本澤二郎の「日本の風景」(5657A)
<自民総裁選党員票=統一教会票・ムラ社会神社氏子票>
「第二の安倍」を目指す極右の女性候補が、序盤戦から多数を集めた背景には、自民票の特別な事情が絡んでいる。統一教会が岸・安倍の別動隊として機能してることは、大方の理解を得ているだろうが、もう一つの隠れているわけではないが、日本会議の岩盤と言える神社神道の、いわゆる氏子票である。種に地方の資産家を中心に形成されている。これは郵政票であったり、病院票であったりする自民党離れできない利権で固められた票で、主に神社本庁配下の神主グループと地域神社の氏子総代の素封家であったりする。
全国の無数の神社であるため、そのすそ野は広大である。祭礼になると、この主役たちは自治会を自在に操って、祭礼費用を申し分なく引き出してしまう。これは横領の類で正しくは刑法犯に相当する。法律に詳しい自由法曹団の長老に言わせると、これに法的メスすなわち政教分離の鉄則を当てはめようとすると、当然憲法違反の指摘を受ける。したがって、全国の善良な法律家がこれを各地の裁判所に提起すれば、神社本庁の巨額の集金作戦の違法性が問われる。この結果、自民党は崩壊すると予見している。
数年前に京都の時代まつりで、この問題が表面化したが、関係者がそろって蓋をかけてしまった。司法の対応に重大な問題を提起していることが分かろう。
<日本会議・神道政治連盟の掌握党員票=護憲リベラル票ゼロ>
公明党も同様の課題を抱えているが、政教分離の物差しで測定すると、公明党も自民党もそろって崩壊することになる。
日本会議が闇の組織として政権を背後で操っている。トランスジェンダー・女性の性差別問題にブレーキをかける極右の正体でもある。女性を汚れとする神道の宗教的限界でもある。
近代的な装いに無関心な原始宗教ゆえであろう。その欠点を埋め合わせするための女性天皇容認へと進化しようとしているのだが、現実は容易ではない。
国家神道の復活ともいえる時代錯誤は、森喜朗の「日本は天皇中心の神の国」という暴走発言にみられるが、そのことで森内閣は崩壊した。日本は政教分離に徹した、民主主義の国に変身する時代の到来を告げている。
2025年9月28日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)