本澤二郎の日本の風景」(4935)

<清和会・台湾独立派の好戦派に屈した岸田文雄>

永田町の権力闘争は、入り乱れていて国民の目にはっきりとは見えてこない。新聞テレビの使命はここにあるのだが、右翼暴力団のA級戦犯の岸信介の盟友・児玉誉士夫と深く結びついた読売の渡辺恒雄が、言論界のドンになるや中曽根康弘が認知した清和会政治が延々と継続し、だらしのない肩書欲しさだけの岸田文雄を抱きかかえると、一気に勝負に打って出てきた。


女狂いの木原誠二を駒にして官邸を操って、改憲軍拡を言葉だけではなく実態として推進し、善良な平和国民を驚愕させている。安倍の下で台湾有事をがなり立てていた木原稔は、改造人事で防衛相になるや即刻沖縄に飛んで、第一線の自衛隊員に「覚悟」の発破をかけている。

恐ろしいほどの事態にもかかわらず、米軍と自衛隊の利権にぶら下がって首長になった面々にも「覚悟」を強要して、平和の島とは無縁の危険極まりない南西諸島に変質している。

ゆでガエルの国民は、それでも気付いていない。反中ナショナリズムの波に乗って、正論に水かけをするちゃちなツネの子分が目立つ。


<林芳正は長州安倍派を殲滅して岸田を宏池会会長から引きずり下ろせ=敵は本能寺・宇都宮徳馬の忘恩の徒・読売のツネ>

外相から引きずり降ろされた林芳正は、親子二代の日中友好議員連盟の会長として大事な任務を果たしてきた。才能にも恵まれ、岸田と比較して誰もが林に軍配を挙げる。

14億人の経済・軍事大国と対決するなどという岸田や麻生太郎の危険な思考は全くない。日本は有史以来、中国から漢字文化をそっくり受け継いできたという、斬っても切れない関係にある。中国との太いパイプは、日本外交最大の武器である。


この貴重な武器を戦後に再び手にしたのが、宏池会の大平正芳である。盟友の田中角栄も賛成して日中の国交は正常化した。その意味するところは大きい。それを戦前の国家神道の「神の国」という子供だましの原始の戦争宗教に呑み込まれた神道政治連盟の清和会に政権をゆだねてしまい、岸田もその仲間になってしまった。背後の黒幕はツネに相違ない。


ツネに糧道を断たれた我が五体は、その悪徳を感じ取っている。戦争への危機は、岸信介や正力松太郎のA級戦犯に追従したツネ、戦闘的リベラリストの宇都宮徳馬を裏切ったツネに魅入られた岸田のもとで、どす黒い花は開いている。それが不思議と見えてくるのである。

幻想ではない。


林家は親子二代長州の天皇を操る田布施の輩の暴政と抑圧に耐えながら、政治家人生を過ごすしかなかった。林の面倒を見たのは最初は田中角栄だった。佐藤栄作長期政権が終わると、佐藤派は清和会政治の福田派と田中派に分かれた。林義郎はすかさず田中に従って、日中友好に突進した。田中派が壊れる過程で、田中の盟友である宏池会の大平・鈴木善幸・宮澤喜一に加わって、初心を貫いてきた。息子の芳正もまた同様のレールを走ってきた。安倍が消えて今や林に敵なしの山口県だ。


戦後78年を経た。安倍のゾンビ悪政時代は終わった。安倍を神にするという馬鹿げた工作においそれと従う者はいない。安倍・日本会議や統一教会に服従する岸田を支える理由も価値もない。偏狭なナショナリズムを断ち切る使命が、林にはあるだろう。


敵は本能寺・左翼から右翼に転向して体制深く潜り込んだツネとの戦いが始まっている。老いたツネの先行きは短い。子分である木原誠二も満身創痍で息もたえだえ、記者会見すらできないで逃げ回っている。

核汚染水垂れ流し・43兆円戦争準備・21世紀の赤紙マイナンバーカード・異次元金融緩和による円激安路線の超物価高が、非戦の憲法下で実現できるわけがない。とうとうと流れる黒潮は、林を乗せて列島を突っ走るはずだと想定したい。

2023年9月25日記(反骨ジャーナリスト・政治評論家)


恥さらしの岸田の国連演説!

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