本澤二郎の「日本の風景」(5207)

<厳しく問われる東京都民の低すぎる民度>

「都知事選も永田町と同じさ。狐と狸の化かし合いに東京都民が埋没して、大きな変化は起きない」とささやかれている。ポスター掲示板に裸体のようなものもあるというが、房総半島からだと見えない。掲示板をたくさん抱え込んで、野心派に提供する狂ったようなミニ政党も存在する。

せめて学歴詐称知事を引きずり下ろすだろうと思っていたら、自民公明の神道・統一教会・創価学会というカルト教団が、組織を上げて支援する経歴詐称候補の再選が濃厚だとマスコミは、一致して報道している。

事実だとすると、悲しいことだが「都民はやくざ暴力団が跋扈する袖ヶ浦・木更津・君津市レベルの低すぎる民度を露呈する」と房総半島の住民からもさげすまれている!


<NHK党公約にびっくりした凡人ジャーナリスト>

数日前のことである。午前の8時にラジオニュースを聞いていると、都知事選の政見放送が始まった。スイッチを切ろうとしたら、候補者が次々と「公共放送を放棄して、安倍長期政権に貢献したNHK」を批判するではないか。その内容は正論である。


「NHKをぶっ壊す」と叫ぶと、「NHK社員の平均給与1500万円、NHKの指示に従ってカネを払っている国民78%、払っていない国民22%分を支払っている78%は馬鹿だ」とこき下ろす。「NHKが22%の国民に裁判を起こすと5万年かかる」「NHKがなくても生活は困らない。一方的に電波を流されている電波に受信料を払わされている。おかしい。6500億円も使っていて税金を払わないNHK。国会議員は滞納10万円。しかし、取り立てをしないNHK」と次の候補も、その次の候補もNHK番組で、NHKの不正腐敗をこれ見よがしに批判する。聞いてる方はNHK批判発言の内容のほとんどを耳にタコができるほど。


安倍晋三好みの女性記者に20年間もかしずかせて「取材」させていたNHK批判はなかった。筆者は20年間、官邸と自民党と派閥を足を動かして駆けずり回って、記事を書きまくってきたのだが、岩田という女は安倍政権宣伝に専念してきた。そのおこぼれは、安倍の未亡人が面倒を見たのか、それとも首相の座をもらった菅義偉だったのか。「気になる」という御仁は少なくない。


<「国民は馬鹿である」は真実?=安倍長期政権はNHKの仕業>

「改憲なら内閣を支援する」という読売新聞の渡辺恒雄の恐ろしい野望を、宮澤喜一内閣の時に知って驚愕した。彼は護憲リベラル。吉田茂・前尾繁三郎・大平正芳・鈴木善幸の直系の正真正銘の護憲リベラルだ。突っぱねると、いかがわしい政治改革論が噴き出して退陣に追い込まれた。戦後政治に禍根を残した。河野洋平は猛省しきりだ。


宮澤の叔父にあたる信州政界の名門・小川平吉(政友会副総裁)の次男・平二に声をかけられ、広島に拠点を構える中国新聞のオーナーの長男の山本君と共に宮澤の門をたたいた筆者は、幸運なジャーナリストだった。おそらくは戦後政治における実績と体験・ワシントンに屈しない識見、さらに英語と漢籍もマスターした宮澤政治を超える人物は、これからも存在しないだろう。

吉田の戦後復興は見事だったが、非戦の9条憲法を制定した実績のほうが、はるかに戦後政治の一大成果といえる。無事に戦争を回避してきた78年間を日本国民は、したがって人間の最大の不幸から解放されてきた幸せに感謝したい。護憲リベラルの勝利である。


あえて言おう。9条憲法は現在も盤石である。渡辺ごときの野心満々の右翼転向組の世論操作に屈する日本国民ではない。「日本人の平和主義はいい加減なものではない」という信念の持ち主である宇都宮徳馬を超えることなどできない。43兆円戦争準備に、平和を求め続ける国民は屈しない。

いわんや安倍に背乗りした岸田文雄ごとき虫けらが、日本丸を武器弾薬の戦艦に変身させることなど不可能である。日本国民の支持などない。看板を変えても無駄なことである。


断言したい。安倍長期政権は読売の成果では全くない。NHKによる世論操作によるものである。NHKは解体すべきだ。筆者はテレビを捨てた。NHKを見ていない。若者は携帯一つで満足し、テレビを必要としていない。NHK予算6500億円を弱者に配る時ではないか。都知事選の唯一の成果かもしれない。

2024年6月27日記(政治評論家)


東電もぶっ潰せ!

東京電力福島第一原発の廃炉作業について、福島労働局が監督指導した結果が公表され、およそ4分の1の事業所で法令違反があったことがわかりました。

�  もんじゅ西村裁判 � 日 時: 2024年6月28日(金)13:10〜  場 所: 東京地裁  530号 訴訟名: 損害賠償請求(JAEA)      日本原子力機構(JAEA)理事長は西村に特命を出し      「西村がセンターホテル東京8階非常階段(勤務拘束中に)       から飛び降り自殺した」と記者会見で発表、        しかし遺体は飛び降り自殺の損傷は無かった。       機構は特命(拘束中)の労働災害死と認知しながら証拠品を紛失、       田島は事件の証拠を持ち出したことへの損害賠償。 被 告: JAEA(日本原子力機構)、元秘書役(田島)  原 告: 西 村 もんじゅ・西村裁判の会