本澤二郎の「日本の風景」(5396)
<危うい韓国の三権分立=大統領の大暴走に逮捕不可>
【ソウル=仲川高志】韓国の高位公職者犯罪捜査庁(公捜庁)は2025年1月4日、 尹錫悦(ユンソンニョル) 大統領の内乱容疑での捜査を巡り、大統領代行を務める 崔相穆(チェサンモク) 副首相兼企画財政相に対し、大統領警護庁に逮捕状執行への協力を指示するよう求める文書を送った。公捜庁などの合同捜査本部は3日、ソウルの大統領公邸にこもる尹氏の逮捕を試みたが、警護庁が大統領を警護対象と定めた大統領警護法を根拠に抵抗したため、失敗に終わった。逮捕状の有効期限は6日まで(読売)【ソウル=仲川高志】韓国の憲法裁判所で3日に行われた 尹錫悦(ユンソンニョル) 大統領の戒厳令宣布をめぐる 弾劾(だんがい) 審判の弁論準備手続きで、野党議員で構成する国会の訴追団が訴追事由から内乱罪を撤回し、戒厳令の違憲・違法性の審理に絞ると表明した。大統領や与党側は「弾劾訴追自体が誤りだ」と反発している。
韓国の民主主義は日本に比べると数段高い。植民地支配から抜け出した国民の政治意識が高い。それでも右翼大統領は伝家の宝刀を抜く。安倍の清和会・日本会議など極右の改憲派が狙うのもこれだろう。ゆでガエルの日本人・野党には、これを封じ込める力などない。しかし、日本国憲法も平和国民も断じて許さない。
日本国民は、心して韓国の政治動向の行方に注目し、日本もまた危機的な政治状況に置かれていることを軽視してはなるまい。
<非自立のアジア諸国民=低すぎる人権意識は民主主義の危機>
大分前のことだが、中日関係を研究する中国人学者の発言の中に「中日のみならず、アジア全体の国々の人々の人権意識が欧米に比べて低い」というものがあった。キリスト教の価値観と仏教的なそれとの落差なのか。宗教学者の意見も聞いてみたい。日本の偏狭な民族主義者も排外主義が強くて、他国民を蔑視しがちだ。
日本民族の過ちの背景である天皇主義には、福沢諭吉らのアジアへの蔑視が存在した。朝鮮半島や中国大陸侵略と植民地支配、そこで残虐な殺戮が行われ、そのことに戦後教育は、鉄の蓋をしてきた日本政府と教師の罪は重い。「ワシントンの属国」に抵抗を感じないA級戦犯内閣の亡霊は、現在も永田町や霞が関・大手町にこびりついている。三権分立の特権層の人権意識は低い。誇れるのは憲法だけなのだが、連中はそれを捨て去ることに命がけだから危ない。
国際派の平和・軍縮派の宇都宮徳馬は「アジアに立て」(講談社)と叫んだ。中国外交部の肖向前は、筆者を自宅に呼んで「日本はアジアに戻れ」と亡くなるまで口走っていた。その中国も人権問題で、欧米から非難を受けて久しい。腐敗が共産主義を叩きのめしているのが悲劇だ。
いま思うと、若いころ初めて訪韓した時は「妓生観光」付きだった。酔いしれることはなかったが、後ろめたい気持ちを拭い去ることは出来ない。「水に流せ」とは、日本とアジアの慣用句なのか。最近知ったばかりの「イムジン川」という哀愁を込めた素敵な曲は、関西方面で古くから歌われている。
<韓国の民主主義を学ぶ=日韓右翼の連携は墓穴掘る>
歴史を知らない日本人は、もう韓国や中国に謝罪は済んでおり、貸し借りはないと思い込んでいる。歴史を武器に日本を批判する時代は終わっている。いつまで謝る必要があるのか。
以上は最近知ったばかりである。驚いた、驚いた。「相手が納得するまで謝罪する。それが人の道」と教え諭しても聞く耳を持たなかった。憲法を教えない戦後教育に改めて怒りを覚えた。国際人に成長しない日本人が、これからも?
歴史の繰り返しを恐れる。民族の過ちは50年、100年で終わらない。そのことに日本の教師や歴史家は気付こうとしないのか。改めて韓国の厳しい民主主義の闘いに目を向けて学ぶ必要がある!
2025年1月6日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)
「笑えなくなった人間はプーチン」だけか?
プーチン大統領に直接そう質したのはプーチン氏のことをよく知るロシア人記者だった。プーチン大統領は少し戸惑ったように見え、「ほとんど笑わなくなった」と答えた。
トランプの狂い咲きやまず!
[ロンドン 4日 ロイター] - トランプ次期米大統領は3日、英国のエネルギー政策を批判し、英政府に北海の石油・ガス田を「開放」し風力発電施設を撤去するよう要求し
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