安倍の悪政<本澤二郎の「日本の風景」(3484)

<萩生田の「身の丈」発言のからくり判明>

 文科相の「身の丈」発言についての解説を、神戸外大OBがしてくれた。不勉強者は、さっぱり何のことか理解できなかった。いま判明した。そもそも英検という名前は知っていたが、どこがどのような試験をしているのか?これさえ不明だったのだが、そのからくりがわかると、安倍が萩生田を文科省に送り込んだ理由と、それが安倍悪政の最たるものであることも。

 受験生は知っている。受験生家族も分かっている。極右・日本会議から善政を見つけることは容易でないことは知っていたが、これは英検業者と文科官僚が編み出した利権の悪政である。これを実施させてはならない。断固反対すべきだ。


<英検7業者と文科官僚の莫大な利権制度、加計の比ではない!>

 英検というと、英語の検定試験を意味するのであろうが、確たる裏付けのある試験制度ではない。

 民間業者が、金もうけのために、勝手にビジネス化してきたものだ。その成果を私立大学の一部で拝借、受験生に一定の評価を与えてきた。


 語学力というと、英語というらしいが、中国語やスペイン語、フランス語、ドイツ語、ロシア語にもいえる。英語に限ったことではない。英検の業者は7社も存在しているという。


 外語大OBによると、岡山のフクタケ書店も大手の業者だという。「かつては岡山の興行主だった。半やくざが、今では英検で暴利を得ている」というのだから、大分怪しい教育企業といえる。


 「これら民間業者が、文科省有識者会議を牛耳って、国立大学受験生に押し付けようと、今回の制度導入計画となったもので、各方面から反発が広がっている」「私立大学どころか、国立大学受験にも制度化するという、かなりいかがわしいものだ」などと説明を受けると、筆者でなくとも、誰もが反対することになる。


<国立大学に導入して受験生・受験生家族いじめの悪政>

 こうした中での「身の丈」発言が飛び出した。そして、これが新たな安倍・萩生田の教育利権となる。安倍が側近を文科省に送り込んだ理由も判明する。


 NHKや新聞テレビは、以上のような解説をしない。追及する野党議員は、この莫大な利権構造狙いを理解しているのであろうか。新聞テレビもごまかして真実の報道をしていない。

 新聞テレビでも、真相がつかめない現在の日本社会が、国民の不安要因といえる。

 説明によると、英検は何度でも受験できるが、この受験料が5万円とべら棒に高い。繰り返し受験して、得点を上げようとするため、もうそれだけで数十万円をかけねばならない。


 文科省有識者会議のこうした決定には、もちろん、裏がある。会議メンバーは、英検業者7社の代表が参加しているというのである。

 「受験生は参考書を購入する。そこでも業者は利益を上げることができる」という。


 得点を上げようとして受験生は、繰り返し大金を払って受験する。そのうえ、そのための業者は、参考書販売で二重の儲け、というのだ。文科省官僚と民間業者の守銭奴ぶりも極まっていよう。


 役人も業者も受験生とその家族から、とことん絞り上げようという魂胆なのだ。延期で誤魔化されてはならない。悪知恵は役人と業者によってひねり出したのであろうが、これが実現すると、かの加計事件どころではなくなる。

 

<英検制度は悪政の最たるもの、廃止せよ!>

 安倍の悪辣さの最たるものであろうが、これでは貧乏人は高等教育を受ける機会を失ってしまう。有能な人材を排除する教育制度であろう。


 廃止が当然である。これを強行しようとした萩生田という日本会議の極右政治屋に徹底してメスを入れるべきだろう。


 教育は現在の国立大学のやり方でいいのだろうか。東大法学部任せで国のかじ取りは可能だろうか。NOである。菅原や河井や萩生田を評価できるであろうか。


 修身斉家の人であることが不可欠だ。正義を貫ける人間、道理をわきまえた人間教育に重点を切り替えるべきだ。人間らしいいい人間つくりに目を向けよ、である。悪党を許さない法治の人が、今の日本に必要で、英検導入ではない。

2019112日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)