本澤二郎の「日本の風景」(5341)

<米中の橋渡し=日本外交の使命>

国会は本日2024年11月11日に召集され、少数与党の石破茂が首班に指名される。ここで改めて日本の役割について考えた時、何が大事なのか、何をなすべきか?政府・言論界が右傾化し、国民が偏狭なナショナリズムにかぶれると、本来の外交が歪められて、逆の危険な方向へと突き進み、国民を不安に陥れる。

ずばり米中関係の橋渡し役が、日本外交の使命である。両国と関係深い日本ならではの巧みな橋渡しを、国際社会も両国民も期待している。

残念ながら、昨今特に極右の清和会政権の影響による中国や北朝鮮、最近ではロシアを含めて「敵視」「敵国」と決めつける傾向が強い。言論界もそれに引きずられる右傾化報道が定着し、それが国民の意識にも反映されて、国際社会の混乱に輪をかけてきている。「米中橋渡し」の日本外交の原点に立ち戻る時である。


<加藤紘一の盟友・山崎拓の正論>

正論を吐く人物が現れた。元自民党幹事長の山崎拓。彼は月刊日本11月号で「米中戦わせず」こそが、日本政府日本政府の最大の使命と強く訴えている。当たり前といえば当たり前だが、憲法の国際協調主義の立場からすると、現在の親米一辺倒の政府と言論界の反中と反ロの下で、日本外交の使命を忘れている今、特に重要であると筆者も声をからして叫びたい。

山崎は取材記者の中村友哉質問に答える形で「石破内閣の最大の使命は米中戦わせず。米中の戦争だけは、なんとしても食い止めなければならない」と明快に即答している。誰も異論をさしはさむ余地はないだろう。

「アメリカと中国が衝突するとすれば、一番可能性が高いのは台湾海峡。彼は安倍・清和会の面々が「台湾有事は日本有事」とする考えは理論的に間違っていると否定。そのうえで「台湾有事は台湾の有事であって日本とは直接的には関係ないが、実態的には中国が台湾に軍事侵攻した場合、沖縄など在日米軍が出動する。中国は在日米軍基地を攻撃するため、結果的に日本有事になる」「こうした事態を避けるためには、日本政府はしっかりとアメリカや中国としっかり対話を行い、武力行使をさせない。石破氏はこれができる」と断言する。


「私が石破氏を応援してきたのは、彼が私もお世話になった渡辺美智雄氏の弟子で防衛族という共通点があった」「彼は世界のトップリーダーと互角に渡り合えると思った」と。派閥と防衛族の先輩という関係も披歴する。

石破に対する買いかぶりの観がしないではない。自衛隊観閲式での訓示は懸念するばかりだった?


筆者は彼の正論は、多分に彼の盟友だった加藤紘一の影響だろうと思いたい。加藤のバランス感覚だ。加藤の恩師は宏池会三代会長の大平正芳。日中正常化は、大平の執念に田中角栄が同調して実現したものだ。

加藤は外務省時代に台湾で中国語を学んでいる中国派の第一人者。大平の首相訪中に官房副長官として随行し、北京の人民大会堂での大平答礼宴で、加藤が流ちょうな中国語であいさつした時は仰天した。筆者も特派員として同行していて知った。帰国すると、加藤秘書の森田君から「機関誌に載せる原稿依頼」を引き受けた思い出がある。今森田君はどうしているか。


山崎は中曽根派に所属していたが、中曽根の国家主義に振り回されることはなかった。加藤政権実現が山崎の目的だったらしい。「日米戦わず」は加藤論でもあったはず。安倍・清和会の台湾有事合唱は、改憲大軍拡実現のための野心的な謀略論として排除すべきであろう。

2024年11月11日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)

追記 昨日は弟の車で千葉市の妹宅に押しかけ、サツマイモの収穫に行ったのだが、珍しく不作で代わりに重い冬瓜を持ち帰った。上空に成田空港発着便が飛び交っていた。ほぼコロナ以前に戻ったのだ。原因は日本の円安目当ての外国からの観光客増だ。すなわち日本は途上国へと転落した証拠だから、庶民は踏んだり蹴ったり。超物価高で泣かされている。自公への失望が選挙結果に出た。アメリカも同じ。トランプが圧勝した理由は、民主党政権による二つの戦争と超インフレが、挑戦者に味方した。ただそれだけのことだ。

妹が昼飯に雑煮を食べさせてくれた。ここに来ると「おふくろの味」に出会えるのが、何よりも楽しみだ。


プーチンに肩入れしすぎた安倍の銃撃事件か!

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https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515371

岸田のヒロシマで政治資金パーティー=企業団体献金禁止不可欠! この日、広島市中区のリーガロイヤルホテル広島で開かれたのは、自民広島県連主催の政治資金パーティー「広島政経文化講演会・懇談会」。一部非公開で、関係者によるとパーティー券は1枚2万円で、数千万円の売り上げ収入があったという。