本澤二郎の「日本の風景」(5502)
<松本英子の非戦論を国際社会へ=日本国民の使命>
ロシアのプーチンに罠をかけたのは、アメリカである。CIAとバイデンとウクライナのゼレンスキーだ。プーチンも悪いがゼレンスキーも善人ではない。自国民を殺害している戦争の共犯者である。
人間は武器というオモチャを手にすると、使いたくなる。殺人鬼になって争いを拡大させる。軍人社会では勲章競争が始まる。部下を殺して出世する制度が確立し、戦争を止めようとしない。日米戦争の敗戦時のヒロヒトは、そうして沖縄戦・東京大空襲・ヒロシマ・ナガサキの原爆投下とソ連軍参戦を許してしまった。朝鮮と中国への侵略と植民地支配の大罪は、ヒロヒトにある。これは識者・国際社会の総意である。
第一次世界大戦の悲劇を亡命先の米国で思考していた松本英子は、ついに国家が武器を公然と非戦論を声高らかに提唱していた。武器弾薬を保持しない国際社会を誕生させることこそが、戦争のない平和な国際社会を約束させる。
非戦論は80年前に日本国憲法によって実現され、第一歩を国際社会に刻んだ。この非戦の憲法を国際社会に広めることが、21世紀社会の日本国民の使命である。
<共産党県議の「自衛隊は人殺し訓練」は正解>
話しを変える。滋賀県議会の共産党議員が「自衛隊は人殺しの訓練をしている」という、いわば当たり前の指摘をした。すると自衛隊家族から抗議が殺到して、本人が同県議会で謝罪したという。
仰天して代々木の事情に詳しい元国会議員に聞いてみた。「選挙にマイナスと中央が判断したものだ」と。大いに納得した。
党名と資金力で低迷している共産党は、21世紀に適合する民主的な組織政党とは言えない。1日も早く国民政党に変身することが求められている。選挙による党首選も不可欠だろう。
<謝罪はもってのほか=自業自爆の代々木>
反軍運動・軍縮平和運動こそが、歴史を繰り返さない政治活動のはずだ。財閥と貴族労組に左右される日本は、死の商人がまとわりついて、米国の産軍体制に組み込まれている。
安倍・自民と太田・公明による戦争国家体制は、予算面でも確立している。菅・岸田に次ぐ今の軍事オタクの石破内閣を危惧する声は少なくない。
歴史を知る平和国民は、不況下の異常な物価高と環境破壊と戦争の脅威に包囲され、身動きも取れない。例えば房総半島の水源地の袖ヶ浦市陣場台の近くでは、黒い塀で閉ざされた銅線洗浄工場からの水銀垂れ流しで、君津郡市の水田耕作と40万市民の水道水が危機にさらされている。この銅線需要は、武器弾薬の軍需工場へと流れている!
戦争の脅威は、やくざを跋扈させ、死の商人を暗躍させる。こうした深刻な事態に一般の市民は、ただのほほんとして気付こうとはしない。ましてや共産党県議の当たり前の叫びを、代々木が抑え込んでいたとは!
<憲法9条の理念は20年前に米国で提唱=教会や邦字紙で認知>
朝日新聞については、在京政治部長会で知り合いになった松下さんが記憶に残る。彼は穏健だが、優秀なジャーナリストだった。社長になったが、健康を害して長くは続かなかった。
北京大学を卒業し、中国語をべらべら話した元皇族の西園寺一輝記者は、読売のナベツネ変節に傾倒した朝日に失望し退社した。「日本事情を一緒に中国の大学で講演行脚を」と誘ってくれたが、いまどうしているか。ナベツネに対抗しなかった朝日の屈服が、今日の日本の言論界を破壊してしまった。
最近分かったことは、朝日新聞神戸支局襲撃事件の犯人は、統一教会武闘派だったということだ。詳細を知りたい。
戦争放棄の非戦論は、上総の国望陀郡茅野村生まれの松本英子が、憲法9条が誕生する20年前に、亡命先のアメリカで提唱した戦争阻止の決め手となる国際ルール。国連で国際条約として実現することが、日本政府の使命であるが、いまや自公政権は真逆の道に突っ込んでしまった。
各国が非戦論の立場を貫徹すれば、核戦争も戦争も起きない。強力で公正な国際連合が、人類の支持によって再生するだろう。東洋と西洋の文化を統合体得した、女史発案の平和の国際ルールである。
生きている間に松本英子顕彰記念館を茅野村に建設したいものだ。恩師・宇都宮徳馬の再誕も恋願う。
2025年4月22日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)
維新の反共万博の行方?
4日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」が大阪・関西万博の開幕前に会場取材が認められなかったことを巡り、日本国際博覧会協会は21日、同日付で一時的な取材許可証を発行したと発表した。(朝日)
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