無恥無能の売国奴!安倍・自公・日本会議政権<本澤二郎の「日本の風景」(3559)
<自立・対等の日米関係にこそ大義あり>
本日1月19日で日米安保条約改定から60年を迎えたが、18日に発表された日米政府の、またしても「日米同盟強化」を謳う売国奴的共同声明に失望を禁じ得ない。アジアの不安定要因だけではない。米国の軍事基地と化した沖縄県民が、哀れを通り越している。
日本に真の為政者・執政党は誕生しないか、自立して対等の日米関係を再構築する勇者は出てこないものか。アジアに貢献する日米関係は、日本の自立を前提とした対等な平和友好条約であって、それは緊張を生み出す軍事的同盟であってはならない。
軍事大国のロシアは、再三強く抗議しているが、当然のことであろう。理解できることである。売国奴政権追放が2020年の課題であろう。
<A級戦犯の岸の安保改定属国60年踏襲は大間違い>
安保改定に踏み切ったA級戦犯の岸信介首相は、ワシントンの奴隷・属国になることを前提にして、戦後首相になったという経緯がある。これほど国民を裏切った恥ずべき人物も珍しい。米CIAの手先となって、安保改定を強行した売国奴と断じても間違っていないだろう。
亀井静香でさえも「岸はアメリカの金で政権を手に入れた」と断罪したものである。こうした事情を、自民党の古手の幹部は、常識として理解している。
1972年に政治部記者となった筆者の当初の疑念は「A級戦犯の岸がなぜ首相の地位をつかんだのか」というものだった。その後の取材で、宇都宮徳馬や稲葉修らが、岸内閣に徹底抗戦した事実をつかんだ。
二人から、その理由を確かめた。「A級戦犯の岸が首相になると、日本の侵略戦争の政治責任が風化する。断じて許されるものではない」というものだった。宇都宮は、岸が生きている間、本人が健在である間、とことん岸を容赦しなかった。
宇都宮の戦闘的リベラリストは、筆者の道標となって現在も生きている。稲葉とは憲法改正で議論したが、岸打倒論で共鳴した。
岸がワシントンの命を受けて強行した、安保改定に大義などない。岸の売国奴を象徴するものである。政府は恥を知れ、である
<大平正芳後継の鈴木善幸首相は、日米同盟に強く反発>
日中友好路線を貫徹した大平首相は、それ故に岸後継の台湾派の福田派清和会の反発の下で、ストレスが原因で命を失った。1980年6月のはずだ。いまから40年前である。
大平後継者に田中角栄は、鈴木善幸を首相に担いだ。鈴木も真っ当なリベラリストで知られ、宇都宮の軍縮議連のメンバーに加わった。
鈴木はワシントン訪問のさい、外務省当局が日米同盟云々という言葉を使用したことに仰天、外相の首をはねた。それまで日米同盟という日本属国を象徴する用語に、日本の政界・新聞界も抵抗していた。
この危険な「日米同盟」が使われ出したのは、改憲派で国家主義者の中曽根康弘からである。
いえることは、鈴木内閣までの日本政府は、日米同盟という言葉をタブー視してきたものである。この事実を学者文化人も、よく理解するべきだろう。
安倍・自公・日本会議の政府が、まるで当たり前のように使用し、それを強化するという暴論に反吐が出る思いである。
<自立対等でこそアジアに真の平和と安定が生まれる>
以前に「中国の大警告」(データハウス)を出版した時から、中国外交部の長老の肖向前と親しくなった。
彼は宇都宮や大平とも親しい関係もあって、よく彼の北京の自宅で意見交換した。彼はアジアの日本の進むべき道について、繰り返しわかりやすく主張した。
「日本はアジアの国だ。アジアの国だから、アジアに戻るべきだ」
この当たり前すぎる日本の道標を、安倍は全くわかっていない。本当に日本人なのか。彼は今も、CIAの手先である岸路線を踏襲しているのである。日本会議も、アメリカの属国に満足している。実に不思議なことは、公明党創価学会も、このことに沈黙している。まともな勢力でない証であろう。
日米同盟による日本属国が、アジアの不安定要因なのだ。ロシアのラブロフ外相代行も「日本はアメリカの軍事戦略の一部」と改めて断罪している。
日本人自立して日本独立、そうしてアメリカとは対等の関係を結ぶことで、アジアに真の平和が確立する。アメリカの属国からの離脱が、日本外交最大の課題であろう。おっつけ断行する日本でなければならない。
<改憲軍拡は明治の泥棒猫の二番煎じ>
人間は貧しても心は錦でありたい。泥棒猫になってはならない。
明治を見るがいい。歴史家は日本近代化と格好をつけているが、やったことは大英帝国の金と武器で、清国とロシアとの戦争に勝ち、台湾と朝鮮半島を略奪した。とどのつまりは、2発の原爆投下で破局を迎えた。
それでも、明治の泥棒猫は戦後も生き残り、ワシントン帝国の奴隷を装って改憲軍拡という泥棒猫になろうとしている。すでに中東の紛争地域に軍艦を出動させている。「ゾンビに心は錦」の観念はない。
A級戦犯の岸路線を強化する!愚の骨頂であろう。
2020年1月19日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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