本澤二郎の「日本の風景」(5370)

<民は強い>

中国でもネット情報から人民の台頭を促す動きが全土で起きている。気の早い反共主義者は、それらを狂ったように日本などネット社会に流布している。シリアの独裁者は、ロシアに亡命したが、反体制派の正体を日本のメディアは伝えようとしていないので、今しばらく様子を見たい。

韓国や米国でも民主派の台頭を裏付ける動きが表面化してきた。だが日本はまだ。守旧派の神道・日本会議・統一教会の安倍・清和会が、しぶとく岸田どころか石破をも制圧して、国民の期待は前進していない。岸信介のA級戦犯内閣の後裔の残滓(右翼と暴力)が生き残っている。ネット情報は、右翼系メディアが占拠したままで、無知な若者の政治判断を狂わせたままだ。


<韓国戒厳令を制圧した民の力>

ソウル(CNN) 韓国で先週「非常戒厳」が宣布された際に国会の制圧のために投入された特殊部隊「707特殊任務団」のキム・ヒョンテ大佐は9日、部隊に国会突入を命令したことを謝罪し、部隊を「重大な危険」にさらしたと述べた。キム氏は記者団に対し、尹錫悦(ユンソンニョル)大統領が戒厳令を宣布した際、部隊に国会への突入を指示したことをめぐり、自身を「無能で無責任な司令官だ」と述べた。キム氏によれば、国会に突入した兵士197人の司令官としてヘリコプターで最初に現場に到着した。その後、兵士に対して、建物を封鎖し、窓を破って敷地内に入るなどの指示を出したという。キム氏は兵士について、今回の状況の最大の被害者だと指摘。「兵士らに罪はない。兵士らの唯一の欠点は無能な指揮官の命令に従ったことだ」と述べ、兵士らを許すよう訴えた。


以上は今朝届いたばかりの米CNNの韓国の動きである。ユンの戒厳令の発令は、韓国右翼のクーデターであったのだが、民主派は大統領の野望を即座に見抜いて逆襲し、韓国の民主主義の強さを内外に誇示した。武器弾薬に敗北することはなかった。靖国参拝で台頭する自衛隊右派にとっての衝撃に違いない。日本国民は、韓国をしっかりと学ぶ必要があろう。改憲派の「非常事態」は戒厳令にほかならない。断固として叩き潰すべきだ。

<米国の製薬メーカーの闇にケネディJrの出番>

(CNN) トランプ次期米大統領は、保健福祉省長官に指名したロバート・ケネディ・ジュニア氏が小児用ワクチンの廃止を検討することを容認する考えを示した。


「生物兵器」との分析のあるコロナワクチンで命を落とした日本人は30万人から40万人。専門家の指摘に頷くばかりだ。それでいて新たな小児用ワクチンを、日米政府と製薬メーカーに買収された言論界は、またしても喧伝に躍起だ。

コロナワクチン被害者の原口一博(立民)が、目下、明治と法廷で対決している。そのことについて「紙の爆弾」1月号が取り上げて注目を集めている。昨日カレンダーと共に、自宅に届いた雑誌で確認した。ここ数年の高齢者の死亡は、多分にワクチンとの関係が指摘されている。

アメリカではケネディJrが徹底的に調べ上げる。莫大な利権で懐を膨らませた日本の厚生官僚・医師会・閣僚の動揺はただ事ではないだろう。


<日本は弱い>

(朝日)石破茂首相は9日、森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、再調査の必要性を問われ、明言を避けた。衆院本会議で共産党の辰巳孝太郎氏が質問した。2020年の自民党総裁選では「もう一度、ゼロから調べる」として再調査の必要性を訴えていた。


日本は違った。安倍夫妻の最たる疑惑殺人事件で知られる森友学園の再調査質問に、石破は態度を急変させていた。本来であれば与野党がこぞって追及する案件である。

日本の国会は狂ったままだ。不倫党の裏切りに国民は泣いている。「国民民主党は血税を国庫に返納すべきだ」との合唱が、列島で鳴り響いているのだが。国会も言論界も、くだらない神道の正月休みに、体も脳みそも浸かってしまっているのだろうか。

立民の松下政経塾の野田と安倍側近の高市の野望(靖国参拝派)に振り回されるのであろうか。

政界フィクサーのナベツネ報道が全く聞こえてこない。茅野村の護憲リベラル仙人も寂しい限りである。

2024年12月10日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)