本澤二郎の「日本の風景」(5434)
<アメリカも国際社会も日本会議・靖国・伊勢・出雲の天皇教神道「神の国」を警戒し、日本を信用していない!>
ドイツのヒトラー・イタリアのムッソリーニと天皇ヒロヒトの日本が世界を相手に戦争をした80年前を、世界の日本研究者は忘れてくれたであろうか。NOである。今を生きる日本人は、近現代史を学ばなければ国際社会は受け入れてくれない。露骨すぎる中国敵視政略に、中国やロシアという核大国も警戒している。日本軍国主義復活の研究論文は、中国や韓国のみならず米国の学者も書いて、国際社会に警鐘を鳴らしてきている。
あまつさえ安倍晋三内閣は、露骨すぎる天皇教の本陣である伊勢神宮G7サミット、岸田文雄は厳島神社G7サミットを強行した。今年は自民党から立憲民主党・国民民主党・維新が伊勢神宮参拝を強行して、極右・日本会議を狂喜させた。
ついに戦闘部隊の自衛隊員が大挙して靖国神社参拝を、いわば当たり前のように強行して、国際社会に波紋を投げかけている。「こわい危険な日本」「森喜朗の神の国」を大々的に打ち出している。
男子のいる家庭は、恐怖に打ちひしがれている。軍靴の音は身近なものになって、人々の耳目を圧迫している。気付こうとしない日本人がほとんどである。筆者以外、誰も指摘しない。
皇族の伊勢参りは常態化している。フジのみならず女性誌は大きく宣伝している。天皇や皇族の報道に無関心ゆえの新聞テレビの大報道に、歴史を知る日本人と海外の日本研究者は心臓を震え上がらせているのだが!
日本国憲法の政教分離などどこ吹く風といった新聞テレビ報道に、識者は目を閉じてやり過ごしているという情けない有様だ。
そのような政治環境下の「鉄は国家」と豪語してきた日本製鉄が、アベノミクスで貯め込んだ暴利を使っての米国USスチール買収劇に、ワシントンは腰を抜かした。二度目の真珠湾かと驚いた。他方、歴史を忘れた日本財閥は「ワシントンの抵抗」に目を丸くした。
<日本製鉄のUSスチール買収に民主・共和もNO>
日本の新聞テレビは、大手町の財閥の宣伝に昔から手慣れている。広告費という電通経由の金にすっかりと慣れきっている。財閥の広報にまったく抵抗のない面々は、ジャーナリストではないのだが。フジの芸能記者レベルばかりで、女子アナの上納システムに無頓着な倫理観を喪失していることにも。
ワシントンの反対理由を正確に報道しない。USAIDのお世話になっているワシントン特派員も困惑しながら、怪しげな記事を流すばかりだ。日本会議主導の日本政治を警戒していることにも。追及しない野党も信用していない。
21世紀の大政翼賛議会・歴史を忘れた日本財閥によるUSスチール買収劇は、かれらにとって想定外のことで、民主党のバイデンも反対したし、共和党のトランプも反対した。後者は「投資はOK」と譲歩したが、アメリカの安全保障を日本会議に委ねることの危険性を、世界は理解している。
対米自立を政策に掲げる鳩山由紀夫が、雑誌「紙の爆弾」3月号で分かりにくい口調で語っているが、彼も「神の国」の日本化についての理解研究が不足している。確か彼はクリスチャンのはずだが?
国家神道の復活について宗教界で公然と批判していたのは、筆者の知る限り富士大石寺派の顕正会だ。神道政治にのめり込んでいた安倍内閣批判は、あたかも北条幕府に諫言した日蓮を連想させた。他教団は沈黙!原因は国税調査を恐れているのを恐れているのであろうか。国家神道復活に沈黙する宗教団体は、公明党創価学会を含めて衰退を内外に誇示している。
<天皇教(皇国史観の極右日本会議)・神道カルトの財閥復活に警戒しているアメリカン・キリスト教リベラル>
神道政治は朝鮮半島から中国大陸での植民地支配と大虐殺、そしてアジア諸国侵略、さらには日米開戦時の真珠湾奇襲作戦と、その後遺症は、いまも関係国民の脳裏にこびりついて離れない。ヒトラーは自殺、ムッソリーニ惨殺、しかしヒロヒトは御咎めなし。天皇教が復活し、いまや日本会議という不気味な組織で、永田町から列島を支配しようとしている。神社神道の金集めは、公金横領という形で莫大だ。自民党関係者は神道信者として神棚を祀って選挙し、バッジをつけて利権あさりに興じている。何のことはない。戦前がそっくりと継承されているのではないか。
世界各国の日本研究者は、日本会議をしっかりと掌握している。教育勅語教育の森友学園を記憶している。
筆者が1993年3月アメリカ取材を敢行した際、アメリカの日本研究者は、神道を祀る財閥の猛威に震え上がっていた。拙著「アメリカの大警告」(データハウス)で一部書いた記憶がある。
日本は世界から、明治以降の侵略宗教と財閥・軍閥の三位一体の国として、世界戦争を戦いながらヒロヒトに制裁を加えることもできなかった不気味な国と見られている。違うだろうか。
そして不思議なことに、政治屋の指導層の多くが帰化人が君臨する不思議な国でもある。日本人政治家は少数派?彼らは強力な武器に関心が強い。やくざ暴力団も彼らの配下だ。原発推進による核兵器大国を目指している!
国家神道復活がこの国の前途を暗くさせている。USスチール買収劇の闇は深い!
2025年2月14日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)
【ワシントン時事】トランプ米大統領が国家情報長官に指名したトゥルシ・ギャバード氏が12日、正式に就任した。上院はこれに先立ち、人事を承認した。ギャバード氏は公聴会で日本の防衛力強化が中国との緊張激化を招くという懸念を示し、
【ワシントン=冨山優介】米上院は13日、トランプ政権の厚生長官にロバート・ケネディ・ジュニア氏を充てる人事案を賛成多数で承認した。
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