本澤二郎の「日本の風景」(5403)
<人生の決め球=善人に出会えるか否か>
偉ぶるわけではないが、人にはそれぞれ「品格」の有無がある。善人もいれば悪人もいる。その決め手は「いい人に会えるかどうか」で決まる。善人に出会えても、それでもカネで道を外れる大バカ者がいる。本日は電通の成功者となって資産をため込んだ高橋治之の、東京五輪犯罪で地獄に落ちた様子を取り上げる。
国策会社そのものといえる電通は、新聞テレビの報道に嘴を入れながら政権与党の自民党本部と一体化して、国の政策や予算にも介入する恐ろしい広告会社だ。戦前の満州傀儡政権では、岸信介らと「アヘン王」と呼ばれた里見甫にたどり着く。侵略戦争利権とも深く結びつく。
そんな電通に人生をかけた高橋治之は、安倍晋三や森喜朗・石原慎太郎らが画策した東京五輪計画に深く関与する。「高橋のお陰で小池百合子らは助かった」との指摘も。豪邸と運転手付きの高級車を乗り回す高橋は、人間の屑・品格とは無縁の人生に終わった。
国や地方のイベントの大半は、利権と腐敗を象徴する。関西の万博やカジノ建設も政治屋の利権に他ならない。そこには笹川ギャンブル財団の野望も見て取れる。背後に控える維新の正体が、とことん暴かれるかもしれない。政治とは正義の文化と書く。不正が国民生活を貶める。いい人間に出会えないと、だれもがこの地獄の罠にかかってしまう。人との出会いは人間にとって一番大事!
<悪に染まった電通・高橋治之>
自民党本部の古参職員に聞いたことがある。「用もないのに電通職員が毎日党本部に押しかけてきていた」と証言した。選挙ともなれば、電通がポスターを印刷することは当たり前。党本部の選対に浸透し、公約にも介在して、自民党の勝利に汗をかく。戦前の国家神道、現在の神社本庁とも連携して、それぞれの選挙事務所の中心に「神棚」を設置して、候補者に日夜拝礼させるというバカげた信仰を強要する。
自民党を支える電通職員は、自民党の大物の世話役を、首相官邸では日本最大の記者クラブ所属の記者の素行調査までも行っていたことが、最近になって判明した。要するに、悪しき権力の補佐機関どころか、主役を演じる役割を担ってきた。違うだろうか。
東京五輪腐敗の元凶として、発覚すれば「高橋は安倍や森の代わりに罪をかぶる」ことがほぼ決まっていた。東京地検特捜部は、そうして高橋を逮捕して地獄に引きずり込んだ!安倍との約束はどうなったんだ、と本人がわめいても安倍はこの世にいなかった。
電通と自民党権力は、一体化して日本の闇を形成している。
<安倍後見人の森喜朗を救済した検察の不条理>
そこで問題になるのは、正義の検察のはずがその実、絵に描いた餅でしかないという現実に、日本の民主主義の「品格」のなさ、いい加減さが指摘されている。韓国のそれと比較すると、日本の法治の不健全さをも露呈している。
だれもが知っている森に焦点を当てなかった検察。特捜部の敗北を意味する。それは安倍の清和会の裏金問題でも、検察は法治を放棄して、事実上捜査しなかった。その責任者が検事総長になり、彼女の夫がなんと森救済の元検事だった。悪辣すぎる人事を岸田が強行した点を国民は記憶している。
<フクシマ蓋掛け談合利権の東京五輪の正体>
筆者が東京五輪にこだわる理由は、大義のない腐敗五輪の背景が、フクシマの核汚染隠しと、それによる東北復興の遅れによる被害住民を棄民に追い込むことが、だれもが理解できていたからだ。それに金もない。ツケは後世の人々に負わせるという安倍や森、石原の利権稼ぎが明確に認識できたため、ライブドアのブログで廃止論を展開した。すると翌日からブログが使用できなくなった。
いまから考えると犯人は電通に違いない。言論の自由を奪い取る電通と自公政権の癒着が見て取れる。ブログを止められた衝撃は当事者でなければ、その深刻さは理解できない。
権力を監視する反骨の本ブログを叩き潰した自公内閣。公明党創価学会の腐敗もまた、政権与党に入り込んで、平和を封じ込めて、戦争法制にのめり込む。
2013年の時点で、公明党創価学会は崩壊した。離脱した会員が富士大石寺顕正会に大量入会しているという。池田大作の死が、信濃町の瓦解を速めている。300万会員目前の顕正会に政界も注目しているらしい。AIに警戒する同会の対応も。
<メディアを操る言論の自由封じる悪の電通>
高橋治之犯罪は、即電通犯罪を意味する。電通社長も関与しているが、検察は高橋逮捕で打ち止め。これも検察の犯罪を内外に露見しているのだが、新聞テレビは厳しく批判して検察を健全化させようとしなかった。この場面での渡辺恒雄の画策は表には出ていない。渡辺側近の真相公開記事が出るのか、それとも鉄の扉で封じ込められているのか。
渡辺と電通の関係も知りたい。電通と読売の癒着、読売とNHKの関係も気になる。電通の腐敗と読売の腐敗を誰が暴くのか。日本の言論の健全化は、まだ先のことでいいのか。日本の民主主義にブレーキをかける新聞が、言論界に存在し、存在していることを国民はしっかりと理解することが重要である。
朱に交われば赤くなる!本当のことである。善人に出会えたことに感謝できる人は、この世の幸せ者である。
2025年1月13日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)
森喜朗に心酔した電通の高橋治之と安倍の約束
質素なスポーツの祭典だったオリンピックを巨額の利益を生み出すイベントに変えた電通にあって、長年、スポーツ局に君臨した高橋治之氏。慶応幼稚舎から慶応大学に進み、電通、という当時の超一流企業にコネで就職。誰もがうらやむエリートコースを進んだ人物は、なぜ逮捕された
「●●さんに『過去に五輪招致に関わってきた人は、みんな逮捕されている。私は捕まりたくない』と言った。すると●●さんは『絶対に捕まらないようにするから、五輪招致をやって欲しい』と。その言葉があったから招致に関わるようになったんだ」(文春)
原子力マフィアに取りつかれた島根原発所長
構内で原子力規制庁の検査官から確認証を受け取った島根原発の岩崎晃所長は「原子力発電所の運転は地域のみなさまの信頼があってこそ成り立つもの。安全を第一に取り組んでいく」と述べた。
宇都宮徳馬を裏切った読売の渡辺恒雄は言論人失格
早くも白旗掲げた石破茂
東南アジア2カ国を訪問していた石破首相が、この地域の平和と安定の重要性について、アメリカの次期大統領の「トランプ氏と認識の一致をみたい」と述べました。
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