日航の中国帰国航空券の超暴利<本澤二郎の「日本の風景」(3579)
<相手の弱みに付け込んで倍額チケット>
気分が悪い。北京のPM2・5のせいばかりではない。1月28日夕、成田に這う這うの体で帰国したのだが、いまも精神は安定していない。この機会に安倍の逃げ答弁事件を棚に上げて、日航の非人道的な暴利体質に言及しなければならない。
昨日の北京の出国手続きは、外国人客が多かった。緊急避難で逃げ帰っている人々は、これからも続くだろうが、日程変更しての中国からの帰国便片道航空券は、往復便以上の値段である。つまり日航は、中国を襲っている病をりようして、すなわち相手の弱みに付け込んで、暴利どころか、超暴利航空券を弱者に発売して、舌を出している。
いかなる口実をつけているか、年に数回利用するだけの市民はわからないが、正直のところ、今も心は思い出すと怒り狂う。この5年ほど日航機を利用しているのだが、その恩恵は全くないのだが。
親切な航空会社が日本に誕生しないものか。切実な課題である。
<東京往復北京便航空券=北京からの片道航空券>
それにしても腹が立つ。安倍なら文句を言わないだろうが、わずかな年金を削られながらの年より夫妻は、ほぼ1か月分の年金をはたいて、毎年北京を往復している。
ことし96歳の半分寝たきりの義母の介護目的である。息子の医療事故や妻の病などで、自分の母親の介護に貢献できなかった不肖の息子である。そんな悩みから、義母に少しでも孝行しようとの北京往復である。
金持ち老人の旅行ではない。相応の理由のある旅なのだ。出来るだけ安く往復したいと願っている日本人である。
緊急避難ともいえる日本帰国は、突然に襲ってきた。予定通り3月中旬帰国にこだわっていたのだが、妻の周辺が騒ぎ立てた。ついには「一人でも帰る」と言い出されて、抵抗できなくなった。
妻は北京の日航の支店に電話した。かからなかった。友人に日本大使館の電話を聞いて、電話した。教えてくれた電話は、どうやら東京のようであった。
「28日か29日に変更したいのだが」と伝えると、応対した女性職員は「28日は二席空いている」と。神にもすがる気持ちで飛びついた。この時は、後妻孝行である。安堵した。職員は「4112円」と伝えてきた。追加料金4112円と理解したのも、不安を消し飛ばせてくれた。
そのうちに、この金額が中国の「元」だと分かったが、後の祭りである。空席2の仕業なのか。こちらはこの時期、日本からの帰国便の中国人観光客のはずだから、北京から日本行きは、ガラガラと判断してのものだったのだが、意外や29日満席、28日は2席のみという。合点できなかったが、OKするしか能がなかった。ともかく妻のためだ。彼女は2003年のSARSを体験している。「3月に空港閉鎖となって帰国できなく可能性も。そうなると、そこでビザの再手続で数か月かかるかも。いま帰るしかない」と断固として意思は固まっていた。
かくして4112元を二枚購入。「くそったれ」と大声を上げてしまった。つまりは、北京往復2回分を支払わされたことになる。
我が家にとって、これは相当の負担だ。年金2か月分が飛んでしまったことになる。誰かが「命あっての物種さ」とささやいてくれるが、今回の疫病は病気持ちの年寄りが被害者である。
体力のある人間は、大丈夫なのだ。
<安倍は国費で贅沢三昧=タダ同然の高級ホテル接待+日本国功労者>
悪しき権力者のことを思い出した。28日は、未明に尊敬した大平正芳首相が夢に現れた。秘書の真鍋、鈴木さんらも。
彼らは安倍のようなあくどい不正腐敗と無縁だった。国民は知らないだろうが、事実である。
安倍も菅も悪党だ。官房機密費を自己のために悪用している。安倍の「桜を見る会」の国費乱用によるやくざや詐欺師、選挙の支援者招待には反吐が出る。それが、公然と行われてきた。しかも、悪党は「反省」という言葉でチャラにして恥じない。
それどころか、こうした犯罪者まがいの支援者も、自由で民主主義国の「功労者」として招待しているのである。
<日航よ!弱者いじめの暴利航空券を中止せよ!>
懐が許せば、日航を詐欺で告訴したい気分である。間違っていれば、暴利分を返却して欲しい。少なくとも、今回のような緊急避難客からの高額チケットを中止して欲しい。
一連の戦争三法やカジノ法を強行した公明党の国交相にも忠告したい。日航の暴利体質の改善を即座に実行してもらいたい。弱者いじめのような日航の暴利体質を是正する責任があるだろう。
怒り心頭である。昨年は、KDDIのAU携帯の支払いが、少し遅れたという理由だけで、数十年使用してきた携帯番号を二度と使用できなくされてしまった。京セラの稲盛は悪党も悪党であることを、国民は気づく必要があろう。
政治は、弱者に目を向ける政治家らしい政治家にしかできない。乱分乱筆は、このさい、ご容赦願いたい。
2020年1月29日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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