本澤二郎の「日本の風景」(5390)
<A級戦犯内閣(原発利権)と房総半島(フクシマ核汚染ごみ)の因果に不屈の抵抗をする袖ヶ浦市民>
目の前の「アスベスト白粉」大量埋設に続いて、フクシマの核汚染ごみ大量投棄に耐えられる人間は、世界に一人もいない。ほぼ10年前からだ。毎年悪性のポリープ手術で苦痛の生活を強いられていた出光OBは、地元陣場台(林地区)の区長になると、副区長の水田三喜男・池田淳・水野清建設大臣の各秘書を歴任した当時袖ヶ浦市選管委員長の御園豊に相談を持ち掛けた。不審に思った御園は、市の放射線測定器を持ち出して、問題の白い粉を2年もまき散らしていた現場で、高い放射線の存在を確認した。区長も出光の測定器で再確認。袖ヶ浦市陣場台の恐怖の騒動が、深山幽谷の景勝地で始まった。そして3年が経った。
「地元の新聞が書くだけで、天下を揺るがす大騒動に発展し、解決するだろう」と誰もが予想した。木更津住民の筆者も気づかないうちに解決する事件のはずだった。わざわざ御園から声がかかるはずもなかったのだが。
ところが袖ヶ浦市は動かない。市議会の共産党まで逃げる。ありえない事態の表面化に、凡人ジャーナリストも身構えるほかなかった。「何かある」と。問題の産廃業者はやくざ系で知られたこの地域でも最大規模の業者・ワコー。
翻って日本の原発建設の根っこは深い。A級戦犯内閣岸信介の下で暗躍した、読売の正力松太郎や最近亡くなった渡辺恒雄も311東北大地震によるフクシマの東電原発爆破事故に無関係ではない。案の定、311の東北大地震でドイツのメルケル政権は即時に脱原発に舵を切ったものの、日本は違った。さらなる原発大国を目指している。32兆円の東北復興資金は「ゼネコンとやくざに牛耳られた」ことも分かってきた。フクシマの核汚染ごみは太平洋のみならず、房総半島の水源地も狙われた。実動部隊はやくざ人脈による水源地投棄の闇も見えてきた。恐ろしいおそろしいやくざ暴力団の巨大利権の全容も見えてきた。
立憲民主党参院議員の青木愛も現地を視察したが、悲しいかな物事を先に進めないことが判明。地元共産党市議は逃げてばかりいて、まともな質問もしない。これには腹がたった。だが、共産党の全てがゆでガエルではなかった。
元市原市議のKが動いた。彼は県議の三輪に話を持ち込んだようだ。彼女は夏に陣場台の現場を視察し、県の出先にも足を運んだ。最近、県議会決算委員会で県の姿勢を追及し、熊谷県政のいい加減な逃げと隠蔽のあくどい対応に驚く。出光OB区長が声を上げてから3年たって、ようやく千葉県議会で取り上げられた。取材をしていて地方自治の死を悟らされた。いま保守の岩盤のような陣場台で、三輪人気が沸き起こっている。こうした事態を、本ブログで知った元共産党衆院議員も「命の水とも不可分」と今後に期待してくれている。国会での追及や3月知事選とも関係する。陣場台住民は、正月休み返上で対策に余念がない。
<木更津市産廃業者・千葉県庁役人の不正疑惑を暴く陣場台住民>
12月25日三輪県議の要請を受けて、県と地元の当事者が顔をそろえての話し合いがもたれた。地元からは、対策委員長の御園のほか坂巻前区長、井口(高谷地区水利組合長)、小櫃川の水を守る会の富樫・柴崎・共産党の館山市議の渡辺、袖ヶ浦市議の篠崎。
千葉県側は産業廃棄物課の高木主幹ら5人が、率直な意見交換をしたはずなのだが、地元の疑惑は深まるばかりだ。この3年余の県と市のいかがわしい対応についての追及の場となったのだから。
以下は御園報告をざっくりとまとめてみた。むろん、千葉県の不可解な真相究明を回避する隠蔽・捏造の姿勢を改めて露見させるものだった。詳細は篠崎と御園が整理して、熊谷知事に要望書形式で正月明けに提出、知事回答を受けて三輪県議が直接、議会で熊谷と対決することになるだろう。
<問題なしの袖ヶ浦市放射線測定に悪乗りする熊谷県政>
一番深刻な放射能汚染について、千葉県は「袖ヶ浦市の測定で問題ないとの報告を受けている。県としての調査は考えていない」という開き直りの役人答弁。対して「市の調査データの公開を求めてきたが、市はなぜか拒否している。根拠を示そうとしないで、ひたすら問題なしで逃げ切ろうとしている。おかしいではないか」。非は千葉県と市にあることが万人の理解であろう。
なぜ公開しないのか。袖ヶ浦市議会と市長に疑惑が集中する。むろん、それを良しとする熊谷県政にも重大な疑惑が。筆者も一度、県議会での立憲民主党県議の追及の場面に立ち会ったが、甘い追及にがっかり。闇の深さを印象付けるものだった。
問題の根はやくざ暴力団だ。千葉県警と木更津署との関係を住民の多くが感じ取っている。「木更津レイプ殺人事件」の犯人のやくざ浜名を逮捕しない木更津署と、まるで米国の映画を連想させるやくざと警察の深い闇の存在が見て取れる。
それこそA級戦犯内閣の中枢に右翼暴力団のドン・児玉や笹川らが暗躍したが、この体質が房総半島にも構造的に付着している。現に浜田幸一はやくざ代議士で有名だった。倅の靖一も人脈上の継承を週刊文春が証明して間もない。
ちなみに熊谷の黒幕で知られる石井準一は、浜田の運転手だった。陣場台には、秘蔵の日本刀を抱いて床に就く住民もいる理由である。筆者の車のアンテナは、へし折られてしまった。やくざのいやがらせに違いないが、屈するわけにはいかない。
<飲み水測定に河川基準測定「問題なし」の袖ヶ浦市追従>
出光OBの自宅は、放射能が舞うワコーの産廃現場から100メートルの距離にある。庭内の井戸の清水を代々利用してきたが、大腸のポリープを毎年切除しながらの生活を余儀なくさせられてきた。その関係で3年前、市に井戸水の汚染の有無を調べてもらった。「問題ない」の報告に、念のためデータを取り寄せた。なんと河川の基準の調査だった。水道の基準でなかったことが判明したが、市は「予算がない」と言って再調査NO。「自分でやれ」と突っぱねられた。
このことにも千葉県は市の判断に従う姿勢を見せた。住民自治など論外だ、という恐ろしい姿勢は県も同様なのだ。
「命の水」に関心を示さない袖ヶ浦市と千葉県。石破の大好きな「地方創生」も死んでいる。
<13戸うち11戸で健康被害=死者3人、市も県も関知せず>
出光OBの近くの住民は13戸。このうち11戸で健康被害が出ている、と御園らは叫んで3年。
「既に3人がガンで亡くなっている。健康被害とワコー産廃には因果関係がある。調査せよ」と市に繰り返し訴えてきているが、市は動かない。
千葉県も同様である。その理由は「ワコーの産廃は有価物。問題はない」という立場だ。筆者はチェルノブイリ大事故の近くの草を食べている牛乳を飲んだ女性が、多くの奇形児を生んだことを報道で知っている。同じくここで牧草を生産していた酪農の夫妻が、数年前そろってガンで亡くなった。牧草と牛乳の因果関係は明白ではないか。だが、市も県も動かない。
やくざの跋扈との構造的腐敗関係を否定できない。
<出自不明知事?=背後にやくざ暴力団の影>
「木更津レイプ殺人事件」の犯人は、JR巌根駅近くの介護施設「かけはし」のオーナーのやくざ浜名。遺族も逃げて告訴もしない。警察は捜査しない。この殺人事件取材でやくざ暴力団追及に覚醒した筆者。同じような政治的社会的構造が符合する陣場台。やくざが厚労省認可の介護施設を運営する浜名は、なんと公明党創価学会の会員であることも分かってきた。
3月に千葉県知事選が行われる。再選を目指す熊谷について、君津郡市で様々な憶測が浮上している。差別は反対だが、公人が出自不明では、有権者に対して道義的に問題になろう。陣場台の有力者は「熊谷は日本人か」と指摘している。公人なら堂々と身分を明らかにする道義的責任があろう。やくざとの疑惑も払しょくする倫理的責任もある。
<館山市の産廃処理したワコー疑惑>
白状すると、ビジネスの闇についてはど素人だ。館山市が台風災害で膨大な量の廃棄物が出た。それを市民が大金をかけて産廃業者に依頼した。請け負ったのが問題のワコー。そのごみをどこに埋めたのか。御園らは陣場台に埋めたとにらんでいるが、その行き先について館山市でも疑念が起きている。
共産党市議の渡辺は、この問題で追及するという。産廃の網は、やくざが独占し、そこに腐敗した市議や県議が絡む。知事が黙認することで、腐敗は日本列島に及んでいる。
三輪県議の活躍と国会での追及も視野に入ってきた。
2024年12月30日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)
https://note.com/tonle/n/n00778d32cb01
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