本澤二郎の「日本の風景」(5421)
<特集・日本の警察=政権に従順なキャリア官僚>
日本の警察は、全体の奉仕者としての存在価値が厳しく問われている。存在してもしなくても問題ない!房総半島の住民に限った指摘ではない。ここではTBS強姦魔の逮捕を止めた、警視庁刑事部長の中村格を取り上げる。
「強姦されても告訴しない日本人女性」は今も昔も変わらない。女性にとってレイプは殺人に相当する、断じて許されない犯罪である。女性が拒否しても強姦する?筆者のつたない判断かもしれないが、あふれかえる薬物と関係している。TBS強姦魔はワシントンで仕事をしていた。かの国の薬物使用は、おそらく日本の比ではない。それらの薬物を使って強姦したのだろう。これはやくざの手口と同様である。
「木更津レイプ殺人事件」では地元の入れ墨やくざ浜名は、そのさい動画撮影をしていた。「この動画をネットに流す」という脅しは、被害女性にとってドスで心臓一突きに相当する。TBS強姦魔はどうだったのか?
改めて被害者の伊藤詩織さんの勇気に拍手したい。日本の警察は性犯罪に対して冷淡だとされる。被害者に寄り添えるような婦人警官が少ない。男性の警察官だと遊び半分に対応して、被害者を第二次被害に追い込んでしまう。詩織さんを担当した警視庁高輪署はどうだったのか。
最終的には彼女の訴えに同調し、それを裁判所も了解して山口逮捕となる手はずだった。だが、官邸の主は米国留学で麻薬を覚えてきた小僧だ。官房長官は安倍晋三首相の指示なら火の中水の中に飛び込む菅義偉。
二人とも知識・教養は低い。倫理道徳についての感度も鈍い。晋三の女性遍歴は、父親の晋太郎の秘書時代、北海道札幌のススキノ。清和会の古参秘書の解説であるが。およそ修身斉家の人ではない。昭恵に聞かなくても分かる。安倍の指示により、官房長官の菅は、直前まで秘書官をしていた中村格刑事部長に「山口強姦魔逮捕を止めろ」との指示を出したようだ。
<中村格は警察官の鏡か人間の屑か=安倍と菅は人間か>
既に司法が認めた逮捕状を捜査員は持っている。成田空港に降りたところで逮捕の手順が決まっている。裁判所は行政から独立した機関である。
中村が善良な警察官僚であれば「すべての逮捕手続きが完了しているので、それは無理です。出来ません」とはっきりと断る場面である。内心は「安倍も菅も何も知らない馬鹿だ」と思っただろう。
「強姦魔を救え」という新たな犯罪指令に、正直な警察官だと精神が凍り付く場面である。犯罪取り締まりの責任者が、犯罪容疑者を助けて逃がせ、という犯罪人逃亡犯になれというのだ。この場面で「総監にも声をかけてほしい」と逃げの一手も忘れなかった。警視総監の指示で仕方なく逮捕を止めたと釈明できる!
東大法学部で法律を学んだ学生が、行政官試験に合格して正義の警視庁幹部になった。そこで「お前犯罪をやれ」と上司に言われ、それに従った中村格には、警察の最高位の警察庁長官の椅子が用意された。菅内閣の下で、犯罪人の中村は見事に金的を射止めた。
中村格は警察官の鏡なのか、それとも人間の屑なのか。国民は後者だと批判するはずだ。
むろん、安倍も菅も人間の屑である。映像で見たのだが、殺害された安倍の銅像を建てた極右の女性の代議士がいた。そういえば中曾根康弘がロッキード事件でピンチに追い込まれた際、女の金庫番が中曽根の銅像を建て、祈る姿を写真週刊誌で見たものだ。
<出世のためなら上司の命令に従う犯罪警察官になれ?>
警察は行政の一部である。裁判所は司法である。中村格の暴走は三権分立にも違反している。官邸と警視庁による不正が問われているが、これが議会で問題になったという話を聞かない。
三権分立が機能しない民主主義はありえない。日本は民主主義が崩壊している。特に警察の腐敗はひどすぎる。
硬直した組織は、民主主義では存在が許されないのだが、それでも警察や検察はひどい。冤罪事件が多発する理由である。硬直した組織は、大衆の支持を手にすることは出来ない。公明党や共産党の低迷を見ればわかる。小選挙区制下の安倍独裁も大衆は支持しない。
硬直した自衛隊も危ない。後者の靖国参拝は由々しい一大事なのだが、議会も硬直していて追及しない。不気味な極右・日本会議は、今も闇の世界に隠れている。
<TBSの政治責任は=フジと同じか>
TBS強姦魔をYouTubeでちらりと見ることがあった。普通であれば5年、10年は獄中生活をしているはずだが、安倍と菅と中村格のお陰で、現在も自由を享受しているらしい。強姦魔の自由放任は再犯の可能性が高い。
たまに進歩的な報道特集を流すTBSだが、強姦魔に対する処分をしていない。どうしたことか?国民は忘れない。性犯罪は厳しすぎる監視も必要である。彼の生活はいまも菅が面倒を見ているのか。
強姦魔に対する処分をしないTBSはフジと同様なのか。伊藤詩織さんのさらなる追及と監視と情報発信を期待したい。
<中村格の不正警察官を排除できるか>
日本国民のほとんどが中村格という名前を記憶している。日本の警察は、中村のような犯罪警察官を排除することが出来るだろうか。ここが問われている。特にこの10余年に大きな問題が表面化した。警察を信用できない日本人は悲劇である。
2025年1月31日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)
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