本澤二郎の「日本の風景」(5494)
<F35B垂直着陸戦闘機42機購入滅びの愚挙=軍縮平和が最善>
武器弾薬で幸せは約束されないに決まっている。今の米国の衰退ぶりを見よ。ロシアと中国の衰退を見なくてもわかる。第一、80年前の日本の姿を見れば、一目瞭然である。それでも武器弾薬の製造確保に熱中する人間というケダモノ・財閥獣に辟易するばかりだ。
<血税分捕り一番手は財閥死の商人>
最大の理由は、国民から収奪した血税を分捕ることによる莫大な利権を懐にいれたい悪党財閥が、政治屋を操って国民の金を、ものの見事に奪い取っている。統一教会と50歩100歩だ。
日本も米国並みに財政は破綻している。それでも政治屋は、毎年空前の借金超大型予算を強行成立させて、日本沈没に熱心だ。それに野党も事実上、屈して賛同している。自公猿軍団の田舎芝居そのものであるが、それを真っ向から反対する野党も、言論人もいない。ここに日本危機の元凶が存在する。
<オモチャ欲しがり、使いたくなる武器弾薬>
60、70年代を生きた大蔵省OBの黒金泰美(池田内閣官房長官)は、筆者に「自衛隊はオモチャを欲しがって困っている」と嘆いていた。父親が佐賀藩の陸軍大将だった宇都宮徳馬は、「軍人は手にしたおもちゃを使いたがる」とうめきながら凡人ジャーナリストに遺言してくれた。
敗戦後の自民党には、真っ当な政治家が存在し、米国の操り人形に抵抗していた。晩年の黒金は、いつも本の虫だった。山形県の逸材である。安倍のような屑ではなかった。
平和憲法を誕生させた吉田茂は、好んで人材を教養のある官僚から起用した。池田勇人・大平正芳・宮澤喜一・池田行彦・加藤紘一らだ。戦争状態を処理する日中国交正常化を実現した面々である。「アジアの平和と安定」確保が外交による軍縮平和・護憲リベラル派の信念だった。
<戦後自民党史=護憲リベラル派VS神道戦争屋の攻防>
これに対抗した保守右翼の戦前派が岸信介・児玉誉士夫・笹川良一らで、死の商人である財閥と結びついて武器弾薬・原発・核兵器による覇権主義に走った。日中対立の構図は、岸・福田・安倍の自民党清和会・神道政治連盟・日本会議が推進し、自民党派閥抗争の因となった。
いまこうした自民党派閥の潮流を知る学者も言論人もいない。安倍のような小僧に、20年もはべらせたNHKの不条理は断じて容認できない。その悪の構造を構築した読売の正力松太郎・渡辺恒雄らの行動は万死に値する。
この悪の構造を理解し、改革しないとジョージ・オーエルの「1984年」の全体主義にはまり込んで、またまた歴史を繰り返すことになる。「第二のフクシマ」目前ではないのか。
<軍事専門家が明かした莫大な血税=あなたは納得できるか>
昨日、賢明な軍事専門家のF35B42機購入の中身を知り、正直、怒りに震えてしまった。なぜもっと早く民衆に知らせてくれなかったのか。公表する言論が存在しなかったのかもしれないが。
1機の値段131億円!先月3月24日にそのための飛行隊が新設された。犯人は中谷という元宏池会の自衛隊員。黒金や宇都宮の指摘通りだ。30年運用可能という触れ込みを誰が信じようか。テスト訓練で海中に突っ込むのではないか。
燃料費だけでも25億円、改修費46億円、整備維持費370億円。空恐ろしくなるオモチャを42機とは!安倍と岸田のもとで具体化したものだろう。どうだろうか、一部の人たちは財務省デモを敢行しているが、防衛省・官邸ではないのか。
今からでも遅くない。42機をキャンセルして貧者の福祉に当てると、日本は明るくなるだろう。「日米安保破棄せよ」との叫びが、永田町から聞こえてこない。噓報道の成果だ。「読売デモはいつ起きてくるのか」とのささやきが、なぜ実現しないのか?
<武器製造財閥に従属した亡国財務省=大臣は安倍家のお庭番>
今財務省批判が起きているが、真っ当な批判が全く伝わってこない。たとえば、米国債はいくらあるのか。いま売却しないと日本沈没ではないか。農林中金どころではなくなる。国民のなのなけなしの年金基金へのギャンブル株投資はSOSではないのか。日本銀行は責任を取れるのか。年金生活者を餓死させ、制度を崩壊させようとしているのか。国民はハラハラしている。
トランプ改革を上回る行財政改革を、与野党も霞が関もなぜ強行しないのか。座して死を待つのみか。
現在の加藤勝信は、財務省OBで安倍家のお庭番だ。「コロナではすっかり懐を温め総裁選に出たがホーマツ」とささやかれているが、消費税廃止に踏みけれないだろう。防災庁は自衛隊に任せればいい。石破の実績づくりに屋上屋を重ねる余裕はない。自衛隊は防災隊員ではないのか。
<色あせる美しい春の房総半島に東電フクシマの灰>
房総半島に限らないが4月の日本列島は美しい。北半球の多くが春の衣替えに忙しい。わが足元の天然の自然庭園も突然変異のように緑の絨毯が敷き詰め、草取りも大変!桜・春一番・ボケ・桃は散った。花の命は短い。人生のはかなさ・むなしさを、人間に分からせてくれる。今も水仙の花は強く美しい。濃い紫の玉蘭も奮戦中だ。山には今も桜がぽっかりと白雲のように浮かんでいる。雑木も新芽で薄緑に変化し、山の化粧直しに忙しい。水田ではカエルが鳴いてにぎやかだ。田植えの時期到来だ。鶯のさえずりはいい。
<幼子や妊婦は要注意=被ばくジャーナリストの叫び>
だが、フクシマはどうか。フクシマの高レベルの核汚染ごみから放射性物質を浴びていることを知った袖ヶ浦市など君津郡市の住民は、春を一概に喜べない。原状回復に向けた覚悟の闘いが、人々の精神を暗くさせている。やくざ暴力団との戦いなのだから。姿かたち臭いのしない魔物は、冬場は北風で南房総に、夏場は市原・千葉方面へと流れている。
被ばくジャーナリストの叫び声が聞こえてくる。「子供や妊婦はフクシマから遠くに逃げるしか手段はない」と。チェルノブイリの実情を知るジャーナリストは、そのことを伝えなかったNHKを「解体せよ」とも叫んでいた。そういえば「木更津レイプ殺人事件」被害者の影山T子さんは、親類先の東芝関係者から「フクシマから1000キロ先なら安全」と言われていた。
2025年4月14日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)
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