女性虐待ゼロ運動<本澤二郎の「日本の風景」(3507)
<知事失格下の千葉県と千葉県警の深刻な課題>
知らなかったが、11月12日から同25日までが、女性虐待防止運動の期間である。入れ墨やくざを、政府主催の「桜を見る会」に招待する国粋主義政権と、知事失格の烙印を押された森田健作の千葉県の対応を、千葉県人はみな心配している。文句なしのやくざ跋扈の千葉県は、房総半島でもある。
木更津市や君津・富津・袖ヶ浦の各市では、湯船を占拠する入れ墨やくざが、以前から指摘されてきた。悲劇の「木更津レイプ殺人事件」は、そこで発生した。犯人は特定されているが、まだ拘束されてはいない。
他方、徳洲会医療事故を擁護する千葉県と警察に対して、清和会OBが怒りの糾弾を行っている。これでは女性虐待阻止を貫けるか、一部には「やくざと提携する警察」との懸念の声も聞こえてきている。
<どうする!泣き寝入り組ばかりの女性被害者>
「木更津レイプ殺人事件」の深刻な課題は、被害者が決して警察に駆けこもうとはしないことにある。
千葉県には「女性サポートセンター」が365日、24時間対応をしていても、ここに連絡できるのは女性に限っている。肝心の被害者は、自ら口にチャックをしているため、周囲の勇気ある男性が事態に気づいて電話しようとしても、係は応対しようとはしない。
せっかくの公的な制度も宝の持ち腐れである。いい加減な森田健作に右ナラエしている窓口行政と見られている。
警察は「相談サポートセンター」を設置しているが、時間帯に制限を設けている。平日のみで、それも8時30分から17時15分の間でしか、応対しないのだ。
やくざや強姦魔のそれは、多かれ少なかれ平日の午前から夕刻前の日中と限らない。むしろ夜の時間帯が少なくない。というわけで、森田県政と千葉県警の取り組みは、被害者に全くといっていいほど寄り添っていない。
これでは、被害者の泣き寝入りを促進させる効果しかない。入れ墨やくざを抑制するという観点が見えてこない。
<入れ墨やくざを退治する意思があるのか>
女性の敵は、一般人もいるが、本当に怖いのは入れ墨やくざと相場は決まっている。
伊藤詩織さんの場合は、TBS山口強姦魔だった。それでも彼女が覆面を脱いで警察に告訴したことは、本人にとってだけでなく、家族にも相応の覚悟が求められたのである。現に、彼女は家族への迷惑を考慮して、現在は海外生活を余儀なくさせられているほどだ。
「木更津レイプ殺人事件」の捜査の行く方を眺めていると、100%犯罪者と断定できるやくざ暴力団の人権尊重を口実にして、捜査の手抜きをしているように見えてしまうのだが、どうだろうか。
一般的に警察の暴力団捜査は、事前に情報が流れていて、成功率は低い。ことほどやくざと警察の、闇の情報ルートは太い。この点、千葉県は特にそうした印象を持たれがちである。
筆者は、マル暴担当の刑事をフィリピンに教育派遣して、抵抗する者は容赦しないという、しっかりとしたやくざ捜査を身につけさせてはどうか、と提案したい。せめて福岡県警のレベルに引き上げる努力が不可欠である。
<議員にまとわりつく暴力団対策はあるのか>
もう少し昔のことになるが、現在の内閣参与とかいう飯島君が、面白いことを教えてくれた。彼が仕えた小泉純一郎の選挙区は、千葉県の富津市の対岸の神奈川県横須賀市である。
「選挙になると、地元のやくざがいなくなる。どこへ行ってしまったのか。なんと富津市のハマコー選挙を手伝っていた」と笑えない本当のことを打ち明けられた。
素人や一般人は気づかないが、入れ墨やくざは、選挙は稼ぎ時で多忙を極める。彼らは平気で違法行為をするし、行動力もある。ビラ張りは、他候補の追随を許さない。
ある運動員が、予想していた票が出ないと、やくざが出てきて「お前が金を懐に入れてしまったんだろう。全額返せ」となる。
保守系議員の周囲には、やくざがいっぱいはびこっている。このことに千葉県警はどう対応しているだろうか。おそらくは、何もしていない、やくざ任せではないだろうか。
善良な県民の懸念材料である。
<暴力団追放県民会議は機能していない!>
千葉県には、暴力団追放県民会議という立派な名前の組織がある。実態はどうか?何もしていない金食い虫か?どうやら名存実亡である。格好・形だけのものである。
もっとも、筆者が新聞社の千葉支局長のころ、沼田知事が発足させたもので、各社の支局長は参与か何かになって、やくざ退治に協力したものだが、当時の支局長会は、だれも入れ墨やくざの強姦魔のことを知らなかった。
嘘みたいな本当の話である。現在も存在しているのであれば、やくざに強姦されているゴマンの女性被害者救済に取り組む責任があろう。
<木更津レイプ殺人事件捜査は進んでいるのか>
「木更津レイプ殺人事件」は2014年4月のことである。半年前に被害者となった美人栄養士のK・T子さんは、富津生まれのやくざ浜名、二本も指を詰めた50代のチンピラに、夜は性奴隷として水商売、昼は住宅のリフォーム注文など四六時中働かされていた。
逃げ出そうとするや、連日のドーカツに遭っていた。性奴隷の被害女性に対する「すべてをばらしてやるッ」というドーカツは、殺人に相当する強烈なものだった。K・T子さんは、床に卒倒して意識を失った二日後に、強い心臓が止まった。死因は大動脈りゅう破裂、それも強烈な脅しによる突発性によるものだった。倒れる数時間、浜名のドーカツは彼女の携帯電話で繰り広げられていた。
いま彼女の瀟洒な住宅の庭は、枯れ草とゴミの山で見る影もない。むろん、戦争未亡人が命がけで働いた金で購入した家と宅地は、やくざに乗っ取られてしまっている、と親類は嘆いている。
やくざに手も足も出ない市民の悲劇は、哀れをかこっているが、千葉県警は見て見ぬふりをしてやり過ごすつもりなのか。
2019年11月26日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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