本澤二郎の「日本の風景」(5269)

<日本は輸入大国=なぜ円高に舵を切らないのか=貧困社会>

政治とは、正しい文化と書くまつりごと、すなわち困っている人々に光を当てることである。そのための政府だ。国民の生活を安定させる、安心した生活を保障することが基本。金融政策において「通貨の安定」が重要で、そのため中央銀行の使命は「物価の番人」として責任を果たすことに尽きる。ましてや日本は、輸入大国である。1ドル80円の正常値に回復することが、政治の眼目であろう。野党も言論も覚醒しなけれなならない。


ところが、過去の10年を振り返ってみると、日本銀行は株屋の総元締めとなって、財閥・資産家のために働くという本末転倒路線に終始してきた。その犯人は安倍内閣が強行したアベノミクス政策。金利ゼロにして円を刷りまくって、価値を落とす激安にして、貿易で暴利を得させ、同時に有り余った金を株式に投入し、庶民大衆を途方もない物価の高騰の渦に巻き込んだ。現在でも人々の生活を困窮させている。


安倍の国葬を見るがいい。大半の国民がそっぽを向いた。「ざまあみろ」という怒りの声が列島にこだました。自公政権が完璧な財閥の傀儡政権に変質したことに、人々は現在も憎しみを抱いている。余談だが、戦争責任を回避した神道・靖国勢力に対する反発は、隣国のみならず国際社会で消えることはない。戦争犯罪勢力のA級戦犯の岸信介の流れをくむ森喜朗以下の清和会政治は、それでも生き残るため、現在進行形の自民党総裁選挙に賭けている。不気味さを漂わせて恥じない。ここに目を向けないと自民党政治を理解することは出来ない。

悲惨で残酷すぎる歴史を総括できない神道と、財閥と跋扈する「死の商人」ら軍事部門と、それを支援する原発推進・平和憲法破壊勢力言論に対して、平和国民は警戒と監視を強めて当然であろう。「渡辺恒雄は忘恩の徒」だと断罪した平和軍縮派の宇都宮徳馬の「戦後の日本人の平和主義はいい加減なものではない」のだ。9条の会の澤地久枝さん一人だけではない。


<財閥株屋優遇の円安断固NO>

過去10余年の日本政治は、財閥のための株屋を中心に動かされてきた。現在もその延長線上にある。90%の国民の生活は現在も軽視されている。「日本にバングラデシュの若者がいれば革命が起きる」との声も巷でささやかれているのだが。

しかも、岸田内閣は新たに全国民を博徒・ばくち打ちのやくざ社会にしようとしている。アベノミクス第二弾であろう。官僚も財閥にからめとられている証拠だ。永田町・霞が関も大手町に屈した格好である。これが人々が暮らしやすい国らしい国なのか?


政府も中央銀行も国民目線がないのではないか。

財閥の内部留保資金はくさるほどある。さらに43兆円!狂っているのではないか。能登半島では、壊れた住宅の解体作業さえも進行していない。貧困生活に苦しんでいる家庭が少なくない。年金も危うい。自暴自棄の若者が増えて当然か。

本来の1ドル80円にすれば、国民生活は一変する。消費も回復し、経済も好循環といいことずくめだ。


<日本銀行は物価の番人=使命果たせ!>

あまりにも行き過ぎた円激安のアベノミクスを総括し、黒田や植田という日銀総裁の政治責任と、財務相の麻生太郎も同罪として追放すべきだろう。天の声である。

「政府最大の使命は通貨の安定」(大平蔵相)である。それをぶち壊した安倍政治を総括し、断罪しなければならない。悪政を支援したNHKや読売の報道も、万死に値するだろう。

「NHKはいらない」「読売をつぶせ」の声は広く列島に鳴り響いている。


<1ドル80円に戻せ!=消費全開で海外旅行も出来る日本へ>

はっきり言おう。左翼から右翼に転向した人物が統制する読売言論は、いらない。宇都宮の平和主義が、全人格をかけて厳しく断罪してきた事実を今を生きる日本人は、忘れてはならない。

日本の右翼は、戦争肯定勢力である。歴史を反省しない盲目の言論である。その結果がフクシマの東電原発の崩壊だった。それを房総半島の君津や袖ヶ浦で発覚した。

落ち込んだ日本財閥を、全国民が貧困を強いられながら支えさせられてきた。1ドル80円に戻そう。貧困をなくして、庶民も海外旅行もできる日本にすることが、今何よりも大事な国民政策である。国民の生活に目線を向ける政治の開花の秋でなければなるまい。

2024年8月29日記(茅野村の憲法仙人)

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