本澤二郎の「日本の風景」(4786)

<人が人を殺す猿以下の社会=袖ヶ浦市レポート19>

 非戦の憲法を破壊しようとする自公維3党が主導する参院憲法審査会での強引な審議の進め方に怒った立憲民主党の小西洋之は「まるで猿レベル」とかみついた。この猿発言は、今も尾を引いている。筆者は小西の発言は「間違っていない」と認識している。実際は「猿以下」と断じている。

 日本国憲法は政府・国家公務員に対して「憲法を尊重・擁護する義務を課している」のだが、自公維は憲法に違反して衆参憲法審査会において、戦前の明治憲法の天皇大権に相当する、首相大権(緊急事態条項)を導入しようというのだから、小西が怒り狂うのは当然であろう。維新の馬場なんていう輩を知らないが、狙いは戦争向けの態勢づくりと見ていい。平和国民の自由な行動や言論を封じ込めようというものだから、まさに憲法の基本的人権を停止させるものだ。国民は断固として命がけで阻止する使命を、憲法の名において課せられている。日本国憲法を読んでないやくざのような議員が、この危険な条項を挿入しようとしている!まさに「猿以下」ではないか。国民の代表ではないことが、憲法上明らかであろう。小西の奮戦を批判する方がおかしい。


<まずは猛毒6ppdキノンのプラスチックごみの不安阻止が先決>

 林地区住民は、ワコーや日高金属という黒企業と対決する中で、自然と環境問題、有害な産廃問題に注目するようになった。それは今年2月25日早朝の5チャンネル4時50分から5時20分までの番組(プラスチックの行方)にも、目をこすりながらテレビ画面に吸い込まれた。

 「プラごみから見つかった猛毒キノンは、耳かき一杯をプールに入れると、もうそれだけでプールの人間が死ぬ」という専門家の発言に度肝を抜かれてしまった。

 そのはずだ。目と鼻の先の2つのブラック企業から、プラごみが埋め立てられたり、排出されているのではないか?単なる憶測ではないことを、住民は即座に悟った。

 テレビは時にまともな報道をするが、その場合は国民が見ていない時間帯を狙う。電通監視を逃れるためのテレビ編集人の知恵だが、公共の電波を安い値段で報道している民放としては、恥ずべき行為である。本来はNHKが公共放送として、午後7時の黄金時間帯に報道すべき内容である。

 テレビに登場した人物は、熊本大学の中田晴彦、九大の磯部雄治、環境研の日置恭史郎の3人。正義派の化学者であろう。筆者は全く知らなかった。

 海はほぼ完ぺきにプラスチックごみの餌食にされている。さらに政府・東電は猛毒トリチウムを垂れ流そうとしている。海の生き物はプラスチックごみとトリチウムで食卓から消えるしかない。漁業者は陸に干し上がる運命にある。いまでも福島産の魚介類を食べる人間はいない。産地を偽って消費者を誤魔化しているが、それも出来なくなる。海の生き物は、猿以下の人間が生み出した猛毒の核とプラスチックごみによって、死の宣告を受けることになる。そしてそれは陸地においても起きている!「その洗礼をいち早く袖ヶ浦市林・高谷地区と周辺の木更津・君津・富津・市原など小櫃川河川域で生きる30万人の市民と東京湾が引き受けるのか」と住民は天を仰いで溜息をつく。
 無謀すぎる産廃業者らの9年間の有害な違法埋設物とそれを放置してきた県と市の無責任な


<袖ヶ浦市水源地にマイクロプラを埋設疑惑を住民が指摘>

 「プラごみが陣場台のワコー産廃現場にも捨てられている。日高金属も怪しい。工場を黒い高い塀で囲って、そこから白く濁った排水をがんがん水源地の松川に流し込んでいる」という住民の目撃談だけではない。

 昔は松川の清流にはカニや魚がいた。「このあたりは深山幽谷の文字を拝借した幽谷という地名が古くから続き、今も残っている。明治の学制が制定される以前は寺子屋があり、その後は幽谷小学校として林地区の歴史を背負ってきた由緒ある地域。幽谷小学校は最近まで分校として存続してきた。その先に最近できたドイツ村がある」という説明に頷くばかりだ。


 そこに産廃業者が太陽光設置という甘い話を持ち込んできて、林・高谷地区は折れてしまったのだが、なんとワコーの宣伝パンフには「廃プラスチック処分」を堂々と謳っていた。核とプラスチックの猛毒が、地下水や河川に流れている可能性を否定出来ないだろう。目を覚ました住民の叫びは、袖ヶ浦市の全域から君津郡市に広がっている。

 40年の歴史を有する「小櫃川の水を守る会」から袖ヶ浦市の大気や水を人権と叫んできた市民運動の会も事態の深刻さに立ち上がってきた。


<危険!問題企業パンフでプラスチックごみの処理を宣伝!>

 それにしてもワコーの悪質な不正・不当なビジネスに声も出ない。ひどすぎる。

 「君津郡市の頂点に立つ亀山・フクシマ御殿の主K(元千葉県警幹部)を頂点とする悪の構造は、311以後の東北復興資金に目をつけて莫大な利益を手にした」と残土業者は決めつける。

 「ワコーの倅は前科3犯。一度は産廃問題で県警ヘリに追いかけられた。現行犯で逮捕された人物。不正腐敗を当たり前と信じ込んでいるような悪の権化」との指摘をする住民もいる。

 本来は桃源郷のような風光明媚な山水の地が、今は荒れ狂う袖ヶ浦市の水源地崩壊で若者は外に飛び出してしまった。追い詰められた住民は、窮鼠猫を嚙む心境にも立たされている。

2023年4月26日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

m.youtube.com/watch?v=daoJfE…

消費税と輸出還付金のトリック

https://www.wjsm.co.jp/article/public-Economy/a667

消費税の真実

https://twitter.com/momotro018/status/1649376342851600384?s=20

https://youtu.be/5OuDZ3hceds   https://youtu.be/UNuM11uqL6w

https://webronza.asahi.com/politics/articles/2022070200003.html