本澤二郎の「日本の風景」(4940)
<円刷りまくり紙切れ政策=アベノミクス継続の岸田内閣>
「円をどんどん下げて、下げて紙切れにして、そのあとの物価対策が岸田の解散戦略」という見方が永田町では台頭してきた。危ない動きが始まっている。なぜ政府・日本銀行は、円激安のために福沢諭吉を印刷しまくっているのか。なぜゼロ金利を維持して、欧米と異なる政策をしてドル安を推進しているのか。すなわち悪政の最たるアベノミクスをやめようとしないのか。戦争準備だといえる。
「政府は際限なくいくらでも国債を発行し、借金しても日本国民は関係ない」という本まで出ている。こんな魔術が本当であれば結構なことであるが、国の負債は国民の借金である。孫や子供たちが背負うことになる。まともな為政者は、そこまで落ちてしまったのか。
岸田内閣になっても、アベノミクスをやめない。結果的にドル高に反比例して、円は1ドル150円へと激安、それでも異次元の金融緩和をやめない。ゼロ金利を是正しない。
あぶれた資金は行き場を失い、株式へとながれ、海外の投機筋にも莫大な利益を。財閥の内部留保は500兆から600兆とみられる。恐ろしい時代の日本は、国の価値である通貨の下落で、民衆は家庭崩壊して、財閥は莫大な利益を上げている。超格差社会だ。財政の健全化・円の安定による物価の安定という財政・日銀の犯罪的責任放棄の結果である。
なぜアベノミクスという暴政をやめないのか。政府与党の改憲軍拡の野望が見て取れる。円の紙切れ政策は、ハイパーインフレという78年時の敗戦時の恐怖をも、人々の脳裏に植え付けている。
<寝ぼけてしまったミスター財務官・榊原英資>
史上最低の安倍内閣の金融政策が、円激安による株高の原因である。「民のかまどの煙」など関心を示さない独裁政治を、株高で蓋をして「日本経済は元気を取り戻した」という偽りのラッパを吹いてきた安倍路線を、岸田も踏襲している。
紙幣を刷りまくれば円安になり、輸入大国日本は物価高へと舵を切る。国民生活は破綻する。
「政治は誰がやっても同じ」では全くない。悪政によって国民は疲弊し、病んでしまい、ついには命を失っていく。弱肉強食の清和会政治は、特に安倍内閣の下で極端に起きて、人々は大地をはいつくばって死線をさ迷っている。
神道カルト教団の自民党は、創価学会カルト教団の公明党に助けられ、今も政権を担当しているが、もはや国民に希望を与える力を失って、ひたすら利権政治(五輪や万博など)で日々をやりくりしている、と凡人ジャーナリストの目に映る。
野菜や果物の賞味期限切れは、値段が安くて庶民の人気商品であるが、賞味期限切れの自民公明は檜舞台から退場するほかない。反共の統一教会カルト教団で補充しても、笹川ギャンブル財団の維新、はては財閥系労働貴族の連合を巻き込んでも、無駄なことであろう。庶民の政治不信は天高くそびえている。
このまま円激安の発展途上国へと突っ込んでいくのか、財閥の意に沿った、さらなる国債大量発行による超借金・軍事大国として太平洋に沈んでしまうのか。
昨日のネット記事に米誌が、過去に「ミスター円」ともてはやされた財務官・榊原英資のコメントを紹介していたが、彼も円激安のための「異次元金融緩和」に触れなかった。彼も財閥株屋の仲間に違いない。
<NHK担当記者もとぼけてアベノミクス擁護>
円激安による物価高についてNHK記者の解説を数日前に聞いたが、彼はアベノミクスによる国債の大量発行と日銀の円刷り暴走について全く言及しなかった。犯人はアメリカの金利だと決めつけて、ごまかしていた。
アベノミクス批判は、当局からの報道規制によって禁じられているのである。異次元の金融緩和は、自民党のスポンサー・財閥の意向である。43兆円の戦争準備もその線上で踊っていることに、民衆は気付くべきである。
「円はいくらでも印刷しても国民は無関係だ」という国債大量発行の暴論は、改憲軍拡派を喜ばせているだけである。
<戦争防止のカンヌキは国債大量発行禁止=放棄した清和会政治が戦争の危機を招来!>
「円の価値を安定させることが政府の大事な役割」と日ごろから口にしていた大平正芳。1ドル360円の1970年前後に「日本はもう160円でも可能」と蔵相経験の長かった水田三喜男に仕えた秘書が最近、明かしてくれた。ということは今の日本は1970年時代に落ち込んでしまっていることになろうか。安倍のアベノミクスで50年前の日本に落下してしまっていることになるだろう。その悪政を岸田も踏襲し、バラマキで危機的事態を乗り切ろうとしている。
天文学的な借金について小渕恵三は「日本は借金大国だ」と首相になって絶句した。政府が国債を発行し、それを日銀が円札に刷りまくって、株高を演出している。政権を交代してアベノミクスを食い止め、本来の円の価値に戻さないと、大半の国民は死んでしまうだろう。
2023年9月30日記(反骨ジャーナリスト・政治評論家)
ブルームバーグ): 「ミスター円」として知られる榊原英資元財務官は28日、円が対ドルで1ドル=150円を超えれば、日本政府は再び為替市場に介入する可能性があるとの見解を示した。155円まで円安が進むと当局は懸念を強めるとみている。(同)鈴木俊一財務大臣の「過度な変動には、あらゆる選択肢で対応する」との「口先介入」も効果がないようだ。
(追記)このところゴーヤを毎日食べている。オクラはそろそろ閉店か。いまは旬のショウガがいい。味噌をつけて食べると最高。農協の店で見つけた。狭い庭をかき回していると、大好きなミョウガが2個3個見つかった。ナスと油揚げで汁をつくり、素麺で食べるとこれもいい。店で稲庭うどんを見つけた。秋田県在住の知り合いが「稲庭うどんは最高」と教えてくれたことを思い出した。老いて痩せるのはよくない、という記事を見てしまった。新米を30キロ購入した。近所の89歳の先輩は60キロ食べている。健康が第一だ。痩せすぎは禁物らしい。友人は「おいしいものを食べて生きる」とうれしいことをいう。しかし、寿司や刺身については気が乗らない。中国では最近、新彊の淡水魚が人気と聞いた。日本はPEFASが心配。袖ヶ浦市民は放射能も。水と空気が危険水域に入った日本列島か。