本澤二郎の「日本の風景」(5296)

<「ゼレンスキーは史上最高のセールスマン」>

「枕芸者」という日本語は、在京政治部長会を向島の料亭で開催したとき、同僚政治部長に教えられた。政治部長会が、年に一度の部長会費を使って、時の首相・中曽根と官房長官・後藤田正晴を招待した時のこと。数日前に「枕営業」という新しい言葉にびっくりした。女性の出世頭は、多かれ少なかれ「枕営業」で、高位の地位をつかんでいる。尊敬に値しない。今はすぐによく理解できる。男尊女卑の極め付きの世の中では資格試験を受けるしかないが、そこから上位になるためには、やはり「枕営業」が不可欠であろう。人類の精神文化は昔のままか。芸能界だけではない。


大統領選真っ最中のトランプ発言が話題になっている。ウクライナのゼレンスキーを「史上最大のセールスマン」と酷評した。バイデンのウクライナ利権を承知した上での皮肉だ。戦争利権は中東・イスラエルでも繰り広げられている。世界は戦争危機で、人々は青息吐息なのだが、武器弾薬の取引や製造で荒稼ぎをする死の商人は、転げまわって暴利を手にしている。ゼレンスキーは「男芸者」でもあろう。「テレビ芸者」は使ったことがある。


<愚かなバイデン・岸田を認識できなかったプーチンの馬鹿>

ロシアの外交責任者・パブロフは、バイデンと日本の岸田文雄についての認識を見誤るという、大きな過ちを犯した。そのため、馬鹿なプーチンは、1週間の軍事侵攻で決着をつけられると思い込んで失敗した。世界の政治指導者には、多くが馬鹿な利権屋がそろっている。そのために戦争が起きる。


民主党のバイデンと宏池会の岸田、ともに日米のリベラル派のはずだったが、実際は違った。二人はそろってロシアのプーチン攻撃に狂奔した。武器弾薬と莫大な資金をウクライナに提供した。そこからウクライナの腐敗が始まった。NATOの足らざる分野を岸田が補完した。


ワリを食ったのは、アベノミクスによる日銀の円安強硬策による物価高のもとで、日本国民は塗炭の苦しみの最中だが、岸田による「戦費」を負担させられている。そのことを日本の新聞テレビは、当たり前のように称賛し、お尻をたたいた。愚の骨頂である。日本国憲法違反である。真っ当な市民運動家や野党が存在すれば、訴訟沙汰で内閣は崩壊していたはずである。


<米国言論界の倫理とNHK安倍担当20年の女性記者の落差>

本日朝の米CNNの記事に米言論界の不祥事が報道された。問題の記者は、直ちにケジメをつけて大手雑誌社を離れた。

日本では安倍の女と称されていたNHK記者は、20年間安倍のための宣伝報道をしていたことが発覚したものの、問題にしない。筆者の憶測を紹介するしかない。元清和会担当の海老沢政治部長・会長とナベツネ読売の意向を受けた女性記者が、安倍報道に実に20年間張り付いた。安倍・長期政権の背景の真実であろう。

政治家と記者との関係は、株屋と記者の関係同様にインサイダーものである。水面下の秘事を誰も証拠を取れない。正確には警備のSPを除いて。安倍時代のSPは特段のおこぼれが入ったと見られている。


<TBS強姦魔を救済した中村格の警察庁長官の日本>

ついでに記者の不祥事に触れると、誰もが真っ先にTBS強姦魔を連想する。改めて被害者の伊藤詩織さんに敬意を表したい。高輪署に刑事告訴した。安倍と菅義偉の意向を受けた警視庁の中村格が、こともあろうに裁判所の逮捕状を握りつぶした。

中村は重大な犯罪者となったが、安倍と菅のお陰で警察庁長官になった。いま新女性検事総長にも疑惑が報じられている。市民活動家が対応するはずだ。「やくざに十手取り縄」のような日本について、言論界も国会も動かなかった日本。

伊藤詩織さんは、本当によく頑張った。反骨のジャーナリストになるはずである。


<元TBSアナが1200万円の高級車=超格差日本の象徴か>

横道にそれる。元TBSアナが1200万円の高級車に乗っている。日本の超格差社会を裏付けている。テレビ局の利権には詳しくないが、相当なものであることは予想できる。

落差と差別の日本を変えないと、この国の民は救われない。

2024年9月26日記(茅野村の反骨仙人・日本記者クラブ会員)