安倍・岸家の伝統はかね<本澤二郎の「日本の風景」(4671)
<史上最低のA級戦犯の亡霊政権の安倍が沈没かと思いきや岸田が極右羽に飛び乗って戦争準備43兆円、後釜狙いが森が支援する統一教会・萩生田が「神国」で戦争突入も>
不思議だ。次男正文が2010年4月7日、東芝財閥の東芝病院で命を奪われると、翌年の311で東電フクシマ原発の東芝製3号機の核爆発があった。首都圏民の我が妻真知子ら多数が被ばくした。岸信介や正力松太郎らが立ち上げた原子力ムラの最期のはずだったが。菅直人は右往左往するばかり。後継の偏狭な民族主義者・松下政経塾の野田佳彦は、嘘をついて消費税を引き上げ、都知事の石原慎太郎と共に日中間で「棚上げ」してきた尖閣のパンドラの箱を開いた。
2013年から悪夢のA級戦犯の亡霊政権ともいえる第二次安倍晋三内閣が発足した。背後で笹川ギャンブル財団と岸や笹川が日本に招き入れた統一教会国際勝共連合が暗躍していた。その恐ろしい闇が7・8安倍銃撃事件で発覚した。
安倍は国賊だった。岸田はその安倍を「国葬」にした。宏池会の理念をすべてドブに放り込んで、首相の資格に手を出した岸田は、極右羽に飛び乗っていた。43兆円という破憲と福祉崩壊の戦争準備を閣議決定した。岸田も「国賊」である。五輪疑獄からうまく逃げだした森喜朗は、統一教会にのめり込んでいた萩生田光一を岸田後継者にする構えだ。
彼は戦争を辞さない最も危険な台湾派の政治屋。そうして2022年の最悪の大晦日を迎えた。
昨夜は民放の報道特集番組を見たが、薄っぺらな安倍分析に終始していた。腐敗は言論から始まる!
<莫大な政治資金+αによる安直な岸・安倍の後継者づくりに批判が集中>
カネに汚いとの清和会関係者の安倍評にもかかわらず、彼らは安倍晋三の莫大な政治資金に熱いまなざしを向けている。厳しい批判も金だ、人間誰もが金に服従するからだ。銃撃で倒れた安倍の後継者づくりも、体調悪化の岸信夫の後継者づくりも、恐ろしいほどの金権選挙で勝ちぬ抜くだろうか?潤沢な資金は8年有余の首相時代に溜め込んでいる。言及するまでもなく第三次内閣に野望を抱いていた安倍であるため、なおさらのことだ。
いつでも岸田を引きずりおろして、第三次内閣を立ち上げ「戦争憲法」を強行すると見られていた。しかし、天は許さなかったものの、莫大な政治資金と闇の秘密口座は、知る人ぞ知るである。
政治家の世襲は、政治の質を極端に低下させる。目下の永田町には世襲議員ばかり。政治家と呼べるような人物はいない。野党にもいない。国民のイライラは相変わらずだが、永田町の住人もそれを報道する言論人も、覚醒していない。ずるずると金権政治・金権選挙が具体化することになる。
<安倍晋太郎の奥座敷の大型金庫から現金6億円!>
清和会の反安倍の人物は、仲間を安倍晋太郎のもとに秘書として送り込んだ。生き馬の目を抜く政界である。すごいことが判明した。夫妻の仲がひどく悪いことだった。晋太郎と扇千景の深い仲が分かってきた。
晋太郎が亡くなると、奥座敷の大きな金庫が開けられた。そこに6億円の一万円札が眠っていた。このことは妻の洋子が信用した秘書と二人の秘密だった。安倍家の脱税事件でなければならなかった。
倅の晋三に群がった清和会の一部の人間は、慎太郎の残した政治資金と6億円の現金に執着した守銭奴だった。政治資金の額は今も秘密らしい。未亡人は知っている。
この門外不出の6億円について、毎日新聞の関係者が一度口を開いたという。国有地払い下げの謝礼金だったと。国有地払い下げで読売新聞の渡辺恒雄は頭角を現わし、改憲新聞に舵を切った。朝日新聞は誰か?聞いたことがない。大手の新聞は国有地を利用して新聞を発行していた。真っ当な言論を日本国民に奉仕できなかった理由である。
安倍は第二次政権を発足すると、真っ先にNHK人事を牛耳った。NHKの女が背後でワル知恵を働かせたものだろう。
<金庫番+昭恵未亡人による若手後継者(市議)擁立に裏ありか>
夫を失った安倍昭恵が活躍している。そこに洋子の影も見える。NHKの女も透けて見えるから不思議だ。裏ありだ。岸信夫も「集金パーティー」を開催した。そこに萩生田が顔を見せた。五輪疑獄の森の暗躍を感じることが出来る。岸の政治資金にも関心が集まっている。
これらの姿形はカネである。カネの山である。約束される金権選挙!
<カネカネカネ「今だけ金だけ自分だけ」の日本政治に沈没の因>
極右がカネをつかんだこの10年だった。菅も岸田も、安倍にかしずいて極右羽を羽ばたかせている。思うに筆者が菅と名刺交換した時、彼は宏池会に所属していた。極右羽は必ず均衡を欠く。墜落するだろう。原発推進と戦争準備のその先に核武装国家の軍事大国論が躍る。北朝鮮は核武装しても国際社会では、どこも相手にしない。日本丸は確実に沈没する運命にある。その前に反戦平和の一大国民運動が展開する、日本国民の義務であろう。
2022年12月31日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)