15号台風後遺症<本澤二郎の「日本の風景」(3446)
<菅よ!なんとかしろ!木更津市の行政機能喪失地区が今も!>
もう2年前になるだろうか、中国地方を襲った大豪雨をよそに、宴会にうつつを抜かしていた安倍晋三の写真を見た。たしかオウム事件の大量死刑執行日の直後だった。問題の法務大臣も参加していた。今回の99のハリケーン並み台風15号にも、無関心を決め込んだ首相は、党と内閣の人事を強行、とうとう房総半島の被災地視察さえしなかった。トランプとのお遊びでは、千葉県を利用していたのだが。
房総半島からの、避難ごうごうの怒りの声を後にして、大好きな専用機でニューヨークに飛んだが、そこで最も人類に影響を与える地球温暖化サミットには欠席、パリ協定離脱の米トランプとの、日本の農産物を切り捨てる日米交渉決着に狂奔したシンゾウである。国連本部前では、二酸化炭素を放出する安倍晋三を、こっぴどく批判する市民デモが繰り広げられていた。
環境大臣の小泉進次郎にとっても、そこは初の外交デビューとなったが、なんとそこでの深刻重大な記者会見で「セクシー」という意味不明の言葉を発した。国際社会の物笑いの対象となって当然だった。「親分が親分なら、子分も子分」というわけである。
問題児は千葉県にもいた。史上空前の15号台風被害に対して、知事が自衛隊の出動を要請しなかった。この恐ろしくも無能無責任な、俳優崩れの森田健作という知事は、巡査部長の息子だったことが判明したため、さもありなんと県民は、今もため息をついて、森田支援勢力の自民党と公明党と徳洲会に怒りをぶちまけている。
森田がこの体たらくである。傘下の市町村の対応もユルフンもいいところだろう。昨日9月25日の午後、戸籍謄本と住民票を取るため、木更津市富来田出張所に押しかけた。市の本庁舎から車で30分の距離にある。
そこでまた驚かされた。本庁からのオンライン故障が、99から継続していたようなのである。つまり証明書類の発行ができない。役所として機能不全に陥っていたのだ。ここは出張所とはいえ、旧馬来田村と旧富岡村の二つの村を管轄している大事な拠点である。
<素人のパソコンみ1日で回復したのに>
技術的なことは、筆者はわからない。しかし、99から半月も経っている。停電はようやく収まったが、肝心かなめの行政が止まったままなのである。
99台風が通過した午後3時ごろ、停電の様子を聞くため、出張所に立ち寄ったのだが、3人の職員は途方に暮れているだけで、市の対策本部の様子にも頬かむりしていた。
自家発電のお陰で電灯はついていて、それぞれのパソコンも開いていたが、本庁との連絡は壊れていた。それが9月25日の時点でも。「いつ開通するのか」と問いかけても「わからない」という返事である。
市民にとって、最も身近な役所が機能していない。ここは北海道や沖縄の離島ではない。首都圏である。1時間もかけなくても、バスで東京の品川や東京駅につけるのだが?
筆者のパソコンも、電灯がついたものの、しばらく使えないため、青くなったのだが、不思議も1日もすると、元に戻ってくれた安堵したものだ。だが、役所はもう半月を過ぎているではないか。
<逃げる東電の日本杉伐採要請>
今度の台風15号の風速は70メートル前後の、首都圏で初めての狂風・強風である。もしも、少しでも北側を通過していれば、東京を直撃して、その被害は房総半島の100倍以上となったであろう。
電線のある道路沿いに、我が家のヒノキが電線に倒れた。そばの枯れた杉ともう一本も虫食い状態だ。次が危ない。これまで何度も東電に掛け合っているが、逃げている。プロの業者も逃げる。理由は「電線に引っかかる」ためである。
当方が繰り返す要請に、やっと昨日午前に担当者が来たが、検討するといって、事実上、逃げた。近隣の住民は「東電に任せるほかない」という声に納得するばかりだが、今回の狂風という事情変更という新事態を考慮すれば、東電の出番としか言いようがない。
実は、今年の冬にも来てくれたが、杉の枝をはらうだけで止めた。合点がいかなかった。弱者いじめだ。枯れた杉と虫食いの杉は、間違いなく倒れる。東電は伐採できる!それでも逃げる!
政府批判と東電福島原発批判と関係があるのかどうか?今しばらく様子を見るしかないのが、残念至極である。
2019年9月26日記(東京タイムズ元政治部長・政治評論家・日本記者クラブ会員)
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