本澤二郎の「日本の風景」(5268)
<それでも野党は勝てない=野田出馬にうんざり国民>
ロシアのパブロフ外相ではないが、ウクライナ戦争という「火遊び」によるバイデン以下NATO諸国の指導者たちの人殺し作戦は止まりそうもない。戦争による人類の経済的損失は計り知れない。中東のヒトラーまがいの人物に支援を送る米産軍複合体の戦争屋は、笑いが止まらないだろう。
その中で命を奪われる無数の若者と遺族の無念は、80年前と同じで計り知れない。今こそ平和外交を実践する日本外交のはずだが、永田町の腐った連中にそうした信念のある人物がいない。
はっきり言わせてもらうと、それでも秋の総選挙で自民党は負けない。野党は勝てない。驚いたことに野党第一党の代表選挙に、尖閣問題で日中分断を強行し、消費税を嘘ついて引き上げ、フクシマの東電原発の処理に失敗した、松下政経塾の神道派の野田佳彦を擁立するというのである。偏狭な民族主義は、与野党共通なのか?
もうこれだけで野党の勝利はおぼつかない。安倍の清和会と大差ないのではないか。「松下資金」がまだ眠っているのか?
<大量総裁選出馬=100万党員に金の爆弾>
立憲主義を党名にした政党が、その意味することと実際が乖離している今の立憲民主党を、国民は政権交代の国民政党だと判断していない。ひところの社会党のような「ネズミを捕らない猫」と認識する有権者は少なくない。
特定秘密保護法・自衛隊参戦法・共謀罪に最近では、マイナンバーカードによる超監視社会化路線。自公による「戦争体制化」にブレーキさえ掛けられない。
自民党はアベノミクスで、財閥スポンサーは空前絶後の金をため込んだ。政府の組織上げての株転がしで、羽の生えた円札とドルを抱え込んで満足している。そこへとさらに43兆円の武器弾薬投入で、国民負担は急増。財閥は、盆と正月が一緒に来たかのように浮かれている。
だが、日本の学生はのんびりしたもので、バングラディシュとは違う。「中国レベル」以下と指摘する向きも。
今回の自民党総裁選は、自民党の100万党員に大金を投入する絶好機といえるだろう。公明党創価学会は、落ち込んでしまい山本太郎の人気に劣るという世論調査も飛び出した。自民は安倍と森の東京五輪利権に浮かれたが、維新は大阪万博とカジノ利権を暴かれて元気がない。
共産党が踏ん張る場面だが、金がなくて運動員に力がないという。房総半島の袖ヶ浦市では、目の前のフクシマ核汚染ごみにソッポをむいていて、同市内の活動家の失望と怒りを買っている。しかも、志位和夫の足元で起きていて、お話にならない。やくざ代議士系や女性検事総長など千葉県も人材が枯渇して悲しい。
言いたいことは、自民党の100万党員がひとり活性化することだ。その勢いが総選挙へとなだれ込むと、いよいよ読売のナベツネ悲願の憲法の平和主義・戦争しない日本を逆転させる!国際環境はウクライナと中東で十分であろう。
<財閥の内部留保で腐るほどの資金力>
米国だけではない。莫大な資金を保有するところに課税を強化する。当たり前のことが、貧困国に落ち込んだ日本では起きない。なぜか?懸命な小学生でもわかるだろう。
財閥の内部留保は、極端な日銀の円刷りまくりによる激安とゼロ金利で、空前の利益を懐に入れた。人間に例えれば超肥満体質で死にそうなくらいである。財閥経営陣は、自社株を買うことで、膨大な利益を上げ、1年で億万長者になる。この悪質なアベノミクスのからくりについてさえも、ナベツネ言論に歩調を合わせ、野党は追及しない。野党議員は、自民党の下駄の雪なのか?
<反安倍の宏池会林陣営に上川陽子が割り込む岸田の横やり>
共産党までが眠りこけている惨状ゆえに、筆者は反安倍の林芳正に少しばかり期待をかけている。日本国を貧困に追い込み、戦争へと無知な国民を追いこんだ長州の独裁者に抵抗してきた林である。
父親の遺伝子があれば、平和外交に日本丸の舵を切り替えるはずだ、との思いからでもある。
だが、岸田はツネ・森や統一教会同様に、笹川ギャンブル財団に呑み込まれているのだろうか。まだ未熟すぎる上川陽子の出馬に手を貸したものかどうか。上川の背後について懸念する見方もある。
<改憲軍拡の嵐=43兆円の武器弾薬=阻止できない野党>
安倍内閣以降、心配性になってしまったものか、それとも当たり前の不安なのか。
自衛隊参戦法さえも阻止できなかった野党である。日本国憲法の土台が崩壊する事態にさえも対応しなかった野党。それさえも黙認した日本の大学生諸君は、バングラディシュの若者とは異質なのだ。
正義を見失い、歴史の教訓を学ぼうとしない日本の若者に希望を見いだせない市民運動家らの苦悩を知ると、もはや人間としての存在価値はなくなってしまう。
言論界は相変わらず読売ナベツネ改憲論に抑え込まれている。NHKの責任は重い。43兆円を阻止しない野党、軍靴の音に抵抗しない日本の言論。
軍閥がはびこっていた時代でも若槻礼次郎のような軍縮平和の士が存在した。敗戦後の日本の経済復興に働いてもらう100人の経済学部の学生を、平川村の林(現袖ヶ浦市)の幽谷に隠遁させ、学徒出陣を免除した。無事に戦後を生き抜いた彼らの遺言には「戦争はするな」。この歴史の叫びが今もこだましている。そこに核武装のための核汚染ごみが不法投棄され、それを必死で隠蔽する袖ヶ浦市と千葉県!
この国はどこへと突っ込んでいくのであろうか!
2024年8月28日記(茅野村の仙人)
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