2024年11月

本澤二郎の「日本の風景」(5360)

<300万の死と歴史の正当化=神道・靖国神社遊就館の闇>

昨日の石破茂の施政方針演説に石橋湛山が飛び出した。彼こそは平和主義外交の第一人者として、宇都宮徳馬らと計って日中間の正常化を掲げて内閣を組織したが、不幸にして健康がそれを許さなかった。石破から平和外交を打ち出すのかと期待したが、それはなかった。神道・日本会議の極右の壁が許さなかったのだろう。

それよりも、日本のアジア外交の基本は歴史認識にある。80年前の不幸な近現代史を否定し、それを正当化するA級戦犯の岸信介を源流とする神道・日本会議の暗躍によって、いまだに300万人の死者を合祀するという靖国の参拝問題が、侵略戦争の残滓として現在も引きずって人々の感情を逆なでにして国際間の政治問題化させている。


11月24日世界遺産「佐渡島の金山」の労働者追悼式典において日本政府代表が靖国参拝をしていたとする報道に反発した韓国政府が欠席し、日韓関係が揺れた。また靖国神社の石柱にスプレーをかけた中国人の若者は、法廷で「311東電フクシマの汚染水垂れ流しに対する抗議」と証言し、日中間の歴史認識の厳しさを改めて印象付けた。元凶は日本の不可解な近現代史を教えない戦後教育と、依然として靖国の皇国史観に起因する。靖国の遊就館は日本軍国主義を正当化して反省のかけらもない。日本国民からすると、300万の死に対して反省も謝罪もしていない戦争神社であり続けている。侵略を正当化する首相以下閣僚や国会議員が参拝して、アジア諸国民の怒りを買っている。これは憲法の政教分離違反である。


国際社会で認知されていない靖国の闇は、戦後の80年もの間、不気味に存在し続けている。ひとえに日本政府の責任である。これらの非を報道しない無様な言論界にも重い責任があろう。


<歴史認識の落差と近現代史蓋して教えない戦後教育>

靖国参拝派というと、岸の流れをくむ清和会派閥。森喜朗・小泉純一郎・安倍晋三ら自民党極右の面々だが、闇献金事件の表面化で崩壊の危機にある。安倍は銃弾に倒れ、森は五輪疑惑など犯罪まみれ。笹川ギャンブル財団の保護下にあると見られている。

清和会を支えてきた読売グループのドンも寝たきり状態で、動きは止まっている。戦後80年にしてようやく日本政治も正常化に向かう時だが、それでも学校で史実を教えないようにしている。日本国憲法の平和主義のすばらしさを教えない異様な日本である。


政治屋の靖国参拝は、すべてではないが毎年繰り広げられている。結果、日本は国際的な孤児なのだ。回避しようとしてワシントンに媚を売ることになる。海外で胸を張れる日本人は少ない。


<南京を知らない極右政治屋の大虐殺否定>

日本はアジア諸国に対しては、加害者である。反省をしないで開き直る日本人を尊敬しない。経済的利害による薄っぺらな関係である。

近年まで安倍や小泉を含め、自民党議員は日本軍による大虐殺の地・南京を訪問しないものだから知らない。現地に立とうとしない。盧溝橋の抗日戦争記念館は北京市内にあるが、それでも彼らは、台湾に飛び込んでも中国にはいかない政治屋ばかりだ。

「角栄の薫陶を受けた」と吹聴する石破茂が、南京や盧溝橋・ハルビンに行ったと聞いたことがない。名古屋市長から国会議員にえらばれた河村たかしは、急ぎ南京と盧溝橋に行くべきだ。


<南京と盧溝橋への平和行脚に涙した日本人女性>

初めて南京を訪問し、そこで大虐殺記念館を訪問した時の驚きようはなかった。帰国して直ちに恩師の宇都宮徳馬の門をたたいた。「急いで月刊誌・軍縮問題資料に書きなさい」といわれ、活字に残した。現地の旅行ガイドが「日本人は行きたがらない」と説明された時も衝撃だった。

中国の主だった観光地巡りをする機会を利用して「ここでの日本軍の加害を教えてほしい」と要請してばかりしているうちに、中国観光局の友人に嫌われてしまった。

何度も学生や市民を集めて訪中団を編成し、南京や盧溝橋を歩いた。女性の大半は涙を流した。ヒロヒトの軍隊の暴走は筆舌に尽くしがたい。

戦後50年の1970年に敢行した南京・盧溝橋の旅は参加者50人。医師や大学教授、自民党秘書、家庭の主婦、労組幹部、学生らとの「平和の旅」は、生涯忘れられない思い出となった。


<現地を歩いて「これで安心して生徒に教えられる」と高校教師>

感動したことの一つは、千葉県の若い高校の歴史教師からの便りだった。彼は教えられない近現代史を生徒に教えるという責任を負っていた。どう教えるか?全くわからない。

彼は大虐殺記念館と抗日記念館での証拠物件の数々を、自身の目で確かめた。南京では加害者と被害者の交流を、目と鼻の先でも確かめた。人民日報編集長は「私の家族や親類から7人の犠牲者が出た。皆さんの真摯な振る舞いに感動して初めて披露します」という話に涙するものもいた。


歴史認識を共有すると、人間はお互い信頼する関係が生まれる。


<忘れられない李克強の遺言>

「中国でも近現代史を知らない若者がいます。これを克服する教育をしています。同じように日本でも近現代史を学校で教えてもらいたい」とは中国の政治指導者として活躍した李克強が、中国共産主義青年団の書記のころ、単独会見した時の切なる日本への要望だった。「嫌なことは忘れろ」が日本人の悪しき文化だ。

日本は近現代史に蓋をして教えない。知らない日本人の右傾化した人物が、右傾化言論界に巣食って危うい記事を載せている。最近のYouTubeには、石原慎太郎レベルのものが少なくない。その悪しき情報を鵜呑みにする若者が、アジア諸国民との関係を悪化させる。


中国人は学校で、家庭で、社会で近現代史を学ぶ。訪日して神社観光で勉強している若者たちも。中には靖国の歴史館を見学する。腰を抜かすものも少なくない。中国にはたくさんのテレビチャンネルがある。日本軍の暴走を取り上げた映画が、毎日のように放映される。筆者でも日章旗が飛び出す場面は目を伏せたくなる。靖国は彼らにとって今も戦争神社に違いない。


日中関係の火花は、石原と当時の首相・野田佳彦の談合による尖閣の一方的な国有化にある。松下政経塾の野田と安倍・清和会は同じ穴のムジナ。日本国民は複眼的思考の人間にならないと、政治の真相である神社・日本会議の野望を見逃しかねない。

歴史を知らないと現在・未来にわたって盲目。盲目人間は歴史を繰り返す!ヒロシマ・ナガサキからフクシマ。いずれ第二第三のフクシマの日本か! 

2024年11月30日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)


行革ソッポの国家公務員と閣僚給与 

政府は2024年度の国家公務員の給与を引き上げる一方で、石破総理大臣ら閣僚の給与は「当分の間、据え置く」方針を決めました。

やくざの証言で有罪確定した前川さん!

福井市で1986年に起きた女子中学生殺害事件で、懲役7年の判決が確定し、服役した前川彰司さん(59)の再審開始が決定して28日で1カ月。福井県警の捜査手法や関係者の証言の信用性については以前からさまざまな指摘があり、一度は無罪判断も示されていた。名古屋高裁金沢支部の決定は当然である一方、遅すぎたと感じる。【山本直】


本澤二郎の「日本の風景」(5359)

<房総半島の戦争(三里塚防空壕)と平和(加曾利縄文貝塚)>

地元の公民館活動で「三里塚」という懐かしい文字を見つけたものだから、多少懐かしい思いを抱いて参加した。風はあったが、バスは雲一つない快晴の房総半島を北上し、飛行機の騒音に悲鳴を上げる成田に向かった。駆け出しの社会部記者として「三里塚闘争」を少しだけかじった思い出の地だ。あの頃は大きなとがった石ころが飛び交って、県警の機動隊や取材陣を泣かせていたが、反対闘争をする農民や学生らの思いを理解する余裕などなかった。

取材する車に取り付けた「社旗」を取りはず必要があった。編集幹部は「現場に近づくな」との指示も受けていた物騒な成田・三里塚だった。「騒ぐと国から余計に金が出る」という言葉をバスの隣人から聞いて頷いてしまった。


宮内庁の御料牧場を活用した成田空港用地を決めた佐藤栄作内閣

の悪辣な強権主義など知る由もなかった。農民の怒りの声を調べ上げて報道する基本的な姿勢など、取材陣にあったのかどうか。仮にあっても編集幹部から記事を没にされただろう。異様な雰囲気だけを今も覚えている。当時の反対派関係者の苦悩の足跡を感じることが出来るのか?

三里塚記念公園記念館の説明を聞いて、即座にあきらめたが、日米戦争時にそそくさと建設された皇太子のための防空壕がどういうものか?一見するに値するとの思いは達成できた。

崩れ落ちそうな地中に穴を掘って、体を押しこめる程度の庶民の防空壕と比べるとどうか。なんと2か月で完成させたという皇太子専用の防空壕(日米開戦直前の1941年完成)は、厚さは70センチという分厚い鉄筋コンクリート造り。爆弾が投下されても爆風よけもある。庶民の形だけの防空壕とは天地の差だ。「天皇は神」の後継者として頷くことが出来た。


確か軍事オタクの異名のある石破茂は、核兵器に耐えるシェルター建設を口走っていたと記憶している。核戦争を想定した初の首相であろう。一度超党派の議員連盟の訪朝団に同行して北朝鮮の地下鉄の入り口を見学したが、その深さは核に備えたものだった。ロシアやウクライナはどうなのか。


御料牧場が出来たのは明治18年。必要なものはすべて皇室のものにするという天皇制の強権的野望がみてとれる。およそ20年かけて徳川幕府体制を破壊する年限か。日米開戦直前の天皇の後継者のための防空壕とは、戦争前から敗戦を覚悟していたものかもしれない。ヒロヒトと御前会議の無様な正体を見るようで悲しい。


多くの日本人は、三里塚の防空壕を見学すると、戦争の恐怖と人間の愚かさを学ぶことが出来る。思うに石破内閣は、補正予算に莫大な国債を発行する。そのツケを孫子に回す策略だ。生まれてくる子供たちが哀れでならない。このことに国会議員の全てが無関心を決め込んでいる。それにかみつく新聞テレビも存在しない亡国の言論といえる。


<「縄文の時代に還れ」と平和を叫ぶ加曾利貝塚>

千葉県人も浦島太郎か。三里塚から酒々井プレミアムアウトレットという、初めて知る場所で昼食をとる。休日ではないのに、巨大な駐車場に車がいっぱいだ。この会場で買い物や食事をとるという便利な場所に入り込んで、わずかな時間を利用して大盛りのピリ辛中華そばを、呑み込むように腹に押し込んだ。昨夜は夕食を止めたほどだった。食いしん坊はいくつになっても止まらない。

日本の麺は量が少なすぎる。中国はその点心配ないのに慣れ親しんだせいか。


その後にバスは教科書で名前だけ知っていた加曽利貝塚博物館着。ここで思いもよらない発見をした。これまで無関心でやり過ごしてきた縄文時代の房総人の遺跡から見えてきたのだが、人々は引き潮に小舟で都川を下って東京湾沿いで貝を採取し、満潮時に戻る。貝はスープやたんぱく源として食べた。目の前の木々の実や動物も食料である。竪穴式の住居で火をおこし、太陽と共に寝起きするという、そこでは助け合いによる争いのない平和な暮らし。現代からすると夢のような人生だった。


考古学者の推論も加わった縄文時代は、4000年5000年前とされる。死者は家の下に土葬し、その上にたくさんの貝殻を積んで、死者を祀る。貝塚は縄文時代の墓地なのだ。当時を生きた縄文人の土器も埋まっている。

足元に存在した大小の縄文土器の見事な出土遺物の数々に、古代の房総人の、ひょっとして優雅な自然と共に生きる幸せな姿を思い描くことも可能であろう。

水耕の稲作時代からの貧富の格差が、人間の精神を狂わせる。昨今の戦争時代は、人類が「進歩」と呼ぶ時代から人殺しの武器弾薬の進歩で、ついに核戦争の時代に突入している。その最初の被爆地がヒロシマとナガサキ。ついで311東電フクシマの原発による3号機の核爆発。その被害を房総半島の袖ヶ浦市民が被って、怒りの行動を始め、本ブログも3年経過した。

因果応報は天皇制化で表面化したものかもしれない。「自然に帰れ」であろう。水・土壌・大気の汚染は悪魔の所業か。


<非戦論発祥の地・房総半島は日本で一番平和で安全な地>

加曽利貝塚博物館の資料によると、貝塚は房総半島の西側、東京湾沿いにたくさん集中している。日本列島の貝塚の集中地区なのだ。ということは、日本列島で一番縄文人にとって暮らしやすい地域だったことになる。

しかも、河川の水は飲んでいない。動物の死骸や糞尿で汚染されている。人々は豊富な湧水を利用した。木更津市の「いっせんぼく」はその名残である。ただし、ここの北側に銅線を洗浄する日高金属からの水銀などが垂れ流されて3年。武田川に注がれ、その先は小櫃川に合流する。この武田川には魚がいない。鴨の姿も消えてしまった。

房総人が飲み水にしていた湧き水も汚染されてしまった。一方で、やくざ系の産廃業者がフクシマから核汚染ごみを袖ヶ浦市の水源地・陣場台に不法投棄。放射能被害も懸念されているが、千葉県も袖ヶ浦市も逃げ回って対応しない。


木更津市茅野は、旧上総の国望陀郡茅野村。この地で生まれた神童・松本英子は栃木の足尾鉱毒事件報道で大活躍した日本で最初の女性ジャーナリスト。彼女の非戦論は憲法9条が誕生する20年前にアメリカの地で叫んでいる。


凡人ジャーナリストも、帆船日本丸が安全航海の唯一の道だと訴え続けている。日本で平和軍縮論で活躍した宇都宮徳馬さんの遺志を継いだものだ。夢ではない。人間は自然に還ることでしか安全安心を手にすることは出来ない。

三里塚の防空壕と加曾利貝塚の縄文人が、すばらしい機会を作ってくれた。感謝したい。

2024年11月29日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)


司法は狂ったままだ!政権交代不可欠

「マイナ保険証」を巡る訴訟で、原告の訴えを退ける判決が言い渡された28日午後3時すぎ、東京地裁が入る建物から出てきた原告団長の須田昭夫さん(81)は「予想外の判決だ」と硬い表情で話した。背後では関係者が「不当判決」と書かれた紙を掲げた。


神戸市は袖ヶ浦市と違った!

違法な“盛り土” 再三の撤去命令に従わず…男を逮捕 台風で流される恐れ、住民に避難指示も 神戸市

違法な盛り土をやめるように神戸市に命じられたにも関わらず、従わなかったとして、「北神砕石」代表取締役、金子理彦容疑者が逮捕されました。市は、再三にわたって盛り土撤去を求めていましたが命令に従わず、土砂を撤去する行政代執行が行われていました。 


本澤二郎の「日本の風景」(5358)

<首相石破茂・総務相村上誠一郎両君に諫言>

地方も国も世界も乱れている。首都圏の房総半島のそれはひどすぎる。ばたばたしながら首相・石破茂君と総務相・村上誠一郎君に怒りの諫言文をまとめた。「直ちに国家公安委員長に指示して、警察力でやくざ暴力団がらみの核汚染ごみを排除して、水源地を本来の姿に戻してもらいたい」。その理由を紹介したい。


<国家公安委員長に指示して袖ヶ浦市陣場台の核汚染ごみを排除し、水源地を原状回復・房総半島の汚染源を断て!>

嘆かわしい指摘をしなければならない悲痛の直訴を、まずは理解してほしい。房総半島はやくざ暴力団の巣になって長いことも分かってきた。警察もすべての行政機関も「やくざ支配」に泣いて、国民に奉仕する行政は存在しないかのようである。


信じられない姿と向き合って3年。袖ヶ浦市の水源地・陣場台の住民の代表格の御園豊君も、生きた心地もなく行政とやくざ系産廃業者と覚悟の対決を強いられている。

事情を知った凡人ジャーナリストも、この3年繰り返し311の東電フクシマの核汚染ごみ不法投棄事件を取り上げ、警察と行政機関と対峙してきた。つい最近になってようやくのことで共産党の三輪県議が、勇気の追及を県議会決算委員会で行って、千葉県の悪政の一部を暴いたのだが、住民の原状回復の道は遠い。


国家公安委員長の汗かきが不可欠であることに気付いて、本日の国会召集日にあわせて「諫言」しなければならなくなったという次第。ぜひとも後しばらくその言い分に付き合ってもらいたい。法治の根幹にかかわる問題でもある。


<吉田茂の戦後復興に貢献した幽谷の100人衆と若槻礼次郎の英断=東京帝大理工系の人材を赤紙から守った平和経済主義>

大げさになるが、80年前の戦後復興と袖ヶ浦市の水源地・陣場台の関係は深い。深山幽谷の「幽谷」の地として知られる。


瀬戸内海で活躍した「村上水軍」の後裔である村上家は、国の財政を知る大蔵官僚の血を引く。同じく島根県松江市出身の元首相・若槻礼次郎も主税局長・事務次官・大蔵大臣を歴任した平和主義の人で、敗戦直前には戦争内閣の東条退陣を画策したことでも知られる。ロンドンでの海軍軍縮会議の首席全権として条約を締結した、軍部に屈しない英傑の人である。

松江は鳥取県の隣県の県都として知られる。石破君は彼の業績を学ぶべきであろう。いち早く敗戦を予期した若槻は、母校の東京帝大の仲間を動かし、敗戦後の復興策を考え、実行した。

彼は復興のための人材100人を結集し、学徒出陣の赤紙から排除したのである。そして戦場から隠した。その隠れ家が、袖ヶ浦市の幽谷の地だった。100人の学生をかくまう農民の努力もいかばかりだったろうか。彼らは戦場に狩り出されることなく、幽谷の清水で水田を耕し、無農薬野菜や山菜で戦後復興の人材として、復興作戦を練って過ごした。

その拠点が元庄屋の御園家。同家には現在も東大生が使用した皿などの遺品が温存されている。敗戦後の経済復興に貢献した彼ら100人の生存者が御園家に集合したことも。彼ら戦後復興の平和経済の人材は、地元の小学校で「戦争は絶対してはならない」と貴重な体験談も残した。武器弾薬不要の経済で高度成長を実現する、真の成功者となった。


戦後復興の人材育成の地を、核兵器の材料にもなる核汚染ごみの不法投棄の汚染の地にする!ありえない深刻な痛手を被っている幽谷を排除し、回復する責任が、政治と行政に課されている。村上・石破両君の決断一つで問題は解決する。直ちに行動してもらいたい。房総半島を核汚染ごみの巣にしてはならない。


<隣の茅野村出身の松本英子が米国で人類初めての非戦論=日本国憲法9条の原型>

ちなみに幽谷の隣村・上総の国望陀郡茅野村の神童・松本英子は、漢籍と英語をマスターし、第一次世界大戦時のアメリカで「非戦論」を唱えた。武器弾薬で平和は手にできない。絶対平和主義を唱えた人類最初の女性ジャーナリストで知られる。

日本国憲法9条が実現するおよそ20年前に、茅野村の神童が人類に先駆けて打ち上げた火花が、敗戦後の日本の憲法に条文化されたものである。日本人の誇りであろう。石破・村上両君の正義の善政に期待したい。

2024年11月28日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)



原子力マフィアは司法も制圧!

東北電力女川原発2号機(宮城県女川町、石巻市)の重大事故を想定した避難計画に実効性がないとして、原発から半径30キロ圏内の住民16人が運転の差し止めを求めた訴訟の控訴審判決で、仙台高裁(倉沢守春裁判長)は27日、住民側の請求を棄却した。


本澤二郎の「日本の風景」(5357)

<石破・自民衰退と世耕弘成・萩生田光一復活の危機>

安倍内閣の駒ネズミ一匹について書いた記憶がある。ネットを開いて以下の文章が見つかった。「二階も立派ではないが、世耕はホントに悪い」と多くの国民は見ている。近畿大学設立には、石橋湛山を欺いた祖父・弘一の隠退蔵物資摘発にからむ詐欺事件による罷免も絡む。闇が大きい大学であるが、とうとう大学関係者が弘成理事長の不正を暴く告発が表面化した。冒頭に「日本の風景」(1679)の一部を貼り付けた。


<無能の安倍晋三をリモコン>

 安倍の父親・晋太郎の番記者は、幼いころの安倍をよく知っている。そこにはまともに評価出来るような話しは、不思議なほどない。家庭における「仮面の夫婦」は有名だが、そのせいか世耕は可能な限り、夫人を安倍外遊に同行させている。

 外遊を連発させて、そこで中国批判を繰り返し演説、中国との対立を深めさせている。それを読売・産経にがんがん報道させている。世耕の情報操作なのだろう。

 夫人同伴外遊は、夫婦仲の良さを内外にアピールさせている。その限りで、世耕も苦労しているようだが、彼自身は民主党議員と再婚して、あっさりと家庭問題を処理した。

 ともあれ外遊計画は、世耕があれこれマスコミ人の智恵を活用しながら海外から、中国批判を連発、それを無知な茶の間のミーハー族に発信、支持率低下の抑制に懸命なのだ。

<マスコミ攻略で成果>

 彼は米ボストン大学に留学している。藤原肇に言わせると、情報操作を学んだという。ボストン大学は、どうやら珍しい学科を教えている大学のようだ。彼はそれをNTTで実践、政界入りすると、それを自民党、そして官邸に陣取って新聞テレビをコントロールしている。

 「読売・産経・日経は黙っていてもついてきてくれる。朝日・毎日・東京が彼の腕の見せ所だ」といった分析も出ている。いまや官房長官の上を行っているらしい。

 「NHKに三井のお友達を送り込んだりして、三井主導のNHKに改編してしまった。手口はかなり荒っぽい。電通を使って相当の圧力をかけている。特に公正報道の東京・中日、それに権力監視で他紙を圧倒している日刊ゲンダイの広告も締め上げている」

 言論弾圧である。マスコミの弱点を利用して編集権を略奪してしまっている。


<年貢の納め時かそれとも?>

以下の記事も参考になろう。

 公益通報制度とは労働者らが勤務先の不正行為を一定の通報先に伝える仕組みで、兵庫県の斎藤元彦知事を巡る文書問題で注目を集めた。2022年に改正された公益通報者保護法では、従業員300人超の事業者に内部通報へ適切に対応する体制整備が義務づけられている。今回、世耕氏について公益通報を行なったのは近大教職員組合だった。その経緯について、同組合の藤巻和宏・書記長が、実名で取材に答えた。「10月14日に世耕氏がX(旧ツイッター)で衆院選への出馬表明とともに、近大卒業式で故・安倍晋三氏がスピーチしたことなどを写真つきで投稿したのです。かねて世耕氏は近大を自身の政治活動に利用することを繰り返してきた。こうしたことは大学の私物化であり、法令違反も疑われる行為だとして通報しました」

<ナベツネとつるんでNHK私物化は許されない>

権力監視をやめたNHKの私物化にも世耕は絡んでいる。ナベツネがNHKの海老沢らを動かしても実現できなかったろう。官邸も組んで全マスコミを安倍支援に回した罪は、計り知れないほど重い。岩田明子は知っているはずだ。政治の腐敗の元凶には、読売やNHKなど言論の腐敗と野党の腐敗が絡んでいる!日本の民主主義は間違いなく死んでいる!

安倍・清和会崩壊はまだである。高市・世耕・萩生田を追放しないと、極右の神道・日本会議が支配する石破の内閣では自民党は再生できない。企業団体の禁止無くして政治改革はないのだから。

<金で動く政治と言論を正さないとこの国は危うい>

軍部ら隠退蔵物資の摘発に貢献したはずの世耕の祖父・弘一も、目の前の利権を悪用して資産を懐に入れていた。元日大教授の政友会代議士にとって選挙資金調達が精いっぱい。大学設立資金の余裕はなかったはず。彼もまた利権を懐に入れていた。この問題を追及していた中野四郎が、側近につぶさに証言していた。敗戦後の混乱期は、地方も国も「何でもあり」社会で、狐やタヌキが暗躍しており、その一翼を弘一も担っていた。容易に想像がつく。農民出身の苦学生は日大教授が精いっぱい。大学設立資金確保は不可能であろう。第一、まともな人格者であれば、大学と政治家を世襲させるはずがない。萩生田もそうだが、世耕も足を洗って出直してみてはどうか。

2024年11月27日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員)

12・2小櫃川危機的汚染裁判

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本澤二郎の「日本の風景」(5356)

<原子力マフィアはNHKなど言論界も制圧してた!>

太陽光や迷惑をかけない地域を利用した洋上風力発電は、だれもが思い描く地球が提供してくれるエネルギーであろう。現場を知らないが、おそらく最も高価で危険な原子力発電所側は反対している。その先頭に立っているのが原子力マフィア。その恐ろしい無様な正体を、昨日正午のNHKラジオ放送で確認した。

凡人ジャーナリストは秋本真利の賄賂事件の詳細を知らない。それよりも、原発建設にからむ不正腐敗事件やフクシマの東電3号機の核爆発事件の捜査について、まったく聞いたことがない。

したがって、洋上風力発電計画がらみの賄賂事件が、天下を揺るがす重大な犯罪とも考えていない。だが、NHKはぜんぜん違った。昼のニュースで初公判をトップで大々的に報じたのだ。ここに原子力マフィアの闇の一つが隠されている。昨日の原発推進新聞のナベツネ読売夕刊紙の扱いが気になるではないか。

一般人が全く気付かない、危険すぎる日本の闇を何人が理解してくれるか不明だが、反骨ジャーナリストは記事化する責任がある。袖ヶ浦市や君津市の住民はわかるはずだ。


<NHKよ!お前もか=NHK党はまだ眠った政党だ>

(NHK)秋本真利 元衆議院議員が洋上風力発電をめぐり賄賂を受け取ったとして受託収賄などの罪に問われている事件の初公判が25日、東京地方裁判所で開かれ、秋本元議員は「受け取ったことは間違いないが国会の職務と関係なく、利益供与ではない」などと述べて受託収賄の罪について無罪を主張しました。

(FNNプライムオンライン)洋上風力発電を巡る汚職事件で、約7000万円の賄賂を受け取った受託収賄の罪などに問われている元衆議院議員の秋本真利被告(49)が初公判で起訴内容を概ね否認し無罪を主張しました。


<被団協はなぜ原発反対しないのか=日本の不思議>

(NHK)ノルウェーの首都・オスロで行われるノーベル平和賞の授賞式に出席する、被爆者で、医師の朝長万左男さんが長崎を出発し、朝長さんは「現地では原爆の影響が生涯続くということを若者に伝えたい」と話しました。被爆者の朝長万左男さん(81)は、2歳のときに長崎市内で被爆し、長崎大学を卒業して医師となって以降、原爆による被爆の影響を研究してきました。

<NHKはなぜ君津・袖ケ浦の核汚染ごみ事件を報道しない>

読売のナベツネが財閥向けの新聞に舵を切って懐を豊かにするという、やくざまがいの商法に切り替えても、国民は不買運動で対抗できたが、彼は安倍晋三と菅義偉を使ってNHKを抱き込んだとされる。NHKが公共放送として権力監視を止めて、この国は著しく衰退してゆく。ただし、株屋と財閥・軍需産業は例外だが。

しかし、君津と袖ヶ浦の小櫃川の水源地に核汚染ごみを大量に埋設したことについて、まったく報道していない。これは断じて許容できない。本ブログ読者しかわかってくれない。原子力マフィアに制圧されたNHKは解体される運命にあるだろう。数万人のNHK職員の一人も告発者がでないという不思議?既に死んだも同然か。


<石破の目が死んでいる!長島にトランプ対策?>

報道によると「外務省は25日、米ワシントンを20~24日に訪問した長島昭久首相補佐官が滞在中、トランプ政権1期目で駐日大使を務めたハガティ上院議員、下院外交委員会のマコール委員長(いずれも共和党)らと会談したと発表した。長島氏によると、米国の核戦力投入を含む「拡大抑止」の信頼性確保、防衛装備品の共同開発、日米韓協力の継続などが話題に上った」。

田中派木曜クラブの書生のような仕事から政界に転じた石破茂を最近、YouTubeで角栄の娘・真紀子さんが遠慮せずに批判した。当時、派閥の関係者は、彼のことを「爬虫類」と酷評していたことを記憶している。日本は二本足で立つ時である。もう安倍や岸田の手口は邪悪で不要だ。自立する日本でなければ、トランプも習近平も心を動かさない。昔から長島の危ない安保論・素行の悪さは聞いていたが、彼が「核戦力」について下相談?危険極まりない。彼は日本国憲法など判っていない。

<日本は医療事故大国=「医師失格」(長崎出版)読め> 

【独自】大阪公立大学医学部付属病院を提訴へ 明らかな医療ミスも病院側は当初公表せず関西テレビ■遺族 病院が事故を公表するまで「地獄の3年間でした」なぜ父親は命を落とさないといけなかったのか。その理由を知りたいという家族の思いに司法はどう答えるのでしょうか。

今朝も早起きは三文の徳、5時台に起きてパソコンを開いた。6時過ぎにカーテンを開けると、霜が降りていた。冬到来だ。2日前に親類のSさん夫妻が大根1本を持参してくれた。今朝もそうだが、大根おろしが最高にいい。散歩中に山の幸「むかご」を採り、ご飯に入れて食べた。昨日は好天に浮かれて武田川を数年ぶりに散策、真剣になって川底を観察したが何もいない。区長の話は本当だった。武田川も小櫃川に注いでいる。河川の汚染水を水道水に利用している40万人の健康はただ事ではない。 

2024年11月26日記(茅野村の仙人・日本記者クラブ会員

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