本澤二郎の「日本の風景」(5355)
<沼田県政・先見の明=暴力団追放千葉県民会議を生かせ>
11月24日の房総半島は見事な快晴に覆われて、人々が山野に飛び出した。茅野村の仙人も袖ヶ浦市の御園豊さん運転の車で、明治新政府のおり、廃藩置県までの数年、鶴舞藩となった6万石の水田と山野が広がる「梅ケ瀬」というイベント会場へと遠足気分で出向いた。
鶴舞は浪曲師・春日井梅鶯の生地という。その遺品を自宅を開放し、展示をしている不思議な老人・塚原茂さんの招きである。そこに沼田武知事時代の側近・村上秘書課長も来るというので、ぜひ確かめたい同県政最大の実績となった「(やくざ)暴力団追放千葉県民会議」結成の誕生秘話を聞き出そうという目的もあった。
この素晴らしい組織は現存しているが、機能していない。御園が日々確認している。これを活性化して、警察とやくざの癒着を阻止して、税金泥棒の警察を本来の姿に引き戻せばいいだけのことである。
刑事を総入れ替えして、やくざ暴力団を取り締まる千葉県警と木更津署にすれば、いいだけのことである。福岡県警でも本部長の覚悟で見事実現した。千葉県警本部長はどうか。駄目なら直ちに更迭するほかない。「やくざ代議士と運転手の金の流れを調べれば、すぐに決着がつく」と水田三喜男秘書や凡人ジャーナリストは認識しているのだが。
念のため筆者は、千葉県の暴力団追放県民会議の初代参与の一人である。
<村上秘書課長との再会=歴史の真実明かせと激励>
こうした事情にも明るい沼田知事側近の村上秘書課長に期待しての鶴舞行きだった。
このイベントは、加茂地区農業振興協議会(三原茂会長)、(株)有機産業が主催した。おいしい静岡産米のおにぎりを「こんなおいしいコメは初めて」といって食べながら沼田側近に声をかけた。
沼田県政は、前任の川上紀一知事の5000万円念書事件(筆者の記事で退陣を決めたと当時の川上側近県議・相川久雄が明かした)で誕生したという経緯もあった。当時も房総半島は山砂採取やゴルフ場の乱開発で、ハマコーほか水面下でやくざ暴力団が跋扈していた。れっきとしたやくざ代議士も存在する利権の巣そのもので、いわば房総半島は乱れに乱れていた。多くの県民はダンプ公害で、はてはゴルフ場の農薬散布で泣いていた。危機的な自然環境に置かれた房総半島は、ついに「命の水」も汚染にさらされ、生存の危機にある。
当時の様子の一端を千葉日報編集局長・千葉テレビ常務を歴任した茅野村の先輩・野村泰氏の取材などを通じて驚き「腐臭列島 房総半島の闇」(データハウス)を出版した経緯もある。
「しかも小選挙区制の下では、悪党がさらに政治や行政を実質奪い取ってゆく。今それが水面下で激しく蠢動している時代である。やくざ代議士の倅と運転手が、房総半島の利権を懐に入れて、首長の大半を奪ってしまっている。いうなれば熊谷県政も50歩100歩」というのが識者の分析だ。
目下、袖ヶ浦市や君津市で起きている核汚染ごみ事件は、311東電フクシマ原発爆破事件による32兆円の東北復興資金と関係している。「32兆円をやくざ暴力団とゼネコンが懐に入れてしまった」と事情通は分析している。納得である。東京の銀座が繁栄する背景でもある。
「やくざに票を入れるな」という反骨仙人に向かって中年のハマコー信者のおばさんは「アクアラインは立派な実績」と開き直った。これには驚いた。「嘘も100回すると本当になる」という諺は事実である。
無知蒙昧の徒がいなくなる千葉県は夢か。沼田側近は「誰かが真実を明らかにして嘘偽りを改めさせるほかない」という激励が心に残った。これは言うべくして容易ではないが、誰かがやりぬかなければ「暴力支配」の房総半島と日本列島に希望の灯は見えてこない。
総務相の村上誠一郎は今何をしている!この国の根っこを変えないと墜落する日本は止まらないぞ!
2024年11月25日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)
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いまの健康保険証の新たな発行の停止が来月2日からと目前に迫るなか、「マイナ保険証」の利用率は今年10月時点で15%ほどに留まっていると厚生労働省が公表しました。
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