本澤二郎の「日本の風景」(5351)
<自民党の岩盤=カルト神社神道・日本会議が大揺れ>
統一教会と創価学会についで、自民党の支持基盤であるカルト神社神道が揺れている。秋の祭礼時期も済んだはずだが、事件事故は尽きない。戦前の国家神道は、戦後に神社本庁として、自民党右派の支持基盤として活動してきたが、特に岸信介を信奉する森喜朗の清和会政権から勢いを盛り返してきた。自民党の神道政治連盟は、正体を隠す日本会議という極右団体を組織して、党内の主導権を握り、宏池会など護憲リベラル派を追放してしまった。
安倍内閣では、露骨な改憲軍拡・自衛隊参戦法など米国服従路線が際立った。石破も同様であるが、今回の外遊では次期トランプ政権にそっぽを向かれ、暗い影を投げかけた。アメリカ一極体制を象徴するドル支配も、徐々に崩壊してきている。平和外交を放棄した自公の極右路線の明日は暗い。
比例して自民党の岩盤であるカルト神道も、各地で問題を引き起こしている。秋の祭礼にかこつけた自治会費や区費など公金流用に批判が強まっている。
やくざ支配が表面化する房総半島でも「区費およそ1億円を流用して山門建設や付属施設を強行した氏子と神主に対する怒りの声が噴出している」という声を聞いて腰を抜かしたばかりだ。さっそく取材をしなければならないのか。
正月には紙切れ一枚を1000円、1500円で氏子に買取らせるという話も聞いた。原始のお祓い宗教も、自民党の衰退に比例して岩盤に亀裂が入っていることは間違いない。
<信仰は自由=ただし法律には従う義務>
目下、兵庫県の多田神社の境内に、融資の担保として総額16億円を上限とする根抵当権が設定されていたことを、神戸新聞がすっぱ抜いた。債権者は4者。うち京都市の不動産会社は裁判所に競売を申し立て、既に9月神戸地裁尼崎支部が競売開始を決定した。神社側は異議を申し立てたが、借りた神社側が不利だ。
神戸新聞は「登記簿などによると、国の重要文化財に指定されている本殿の他、拝殿やトイレなど神社内の全ての建物が登記されており、土地を担保に繰り返し融資を受けられる根抵当権が2023年9月以降に設定された。今年2月に急死した当時の宮司が借金の担保にしたとみられるが、神社関係者はいずれも知らされておらず、契約書も残されていなかった」と報じている。また「同神社は平安時代の970年の創建とされる。旧社格は県社で、現在は神社本庁の別表神社。清和源氏の祖・源満仲から「八幡太郎」の名で知られる源義家ら5代の武将がまつられ、1961年に境内全体が国史跡に指定された」とも。
神社本庁も神主らの「今だけカネだけ自分だけ」が横行している。同じような神社は?現に、神社本庁も金まみれや不倫問題を起こしている。
<戦後80年・300万人の若者の死に対する反省謝罪なし>
先ごろ、自宅に「お祭りの寄付を」と玄関のベルが鳴った。即座に「神社は大嫌い」といって拒絶した。今も許せないのだが、赤紙一枚で戦場に狩り出された日本の若者は、神社での必勝祈願なるおまじないをして無理やり送り出され、そのうち300万人が亡くなった。朝鮮半島や中国大陸では、その数倍の犠牲者を出している。それでいて反省も謝罪もしない神社本庁に対して、今も怒りを覚える国民は多い。
神社の祭礼では、地元の市議らが酒や金を包む。むろん、政治資金規正法や公職選挙法に違反する行為だ。
なぜおまじないレベルの原始の祭礼に公金を出したりするのか。司法の無責任は重大でもある。
<戦争神社=靖国の遊就館は軍国主義礼賛史>
文人宰相で知られた大平正芳の秘蔵っ子・加藤紘一(元自民党幹事長)は、生前靖国神社を見学、そこの歴史館で知られる遊就館を覗いて仰天した。「軍国主義礼賛の品々を万一欧米人が知ったら大変なことになる」と警鐘を鳴らした。彼のお陰で筆者も気づいた。
反省謝罪なしの靖国神社は刀剣を祀っている!平和の宗教では全くないのである。
<カルト神道と自民は政教一致の戦犯党か>
玉木の国民民主党を不倫党と呼ぶらしい。公明党はカルト創価の戦争党という。平和主義を放棄した公明党創価学会の復活は、もはやありえないだろう。
政教一致の戦争党と同じく自民戦犯党に明日の展望はない。問題は野党の無責任無能さにある。戦犯神社はいらない!
2024年11月21日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)
多田神社境内に16億円の根抵当権 川西の国史跡、急死宮司が担保に借金か 神社側、競売阻止へ提訴(神戸新聞)
核汚染ごみは房総半島だけではなかった!
茨城県笠間市の民間の採石場で10月、違法に搬入された産業廃棄物のレンガから、放射線が計測されていたことが分かった。県は詳しい調査やサンプル採取などをしないまま業者に撤去を指導し、レンガの出どころや放射能を帯びていた理由は不明のままだ。地域住民は「危険性を軽視している」と行政の対応を疑問視している。(青木孝行)
採石場は、岡本興業笠間工場(笠間市片庭)の敷地内にあり、県と市は20日に改めて現場の状況を確認する予定。地域住民は周辺で操業する採石業者3社と公害防止に関する協定を結んでおり、協定に基づき10月26日に開かれた協議会議事録などによると、採石場内の2カ所で山積み状態のレンガが見つかった。
創価学会を信じられない!創価学会(原田稔会長)は17日、東京都新宿区の総本部で総務会を開き、2025年の活動方針と平和・文化・教育運動の大綱を決定した。テーマを「世界青年学会飛翔(ひしょう)の年」とし、創立100周年の30年に向け、青年世代が活躍できる環境を整える。また、終戦から80年を迎える25年は平和運動などを多角的に展開し、人工知能(AI)を使った自律型兵器の禁止と法規制に関する国際会議に参加するとした。
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