本澤二郎の「日本の風景」(5267)

<澤地久枝女史「9条の会」健在!死の商人に屈しない!>

YouTubeのTBS報道特集で勇気をもらった。霞が関の外のことについて疎すぎる凡人は、94歳の澤地久枝さんのことを、初めて知った。元気だ。「9条の会」の生き残りという。彼女の生きざまはすごい。14歳で旧満州から逃れてきたという。14歳だと女の世代ではないか。それにもかかわらずソ連兵の蛮行や、中には当然、反日化した現地住民に襲われる。その危機から逃れて、博多港に帰国したという。

戦争の恐怖を大陸で体験した彼女の作品は、すべて真実の記録に違いないが、自民党派閥政治に人生を賭けてきた凡人は、TBS番組で彼女の苦闘を知った。本物の護憲派である。


「無知」は、人間である限りあきれるほどいつまでもまとわりつくものなのだ。ありがたいことに彼女は、満州からの逃避行体験が護憲平和の原点となって「9条の会」を立ち上げ、今や一人で牽引している。戦争ほど恐ろしいものはない。そのことを体で体験したすごい女性である。憲法ジャーナリストは、100万の味方を得たような気分である。「澤地さんに負けるな。彼女に続け」である。彼女は、改憲軍拡言論のけん引役・読売の渡辺恒雄と同世代だが、彼女は車いすではない。


<恐ろしや?高村正彦・統一教会顧問弁護士が官邸で発破?>

日本国憲法は健在である。狂っているのは財閥など「死の商人」と、彼らに雇われている無節操な自民党・公明党・維新の好戦派である。清和会の安倍晋三が毎日のように「改憲ラッパ」を吹き鳴らしていても、日本国民の平和主義は健在である。その代表が94歳の澤地さんだ。神社本庁や創価学会が踏ん張っても、9条や20条を変えることはできない。

自民党の憲法調査会の面々を調べ上げなくても、彼らはいわくありげな「悪魔」人間である。菅義偉も岸田文雄も同じ穴のムジナだ。貧困の日本国民は、武器弾薬の43兆円をじっと目を凝らして監視している。政権交代で排除する世論が噴き出すだろう。


昨日の首相日程を覗くと、いかがわしい人物が官邸に足を踏み入れていた。元三木派のたった一人の極右弁護士の高村正彦。彼の正体を三木側近の志賀節が教えてくれた。彼は統一教会の顧問弁護士をしていた、問題の政治屋だった。安倍の死後、統一教会の異様な金集めが暴露された。莫大なその金は、韓国の文鮮明に届けられていたのであるが、高村はその一部を顧問料として懐に入れていた。

この高村の正体を暴いたのは、同じ長州の岸信介の実弟・佐藤栄作の長男の信二。統一教会は、森喜朗・萩生田光一や笹川ギャンブル財団のみならず、高村ら顧問弁護士が、現在も死守している。文科省もその枠の中で動いて、国民を騙している。小泉進次郎の支援勢力でもある。恐ろしい事態は今後も続くのか!

自民党の不気味な膿は、以前と変わらない。そのままなのだ。日本政府の腐敗は、地中のマグマとなっている!


<倅の教育に失敗した河野洋平>

昨日河野洋平の倅、太郎が自民党総裁選出馬会見をした。期待するものは何もなかった。父親の護憲リベラルの政治理念は、どこ吹く風である。安倍や岸田同様に意図的に「国際情勢の変化」を強調することで、自身の防衛相・外相・デジタル相の実績を誇示する幼稚な主張が目立った。

河野洋平が軽蔑気味に口にしてきた「ミニ・アメリカ」の日本にするというのだろう。43兆円への懸念はゼロ、憲法を踏まえた主張はゼロ。危うさだけがにじむような会見だった。親父の教育の失敗と断じたい。修身斉家の人は自民党にいない。


澤地久枝さんにはあと10年頑張ってもらうしかない。

2024年8月27日記(非戦言論・松本英子の茅野村の仙人)


危ない岸田監視を忘れるな!

午後1時56分、官邸発。同59分、同党本部着。

同2時5分から同22分まで、高村正彦同党憲法改正実現本部最高顧問。同31分から同55分まで、森山裕同党総務会長。同3時から同29分まで、元宿仁同党本部事務総長。同30分から同37分まで、古屋圭司同党憲法改正実現本部長。