本澤二郎の「日本の風景」(5426)

<特集・日本の警察=甘すぎるダンプ取り締まり>

埼玉県八潮市の公道陥没惨事について、1週間過ぎても74歳の老人運転手は見つかっていない。我が国の先端科学技術も、道路の陥没に泥縄式の対様で、国民をイラつかせている。「安否不明」と報じるばかりだ。そもそも車はダンプそれとも普通のトラック?報道では不明だ。積み荷は何だったのか?これも報じられていない。

公道の地中の水道管やガス管の劣化の総点検が不可欠だと判明した。すごいカネがかかる。「武器弾薬を捨ててこちらを優先すべきだ」との世論も噴き出している。


世界はアメリカの再選大統領の誕生で、国内も世界も混乱の渦中にある。唯我独尊的な独裁政治の恐怖は、日本の日枝久の耄碌ジジイの世界版か。「アメリカ一番はイスラエル・ユダヤ一番」!争いの種を欧州から中東へと拡大する!第三次世界大戦突入はなんとしても回避したい。戦争ほどむごく無意味で有害なことはない。

松本英子の非戦論が人類と地球が生き延びる唯一の道であるが、ここでは房総半島に限らないだろうが、警察がダンプの過積載規制をしないため、道路の破損被害を招き寄せている。


<ダンプ公害の房総半島で10トン車が20トン以上>

川崎公害による幼子の肺炎を治そうとして、実家近くの畑を親からもらって、300万の資金で小さな家を建てた。50年前のことだ。毎日車で姉崎駅に行き、そこから快速電車で東京に通勤していたため、50年前からの房総半島のダンプ公害について誰よりも詳しい。沿道の民家はテレビさえ見たり聞いたりすることが出来なかった。

東京タイムズ紙上で繰り返しダンプ公害を記事にした。何度も1面を使って特集した。その都度、千葉県警交通部の取り締まりが行われて、ダンプはおとなしくなった。それでも速度違反はなくならなかった。

やむなく県警の交通課の40キロ規制で走ってみた。案の定、ダンプが追い抜いた。その先に止まり、やくざまがいの運転手が暴力をふるった。県警交通部長に抗議すると、被害届を出して、と要求してきた。運転手は木更津署によって逮捕されたのだが、暴力にはかよわいジャーナリストは仰天してしまった。


<ダンプ1台から上納させていたハマコーの暴走半島>

「言論と警察が立ち上がれば不正腐敗はなくなる」との自信を身につけたのだが、袖ヶ浦市陣場台の住民による3年前からの調査では、10トンダンプはすべて改造され、20トン以上の過積載が常態化している。

しかし、警察は取り締まりをしない。「小選挙区制下やくざ系が君津郡市から南房をすべて掌握してしまった。そのためだ」と旧水田派の元幹部は指摘している。小選挙区制下で公明党創価学会がやくざ代議士を支援するという、想定外の恐ろしい事態が房総半島を一変させてしまった。

「木更津レイプ殺人事件」も陣場台の核汚染ごみ事件も、さらには東洋一を誇る新井総合の産廃場でも。断定したい。後者の搬送手段はダンプだ。

やくざ代議士が亡くなった後に「ダンプは1台運ぶといくらと上納させられていた」という真実を知らされて納得した。やくざ暴力団は、カネにさえなれば火の中水の中。フクシマの放射能ごみも運ぶ。ダンプ御殿がいたるところに建っている房総半島か。

「普通の建設業者がフクシマの東電現場で働いて、家を建てたという話を聞いた」という元君津市議の話は聞いたばかりだ。

陣場台や木更津市の有力者は「ハマコーのせがれも上納金を懐に入れている」とにらんでいる。


<警察とやくざ・やくざ系業者が隠れて談合か>

なぜ警察が取り締まりをしないのか。わかり切っている。それは世論が動かない、そのためだ。ジャーナリズムは国民生活を見ながら、課題を記事にする。「一波は万波を呼ぶ」のだが、最近の記者にはそうした当たり前の記者感覚がない。朝日の記者でさえも「警察が動けば書く」というほどだ。

女性差別と叱られてしまいそうだが、最近の記者には女性記者が多い。彼女らの記者センスは低いというのが、あちらこちらで聞こえてくる。およそ「命を懸ける」という正義と勇気のある女性記者は、ほぼ皆無に近い。

調査報道こそが記者の命だが、警察や役所の発表記事に委ねてしまうものばかりだ。日本の言論の自由度の低さは、記者の劣化、日本人の人間力の低化だともいえる。

それは警察官も同様。業者とのなれ合い・かばい合い・談合に関わる!正義を喪失した警察は、いうなれば出世志向の中村格ばかりの警察といえるかもしれない。これこそが現代の危機である。


<速度違反・振動・騒音・大気汚染など昔も今も同じ>

車の性能は上がってきている。アクセルを強く踏めば騒音、排ガス、振動の塊がダンプだ。運転席の内部は豪華そのもの。女性でもできる。外界への配慮はなくなる。いわんや暴走族崩れややくざまがいの運転手が増えている。

バブル崩壊で一度は安堵した道路沿いの家庭は、今また幼児期の苦労を強いられている。警察の取り締まりが無くなった分、事態は昔より悪化している。


<水源地を走り回る公害ダンプに住民の悲鳴>

倫理観が低下したのは、国民民主党の玉木に限らない。水野清建設大臣秘書として活躍した陣場台の御園豊は、自宅前の幽谷道路や房総半島のバイパス道の整備に奔走してきた。道路事情には詳しい。10トンダンプが、実際は改造ダンプとして20トン、30トンで走れば道路は容易に壊れる。

道路補修の建設会社は潤うだろうが、水道管やガス管その他埋設物を破損し、時には今回のような八潮陥没事故を引き起こすかもしれない。

ことは水源地の汚染だけでは済まない。房総半島の道路もまたピンチといえるだろう。警察の手抜きがとんでもない事態を引き起こすかもしれない。


<「加藤健吉配下のダンプ規制は不可欠」と君津・袖ケ浦の住民>

千葉県警刑事からやくざ代議士の側近として、房総半島のやくざ利権に深く関与しているとされる加藤健吉の建設会社・永朗建設は、東北復興資金目当てにフクシマにダンプ80台を動かしてきたという。地元の同業者をしり目に加藤資産は、千葉県一とささやかれている。

この闇を暴いた陣場台の住民の調査力には、改めて脱帽するほかない。ありふれた市民運動家では、とうてい手の届かない行政の裏面を見事に分析している。

自民から公明・共産党まで、やくざ暴力団に対する対応の甘さを指摘したい。永田町取材の最長記録保持者も、房総半島の腐敗した行政について、何も知らずに生きてきたことに驚いている。本ブログ記事は、千葉県政を語る場合の核心であると自負している。


<「木更津署の腐敗は別格」と千葉県警内部の評価>

千葉県木更津市は、やくざ暴力団の巣として戦後を歩んできた。その実態を袖ヶ浦市の元カルト教団幹部のTさんが、現場をくまなく案内してくれて納得した。

おそらくこうした地域に根付いたやくざの構造は、日本列島にも及んでいるはずである。

朝鮮半島出身者が政界・やくざの世界に大量に進出していたことなど、10年前まで全く知らなかった。スポーツ・芸能界の話だと信じて疑わなかった。いわんや千葉県警刑事からやくざ代議士の側近になって君津市議会議長、最近は角界にまで両手を伸ばして暴利をむさぼっている!ということなどは、それこそ天界の話程度に聞いていたのだが。

いえることは、おそらくはジャーナリストを任じる人物も例外なく、何も知らないかもしれない。いわんや一般人においておやだ。むろん例外の人物もいた。宇都宮徳馬を裏切った渡辺恒雄は、日本右翼暴力団のドン・児玉誉士夫と親密な仲間だったのだから。児玉の靴を磨いた中曽根康弘も。

宏池会ブレーンの安田正治が「うちには右翼暴力団はいない」と明かしていた意味も、今ようやく理解できる。その点で、自民党派閥のナンバーワンだった。中曽根派や福田派はその点で失格である。宏池会をつぶした岸田文雄の罪業にうんざりする。


<自民党と公明党と警察が腐るとやくざ暴力団の天下>

「木更津レイプ殺人事件」「陣場台の核汚染ごみ事件」を知れば、房総半島の正体が見える。警察が腐ると房総半島と日本列島が見えてくるのである。むろん、天皇制も。日米安保も、である。

2025年2月6日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)

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