本澤二郎の「日本の風景」(5495)

<しぶとい統一教会の金集めとカネの威力>

政治家・官僚の腐敗は、カネで動く政治を裏付けている。「今だけカネだけ自分だけ」という日本政治風土が、この国の恐ろしい現実を証明している。したがって労働者の大半は、組織化の網から排除され、組織労働者との大きな格差が広がって、弱者に不安と混乱の輪をかけている。小泉内閣と竹中平蔵が嫌われる理由だ。「夢も希望もない若者」は、巷に溢れ、右往左往している。

しかも世界的な景気後退が、新たな格差を生じさせている。ワシントンのトランプ改革の背景と共通している。


勝ち組の財閥系組織労働者と負け組の非財閥系の非組織労働者の格差を、解消しない日本政治にこの国の希望の光はない。要の政治は、莫大な利権予算を編成して、消費税の廃止さえ無視している。これに野党第一党の党首までがブレーキをかけ、政権与党に塩を送っている。これが社会の混乱の元凶だ。排除される若者の一部は、入れ墨をしてやくざ暴力団に入って、善良な女性を性奴隷化してしまう。「木更津レイプ殺人事件」はそうして起きた。腐敗政治の下で警察は、政治圧力に弱く捜査しない。人間の命は動物以下に扱われている。背後にカルト教団の存在も見え隠れしている。最近では、入れ墨勢力の一部は教団買収に熱心という。脱税し放題で、政治を裏で動かそうというのだ。その道の先輩格は、神道自民と創価公明であろう。


最近は東条戦争内閣の商工大臣になって戦後、A級戦犯で知られる岸信介が立ち上げた統一教会による、想定不能な途方もない暴走金集め発覚で、安倍襲撃事件が起きた。対して自民党の岸田内閣は、安倍を国葬という、これまた想定できない対応をして国民を驚かせた。かくして反統一教会世論の圧力を受け、何とか法廷は統一教会を解散する決定を下したが、教団は控訴して10年戦争に突入した。カルトの背後には身内の森喜朗・高市・萩生田・世耕ら、それに不気味な闇の勢力・日本会議など安倍残党組の存在が見て取れるだろう。

他方、教祖の生まれ故郷の韓国では、統一教会の新たな殿堂が完成し、その祝賀式典にトランプ政権が配慮していたことが分かって、新たな波紋を投げかけている。


<宗教仮面の岸・児玉・笹川の反共カルト教団=安倍の残党の影>

統一教会は韓国の文鮮明を使って、岸が日本での宗教法人を認めさせることから始まった。1960年前後だ。宗教の仮面をかぶった政治資金集めである。標的は家庭の苦悩と資金を握る女性に的を絞った。女性は、男性に比べて純朴で人に騙されやすい。

霊感商法なる手口の金集めは、神社神道や創価学会顔負けだ。その資金はそっくり脱税資金として自由に使える金だ。宗教法人法の大改正が不可欠だが、恩恵を受けてきた自民党や公明党にその気はない。岸・児玉・笹川の野望は見事に成功して、清和会政権を次々と打ち立てた。反共カルト教団は、アメリカなどにも手を伸ばしていた。金と票に食らいつく獰猛な吸血鬼は喜んで飛びつく。

森・小泉・安倍・福田康夫・麻生太郎の清和会を束ねる笹川ギャンブル財団は、国交省を丸呑みし、そこに公明党から閣僚を呼び込んだ。太田昭宏は大の悪党政治屋として、こともあろうに憲法9条が禁じる自衛隊の戦争を法制下した。


取材して判明したことは、この太田の犯罪を暴いた公明党創価学会員が一人いた。やくざ浜名に強姦、性奴隷を強要、最期はドーカツ殺人で命を奪われ、非業の死を遂げた栄養士で戦争遺児の影山T子さん。太田と浜名と影山、ともに公明党創価学会!安倍銃撃事件に匹敵するかもしれない殺人事件である!今月は、彼女の命日月である。気の重い4月の原因の一つでもある。

宗教の仮面の下で、途方もない殺人犯罪が起きて、それが隠蔽されているのである。間もなく実施される都議会議員選挙と参院選の行方に注目したい。既にカルト教団のすさまじい票集めが繰り広げられているようだ。


<カルト神道自民と創価カルト公明=財務・国税庁腐敗>

日本にはまともな法律家がいない。自公ともに政教分離違反の政党である。憲法の名において政党と教団の分離が不可欠である。

信者の無知にかこつけての金集めと票集めは、信教の自由に違反する犯罪ではないか。

財務省・国税庁の犯罪でもある。「やくざと教団から納税させれば、消費税はいらない」という常識を、この機会に国民は知る必要があろう。カルト教団を排除する好機を逃してはならない。善良な法律家の正義と勇気を期待したい。このままの法制度継続では、日本は崩壊するしかないのだから。


<トランプも金で動く=安倍のトランプ接近も金カネか>

4月12日に韓国の統一教会本部で合同結婚式という、これまた信じがたい不可解な行事が行われた、と通信社が報道した。

興味深いことに共同通信は「日本から1200人参加」と報じ、別の報道では「8000人参加」と。統一教会本部の広報と日本支部の広報に食い違いが。1200人は本当なのか。確認した数字ではない。いわんや8000人?ありえない。うそ・フェイクニュースがひどすぎるカルト教団報道なのだ。


こちらはどうか。米ホワイトハウスのホワイト信仰局長や共和党の重鎮、ギングリッチ元下院議長が、韓国で開かれた合同結婚式など世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の行事に参列したことが教団関係者への取材で分かった」という。いえることは、日米ともカネで動く政治を、内外に露骨に印象付けている。日本での大騒動も、ワシントンではどうでもよいことなのだ。宗教も金次第の政治体質を露呈して正直、気味悪い。

2025年4月15日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)