本澤二郎の「日本の風景」(5510)
<ナベツネ言論から抜け出せない改憲軍拡論調>
平和憲法人間は、今朝ほどの日本テレビニュースが気になった。ベトナム・フィリピンを訪問した石破茂ASEAN外交を「安全保障面で一定の成果を上げた」と高い評価をした。平和外交に反していることに、ナベツネに操られている記者は気付いていない。
正確には「ナベツネ改憲軍拡論による評価」との解説を加えれば、正確な表現であるが、そのことには触れていない。したがって、言論の内実を知らない国民は、石破の頑張りに一定の評価をするという勘違いをする。一種のフェイクニュースであろう。
石破は健康に配慮してか、もっぱら東南アジアに集中した外交に徹しているとの批判も聞く。
<こすからい日本テレビ報道>
ワシントンに出向いて「私は中国包囲外交に汗を流している」と訴えて、非関税障壁の消費税廃止を止めさせようとしている石破!軍事オタクの石破は、こすからい政治屋だが、それに輪をかけた日本テレビの報道姿勢といえるだろう。
反中台湾派女の桜井某は、日テレ出演で右翼陣営の論客となった。彼女は確かベトナム華僑だったと記憶している。堂々と北京に乗り込んで正論を吐けば立派である。
<権力監視の姿勢が皆無のナベツネ言論踏襲>
ナベツネの政界フィクサーぶりは、永田町で知らぬ人がいない。それは日本新聞協会や日本記者クラブでも、産経新聞や日経を巻き込んでの、あたかも徒党を組んでナベツネ改憲言論を押し付ける。以前は筆者のカンだが、岸信介が宗教法人を認可した韓国・文鮮明の統一教会とナベツネの間に、太いパイプがあったのではないか。
朝日は霊感商法など違法行為を叩いたが、安倍銃撃事件後は読売同様に真正面から報じなかった。怪しい朝読!
自民党実力者の大野伴睦の懐に潜ると、ナベツネは岸や児玉誉士夫ら同様に、韓国の朴政権にのめり込んでいたではないか。このことは、ナベツネの前の読売政治部長の多田実から聞いていた。
ナベツネには、権力を監視するという言論の本分を忘れた報道姿勢ばかりで、評価できる材料は何もない。
<岸信介・正力松太郎(歴史の教訓を否定する戦犯)=後継者はナベツネ・中曽根康弘・安倍晋三の戦前派>
日本の戦後政治が狂いだした時期は、米ソ冷戦下、米CIAを中心に米国は、日本を反共の砦にするため、戦前派の岸や正力らを重用し、そこにカネをぶち込んで、その基礎を構築した。
この流れを継承したのが、中曽根や安倍晋三、小泉純一郎、麻生太郎である。いわば改憲軍拡右翼を支援したのが、ナベツネの読売・日テレだった。この点についての認識が若い記者に低いのが残念だが、原因はナベツネ言論の悪しき実績である。
繰り返し解説する理由である。共産党から右翼に転向したナベツネに抑え込まれたこの30年の間に、日本の沈没は表面化する。
<今こそ日本国憲法の言論の自由・平和主義確立の時>
統一教会事件が安倍の清和会崩壊に王手をかけたことは否めない事実であるが、本尊の日本会議は依然として政権に対して、一定の影響力を保持し、石破打倒工作に余念がない。
ただし石破には、ロッキード事件当時の事情を知る元三木派の村上誠一郎が総務相として内閣を支えている。村上の義弟は立憲民主党の岡田克也。日本会議の野望に立ち向かう村上と岡田?に注目したいのだが。
今大事なことは、岸と安倍とナベツネによって浮上した改憲軍拡戦争体制を阻止して、日本国憲法の立ち位置に戻す大事な時だ。言論の自由を実現するためにも悪しき小選挙区制を廃止して、平和主義の日本に戻すべきときである。
ナベツネ言論を排して、80年前の日本に戻せるか否か、その正念場の時期を、日本国民は目の前にしている!
<100円朝食に大人気=小選挙区制廃止=新しい袋に新酒>
民意が反映しない岸やナベツネのための小選挙区制は、即座に廃止する時である。民意が反映する選挙制度に改正しなければならない。今がその時である。原発・核兵器国家はNOだ。
解散戦略の好機ではないのか。安倍の清和会と共に日本沈没では哀れすぎる!
2025年4月30日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)
追記(専門医診断に拍手)
皮膚に水ぶくれが出来、足の爪の一つが黒い。普段なら設備のいい地域の総合病院だが、ここは新米の新人医師ばかりだと気づいた。近くの開業医は内科。原因がはっきりしない。袖ヶ浦市の渡辺皮膚科に初めて行ってみた。患者がいっぱいだ。しかし、回転がいい。呼ばれて診察室に入ると、医師は春先の虫にさされたもの、爪は1年で元に戻ると即断。不安は5分ほどで解消。名医に違いない。遠方だったが、専門医の自信のある診断に安堵した。何事も本物のプロの判断が最善だ。言論の診断にもご注意!