本澤二郎の「日本の風景」(4820)

<プーチンも悪いがゼレンスキーも悪い、バイデンはもっと悪い>

戦争に関する見方は人類普遍である。

 いい戦争などない。戦争はすべて悪である。ロシア・ウクライナ戦争にも当てはまる。したがってプーチンもゼレンスキーも悪い。もっと悪いのが、ゼレンスキーを操るバイデンである。

 バイデンのポチのような岸田文雄も悪である。先の厳島サミットは、神社神道・戦争神社での必勝祈願と戦前の国家神道復活を目的としたものであろうから、日本国憲法と歴史の教訓に反している。

 G7は、ウクライナのゼレンスキー支援と結束を内外に誇示したものである。戦争阻止とは無縁で、戦争激化と長期化を狙ったもので、ヒロシマの思いとは正反対である。以上のような常識が理解できない欧米日韓の為政者に、国連事務総長は怒り狂っていた。当然であろう。


<戦争にいい戦争はない、すべて悪い戦争>

 岸田は修身斉家の人ではない。いわんや「治国平天下」の為政者ではない。

 首相公邸でのとんでもない不始末を起こした長男は、首相秘書官を束ねる最高責任者のはずで、首相の最側近の品性の人だった。だが、修身も斉家もいい加減で岸田の責任は重い。これでは、日本国民の幸せを確保できるはずがない。

 菅義偉の長男も似たり寄ったりだった。安倍晋三もしかり、家庭生活はめちゃくちゃ。20年も連れ添ったNHK女性記者の証言を聞かなくても国民は、理解している。文春はいい仕事もするが、問題の人物を持ち上げることにも手慣れている。信用できない。


 岸田は心底腐って狂っている。プーチン戦争に絡めて財閥・右翼の悲願だった超軍拡・軍事大国を、立憲主義の憲法のもとで強行している。独裁も極まっている。安倍以上である。死の商人が彼の五体に乗り移ってしまってるのだろう。くわばらくわばら、である。日本国憲法は、武器弾薬を放棄して戦争が出来ない、してはならない非戦の憲法だ。それゆえに世界に冠たる憲法なのだ。鈴木善幸首相の国会答弁でもある。

 岸田を特訓した宮澤喜一や大平正芳、鈴木だけではない。森喜朗の「神の国」内閣打倒に走った加藤紘一やヒロシマ出身の池田行彦も護憲の人だった。

 宮澤は、核時代において「戦争は出来なくなった。これこそが日本の9条の出番だ」と断言して、大軍拡の中曽根康弘に対抗した。この見事な宮澤講演を絶賛した池田勇人の娘婿を忘れない。

 宮澤は、読売のナベツネという、宇都宮徳馬のいう「忘恩の徒」からの「改憲論を打ち出せば応援する」という誘いを蹴って首相になった。この当時の様子を小沢一郎は全く理解せずに、小選挙区制に突っ込んだ馬鹿者である。


 改めて繰り返したい。「いい戦争はない」「戦争はすべて悪である」。死の商人の餌食になるような人物は、天皇ヒロヒトは言うまでもなく、東条英機や岸信介と大差ない。


<ゼレンスキーの戦争をけし掛けたG7は悪い、岸田はもっと悪い>

 G7は今回の首脳会議でヒロシマの死者と原爆資料館を冒涜した。にもかかわらず、感謝した自治体の長や関係機関の気が知れない。平和への成果は何もなかった。ウクライナ支援の有志連合の談合に過ぎなかった。

 この非道徳な国際会議は、国連をも打ちのめす結果となった。ブラジルのルラ大統領は、わかっていたらしい。ゼレンスキーは彼との会談をキャンセルした。ルラのお陰で、インドのモディの格は地に落ちた。

 要するにG7の首脳は「もっとやれ!武器弾薬もカネも出すからやれ」という死の商人会議そのものだった。これはもう「猿以下」であろう。やくざの談合かもしれない。それぞれの国家を代表する国際会議だというのに、なんら有益な結論を出すことが出来なかった。

 無論、そうだからといってロシアや中国が立派だというわけではない。ロシアとウクライナ双方に太いパイプのある中国は、なぜもっと動かないのか。ポーズでしかないのか。

 ゼレンスキーの英雄気取りの作戦で、沢山の兵士や市民が亡くなっている。戦争犯罪者ではないか。むろんのことでプーチンも、である。国民の命を奪いつくしている二人を戦争犯罪者として制裁を科すことが正義であろう。

 岸田をはじめとするG7首脳はその共犯者となろう。


<正論を吐かずG7を持ち上げた新聞テレビも共犯者か>

 今朝も映画で何度も見た学徒出陣の様子が目に浮かぶ。目を伏せてしまう。こんな悲劇が78年前に起きていた。多くが戦場に散った。無事に生きた学徒兵が何人残っているか。新聞テレビは、彼らの声を聞いて報道する義務・道義的責任があろう。場所は明治神宮という「神風が吹く」という偽りの根拠地での出陣式だった。死ぬために学問を学んできた学徒の悲惨すぎる運命にたじろぐ。原因は日本のヒロヒト侵略戦争にある。

 今のジャーナリストは、この史実を真剣に知る必要があろう。二度と過ちを繰り返さないために。侍従長・百武三郎日記を知ってヒロヒトの認識が代わって数年たつ。

 ヒロヒトがなぜ生きたのか。これらの資料があるだろう。外国人記者が書いたはずだ。読んでみたい。何もかもアメリカの責任だとなすり付ける人がいる。筆者はそれを喜んで推進する日本人がいることを知っている。真犯人は日本にいるはずである。今回の岸田の振る舞いが教えているのではないか。


 G7報道をした現役記者たちの猛省を期待したい。その成果を直ちに見せてもらいたい。日本国民の隠れた願望である。

2023年5月30日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)


本澤先生、コレが(昨夜友人から届いたもの、拡散希望)

現実です🙇

https://www.facebook.com/toru.kosaka.58/videos/636427471669825/?sfnsn=mo

マイナンバーカード活用拡大に不安70%(共同)廃止せよ