するとトランプは、ウクライナとの戦争を止めることが先決だといって、イスラエル擁護に変化はない。これが人間の愚かな対応である。
欧州の戦争が、中東のイスラエルに影響を与えた。世界は原油高へ。世界一の原油生産国のアメリカのトランプを喜ばせる。ロシアもそうだが、アジアと欧州、アフリカ、南米の人々は泣き叫ぶことになる。この深刻な場面で、国際法も国連も無力そのものだ。人類史の悪しきルールは変わっていない。
あらゆる思想・哲学・宗教も人間改造に成功していない。それでも政治屋は、カルト宗教を悪用して戦争を繰り返す。第三次世界大戦へと突入している。「死の商人」に取りつかれた人類の悲劇がやむことはないのか。
トランプは、その日(6月14日)79歳の誕生日に、悲願の軍事パレードに酔っていた、あたかも名優チャップリンの独裁者に満足していたが、同時に全米では激しい反トランプデモが。ワシントンも大荒れ状態だ。
<北海道では違法な森林伐採にも真剣勝負>
話題を日本列島の政治と環境問題に切り替える。地域差がまとわりつく。北海道では、次のような新聞の見出しが躍った。
無許可で森林伐採 植え直しを注視 北海道倶知安町
北海道の町で違法な森林伐採が発生した。町は一丸となって「植えなおし」させるという当たり前の行政で、房総半島の県民を驚かせている。「北海道には神奈川や千葉県のようなやくざ入れ墨政治屋はいなかった」ことを証明した。
余談だが、日本人か混血なのか不明だが、英語を駆使して世界を飛び回り、国々の内情を動画に撮り、YouTubeに流して、人気を博している若者がいる。昨日は現地で入浴する場面が出てきた。なんと体中が入れ墨。即見るのを止めた。
ハマコーの盟友のような中山正アキ(日ヘンに軍)は「そういえば一緒にふろに入ったことがない」と大学の後輩に明かしていた。ハマコーも入れ墨を見せびらかすほど勇気がなかったのだ。
<やくざが跋扈する千葉県は違法山林伐採当たり前>
袖ヶ浦市では海側に65トンの劣化ウランが保管され、反対の深山幽谷の地である陣場台には、やくざ系産廃業者が、買い取った山林を許可なく違法伐採。そこに白い粉からフクシマの311東電汚染ごみ、館山市の瓦などのがれきを不法投棄して大分経つ。
問題の産廃業者は、木更津市のワコー(和光)。配下のアルファによる違法投棄が木更津市犬成で表面化。その責任者に説明を求めるという場面で、責任者は入れ墨を見せびらかし、地元民を威圧した。木更津署員は「相手はやくざ。刺激しないで」と住民側を押さえつけた。なんということか。警察がやくざに屈服している。
房総半島では、森林の違法伐採や産業廃棄物の違法投棄などは、いたるところで起きている。
犬成の事件は、被害者の山林所有者が袖ヶ浦市の千葉県森林組合の仲間に通報、そうして事件は表面化した。アルファの違法投棄は、カメリアゴルフ場そばでも起きている。事件化は必至。
<やくざ系業者に屈する木更津警察と千葉県と袖ヶ浦市>
原状回復に狂奔する同市の林・高谷地区や歴史のある市民運動・政策研究会と小櫃川の水を守る会は、これまで市や千葉県に強く要望してきた。千葉県議会でも追及が行われてきた。それでも市も県も核汚染ごみの正体をつまびらかにしないで、むしろ隠蔽することに懸命である。
ワコーも地元の原状回復対策委員会との話し合いにおいて、陣場台のボーリングによる真相究明を約束したが、現実にはこの4年近く逃げ回っている。このことがワコーの違法行為を裏付けている。福島ナンバーの大型の改造ダンプが、頻繁に陣場台に搬入していた事実も分かった。
このダンプの所有者が、木更津市の永朗建設の所有であることも判明している。目下、問題の業者・ワコーと館山市の契約が、同市議会で表面化した。問題になり、同市政に暗い影を落としている。
北海道と千葉県の行政は、環境問題一つとっても大きすぎる落差が存在する。房総半島の君津安房郡市の選挙区は、やくざ系の首長でほぼ占められている。問題の根は深く、政治屋や千葉県知事の出自とも関係が出てきた。
<自由法曹団の出番か>
日本列島もまた弱肉強食という恥ずべき前近代が生き延びている。人々の多くが、正義と勇気を放棄している。主権者が人間の屑に成り下がって、この国の土台を腐食させている。本日、陣場台の原状回復対策委員会は、正義と勇気を体現しているはずの自由法曹団と交流する。
2025年6月16日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)
コメント
このブログにコメントするにはログインが必要です。
さんログアウト
この記事には許可ユーザしかコメントができません。