2022年10月

違法違憲の統一教会<本澤二郎の「日本の風景」(4611)

<勝訴弁護士・郷路征記がカルト教団の正体を「世界」に投稿していた!

 知り合いの弁護士が、月刊誌「世界」に掲載された「宗教カルトの何が違法なのか」という題名で、統一教会裁判で勝訴した郷路征記弁護士の文章をコピーし、それをFAXしてきた。双方のFAX機能の低下で読みにくかったが、札幌地裁2014年3月24日判決文を引用しながら、狂信的教義の恐ろしさを紹介しながら、その違法勧誘を断罪しているので、出来るだけ平易に紹介しようと思う。

 この地裁の判決は、その後カルト教団が上訴したが最高裁でも却下された。司法の判断で、統一教会は違憲違法の教団と判決されている。それでもいまだに宗教法人を名乗らせている文科省(文化庁)に対して、重大な疑惑が持ち上がっている。戦争犯罪者であるA級戦犯の岸信介・笹川良一・児玉誉士夫らが徹底的に支援し、その後は福田・清和会が擁護してきた反社会的教団だったが、既に2014年の時点で死を宣告されていたのである。


<勧誘される国民の「信教の自由」を侵害した統一教会!>

 判決で明らかにされたことの一つは、統一教会に勧誘される一般国民の側の、本来的に保障されている「信仰する自由」「信仰しない自由」が侵害されていると決めつけている。従って違憲違法の統一教会である。

 反社会的なカルト教団は、本来憲法が保障している「信仰の自由」を侵害していたのだ。ここを裁判所が当たり前に判断したものだ。半世紀にもわたってそれを存続させてきたA級戦犯の岸信介らの政治勢力と宗教法人として認可した行政当局の罪は、計り知れないほど大きい。

 仮に安倍銃撃犯とされている山上徹也が犯人だとしても、問われるべきはA級戦犯の岸信介の側・自民党清和会と、宗教法人として認可した行政当局である。


<国民の宗教的自己決定権(最重要の内心の権利)の侵害>

 信仰しない自由・信仰する自由は、最重要の内心の自由であって、だれも侵害することは出来ない。日本国憲法は、これを完璧に行政当局・議会・司法に命じている。

 自身で決める、他人が決めることではない。実際の統一教会は、姿を隠して孤独な悩みの多い、資産もある特に婦人を標的にして、ありえない空想の出まかせ教義でもって、一般人の自由な判断を狂わせてしまう。気が付くと信者にされ、私財を投げ出している、まさに恐怖のカルト教団なのだ。呪い・魔術にかける勧誘方法であって、これは違法違憲であると判断した。正論である。


 先の安倍国葬は、主権者である国民の内心の自由を侵害する行為であって、岸田内閣は憲法違反者として弾劾され続けることになろう。

 宗教2世や3世もまた、被害者といえる。判断能力もない2世3世を親子という絆を利用して、有無を言わせずに信者にしてしまう行為は許されるべきではない。先に2世の小川さゆりさんが、外国特派員協会で叫んだ理由は正当なものである。それを阻止しようとした統一教会は、改めて反社会的な教団であることを、自ら証明した。


統一教会を明示しない勧誘=判断の誤りを誘引する違法伝道

 郷路弁護士の真摯な努力によって、反社会的なカルト教団の恐ろしすぎる勧誘手口が明らかにされた。その後に、信者は破産に追い込まれ、ついで馬車馬のような使役を課される。それでも覚醒せずに信仰をやめない。これほど恐ろしいカルト教団もないだろう。


 統一教会が当たり前のように、金集めのカルト教団と知っていれば、誰も信仰などしない。違法伝道が、統一教会の勧誘の恐怖である。いま国民は、恐怖のカルト信仰に驚き、溜息をついている。それを容認してきた文科省に重大な疑惑が掛けられている。野党追及の甘さに反吐が出る。

 違法伝道によって一部の人々は、その大きな罠にはまると、悲劇と不幸で立ち上がれずに、二度とない人生を終える。こんなにも恐ろしい教団ゆえか、カルト教団貴族がはびこっている。韓国のソウルには、文鮮明の妻が君臨している。もうこれだけで、いかがわしいカルトであることが分かりそうなものだが、信者になった人たちは、無心に身も心も教団に捧げている。そういえば山上家の母親は、今も変わりないという。


<カルト教団の教義は人の人生に不可逆的影響力を及ぼす

 統一教会被害者の弁護人も裁判官も、カルトの教義が人の人生に対して「不可逆的影響」を及ぼすものである、とも強く指摘している。山上家に限らないのだ。

 統一協会の政治部門の国際勝共連合の会員もそうであろう。このことは他教団の政治部門についてもいえる。神社本庁のお祓いだけでなく、平和を吹聴してきた創価学会の公明党が、一夜にして憲法違反だとして国策になっていた集団的自衛権の行使を容認したことを、全国民は知っている。政治部門の決定に、カルト教団も応じることに抵抗しない信者団体。そのことに「おかしい」と判断し、そこから離脱した信者はわずかだった。


 正に軍隊のような組織になっている。安倍銃撃事件を契機に一部の信者2世は、反旗を翻しているが、まだ多くは沈黙している。不可逆的影響力に圧倒されているのだ。山上容疑者の母親の信仰は、びくともしていないようだ。

 カルト教団の恐ろしさは、山上家の悲劇を学べば誰でも理解できる。


<宗教上の教義=超自然的事象を非科学的非合理的に説く>

 宗教は科学的ではない。合理的でもない。その反対のことを、さも当然とばかりに説く。それを信者は、そうだそうだと思い込むことが基本である。したがって教義は、すべからくカルト・狂信的な教えを前提にしている。

 現在、戦争中のロシアのプーチンを、ロシア正教なるカルトは支持しているが、欧米のキリスト教はなぜか沈黙している。科学や合理主義が割り込む余地などないのだろう。


 問題は、他人を騙して壺や本を法外な値段で売りつけて、暴利を手にする悪魔教団、信者の不幸をこれ見よがしに「悪魔だ」「地獄だ」とありえないラッパを吹き鳴らし、脳裏に叩き込んで、私財を丸ごと強奪する反社会的悪魔教団に対して、信仰の自由を欲する人びとは断じて許せない。もっとも許せないことは、その資金を使って政府や政治屋を操って、悪政を強行し、統一教会を「国教にする」というのだから、こちらの方がもっと恐ろしい。


 戦争する日本にするための憲法改正から大軍拡、個人や家庭の自由を奪うような女性差別などなどに人々は、恐れおののいている。清和会を退治して、統一教会を排除しないと、この国が地獄へと突き落とされることに、善良な国民は重大な懸念を抱いている。岸田文雄は清水の舞台から飛び降りるしかないだろう。野党追及は甘すぎないか

2022年10月31日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

大軍拡と統一教会<本澤二郎の「日本の風景」(4610)

<米謀略機関CIAが育てたA級戦犯の軍拡・原発・核兵器開発路線

 政治とは、正しい文化で治めるという意味である。国民の生活・命を守る政治をいい政治という。指導者の出自は無関係だが、日本の悲劇は戦争責任者を政権につけたCIAの目的が、日本を反共の砦にすることだった。したがって国民生活のことよりも、軍備増強・軍拡を宿命づけられていた。

 半世紀前にCIAの操り人形は、文鮮明の統一教会を配下にすると、か弱い日本人女性から収奪した莫大な資金を使って、日米の政治屋を操ってきた。発覚した統一教会と自民党議員との間で取り交わされた政策協定は、大軍拡のための憲法改正が真っ先に掲げられている。岸田文雄の側近である官房副長官・木原誠二さえも、宏池会の原点である護憲リベラルの立場を忘れ、首相を軍拡へとワル知恵を進言しているようだ。

 CIAの野望を日本会議と統一教会の支援で、ほぼ忠実に果たしてきた安倍晋三の最期は、改憲と大軍拡の叫びだった。その追随者の高市早苗・西村康稔・松野博一が今も閣内から、萩生田光一が自民党内から、現在も岸田を羽交い絞めしている。岸田の統一教会退治が虚しく響く。


 数年前の宏池会の集いで岸田は「9条改憲はしない」と公約していたが、いまや安倍とほぼ同様の主張をしている。311の教訓も忘れて、原発の再稼働にも必死である。ロシアのプーチン戦争を悪用して、日本の専守防衛を投げ捨てて、ミサイルによる攻撃準備に熱心である。目の前に核兵器がぶら下がっている危ない日本は、安倍時代と変わらない。

 要するに、首相は岸信介らA級戦犯の悲願を、池田勇人や大平正芳・宮澤喜一らの宏池会の思想的原点・護憲リベラル(経済重視軽武装論)を日本海に投げ捨て、重武装の軍国主義の復活にかけて、国民生活を台無しにして、財閥を喜ばせている。


<島津洋一レポートが暴いた麻原彰晃のオウム核兵器開発計画と安倍の最期の因果関係>

 岸の野望というと、日本国憲法の平和体制を破壊することだった。その悲願に直進してきたであろう安倍晋太郎と晋三の隠れた恐ろしい策略の一つが、オウム真理教を操ることだった。サリンどころか核兵器開発だったことが、日系アメリカ人のジャーナリスト・島津洋一が見事に暴いた。

 彼は安倍を21世紀のA級戦犯と断じた。筆者の憶測だが、その先に7・8銃撃事件が起きたと考えられる。麻原彰晃の豪州でのウラン開発を、TBS特集をYoutube動画で確認した。島津洋一レポートの信ぴょう性に脱帽するほかなかった。

 日本独自の秘密の核兵器開発計画を、いまやワシントンの中枢は、詳細に把握していると見たい。それを黙認することが出来るのか否か?見方が分かれるだろうが、むろん日本独自の核開発を容認しないだろう。安倍や菅義偉の会話はすべて盗聴されていただろう。今の岸田も同様の立場かもしれない。

 プーチン戦争に狂奔するような日本の大軍拡は、比例して国民生活を疲弊させていく。北朝鮮の二の舞いとなろう。


<専守防衛放棄で隣国と対決!国民生活は疲弊し、戦争を誘発させる!>

 大軍拡・軍国主義の復活で喜んでいるのは、間違いなく死の商人・清和会と統一教会・日本会議だとみたい。靖国神社など神社本庁のカルト天皇教である。神社は戦争向けのカルト教団にすぎない。金儲けのカルト教団から目を覚ます人間でありたい。いい政治もないが、いい宗教もない、あるのは金集めの教団ばかりではないか、との識者の認識は正しいのではないか。

 思うに、安倍は大軍拡のための準備として、平和主義者の平成天皇を引退させ、自ら「令和」と名付けた新天皇を作り出した?違うだろうか。

 筆者は「核の時代において、戦争放棄の9条は正しい。光り輝やいてきた」と叫んだ宮澤喜一を高く評価している。8・15敗戦を「今夜から家々に電灯がつく」と喜んだ宮澤が大好きである。庶民の思いである。

 宮澤の薫陶を受けた岸田は、統一教会と清和会によって、頭が狂ってしまったのか。清和会に汚染されてしまった岸田に明日はないのではないか。


 我が家の台所の窓から一匹のミツバチが飛んで、紫の小さな花々の周りを飛び回りながら蜜を集めている様子が見える。春先からだ。農家で使用する農薬から逃げてきたものか。黙々と一心不乱に花から花へと飛び回って、蜜を女王バチに運んでいるのだろうか。

 間もなく冬になると凍死するだろう。近所の山林所有者が「ハチに刺された」といってきた。ハチも怖い。集団で人間を刺すと死に至る、と初めて聞かされた。普段は、ただひたすらに蜜を吸いながら賢明に生きる様子は、人に例えると無数のか弱き大衆かもしれない。しかし悪政と悪党にいじめられると、無力の大衆も怒りだすだろう。

 統一教会・自民党・清和会に小さなハチが襲い掛かる今なのか。

2022年10月30日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=pfbid02mFumWTmyLZaY5jvWJ2gdYefGbbMZZJak76UWwspgjoUxAcbHGULyWNodi8dCRakyl&id=100003955778443&sfnsn=mo


https://fb.watch/gcHlGHfuE9/

ヒラメ判事を拒絶した樋口英明<本澤二郎の「日本の風景」(4609)

<戦後77年にして世の中の価値が逆転!気付かない・気にしない日本>

 時事通信のネットで樋口英明という、立派な元判事の存在に気付いた。昨日まで全く知らない人だったが、彼は、余りにも危険すぎ、地球に存在してはならない原子力発電所の運転を差し止めた裁判官だった。


 本人は「当たり前のことをしただけ」と語っているという。そう彼は、当たり前の判断をして、出世街道を諦めて、判事の人生を終えた。今彼は反原発住民の声に応えて、講演や著書出版という優雅そのものの第二の人生を歩んでいると聞く。この上なく幸せな日本人に違いない。


<外国の反社会的カルト教団・統一教会に乗っ取られた自民党が、指摘されても目を覚まさない異様な日本の右翼風土>

 我が人生でまんまと騙されていた最悪のことは、昭和天皇ヒロヒトのことである。侵略戦争は軍部の暴走で、ヒロヒトは平和な生物学者であり、300万人の死と関係がない、という大嘘を信じ込んできたのである。事実は、ヒロヒトこそが好戦的な侵略者だった。しかも、300万人の死に対して反省も謝罪もしない。これに次ぐ大きな衝撃が、韓国の文鮮明の統一教会による日本乗っ取り。

 戦後77年になって、やっと気が付いた。筆者だけではない。多数国民も知らなかった。革新政党の人たちでさえも知らなかった。安倍銃撃事件が起きなければ、日本政府自民党は統一教会の配下として、今後も存在し続けていた。


 安倍晋三や高市早苗らの危険すぎる改憲軍拡論は、カルト教団による「押し付け」の可能性さえある。それでも岸田文雄内閣は、事実に本気で向き合おうとしていないことである。

 警察検察も黙認している。カルト教団に法務検察もうろたえているだけなのだろう。こんなひどい政権など見たことも、聞いたこともない。しかも、カルト教団に踊らされていた安倍晋三を、こともあろうに統一教会の指示なのか、国葬まで強行した。この恥ずべき国賊・国葬に共同通信社長までが、わざわざ参列していたことも発覚した。

 つい最近には、本会議場で松下政経塾の野田佳彦という、これまた大嘘で消費税を釣り上げ、フクシマ原発に蓋をかけたワルが、なにやら下らない話をしたというではないか。


<逆転の法則は岸や笹川らA級戦犯の種が実った証拠の日本>

 逆転の法則を見つけた。それは侵略戦争を教訓として手に入れた自由で開かれた民主主義の宝を、こともあろうに戦前の戦争勢力のA級戦犯らに乗っ取られてしまったことに尽きる。

 確かに戦後政界には護憲リベラル派が存在して、岸や福田や安倍の改憲軍拡勢力にブレーキをかけてきた。そのことに安心してきたのは、筆者だけではなかった。多くの国民も中庸の政治に安心しきってきたのだが、今気が付くと日本海は波高しだ。

 波を起こした元凶は、安倍政治だった。安倍後継を名乗る宏池会の岸田は、巡航ミサイル・トマホークをアメリカから購入するのだという。生活に困っている人々のことは二の次だ。円激安による物価の急騰の元凶であるアベノミクスの日銀・黒田を、相変わらず泳がせて恥じない。


 泉下で岸や笹川らが大笑いしている。反対に平和軍縮派の宇都宮徳馬らは、こぶしを振り上げて怒っている。大日本帝国復権を許すな、の声はまだ大きくなっていない。危機到来にまだ目を覚まそうとしない国民がいる。


当たり前のことをする人が立派な人と評価される日本

 考えるまでもない。核だ、原発だとわめいて、それを実現してきたのは、護憲リベラル派の憲法人間ではなく、A級戦犯の悪党が志向してきた戦争する路線である。そこでフクシマの東電原発の崩壊が起きた。

 地震大国の日本である。第二のフクシマは、100%の確率で起きる。それでも「安倍を引き継ぐ」と公言した岸田は、原発再稼働に余念がない。原発新時代を構築しようとしている岸田は、A級戦犯の配下であって、ヒロシマの人ではない。ヒロシマを裏切っている。


 案の定、官房副長官の木原誠二が統一教会の推薦状をもらっていたと白状した。ということは、統一教会と政策協定を結んでいたことになる。

 安倍の国賊・国葬に深く関与しているはずである。お話にならない。内閣や党にも安倍・清和会の面々が、今も張り付いているではないか。高市早苗・西村康稔・松野博之と、いかつい教会派の萩生田光一らだ。不気味な危うい面々であると見られている。


 「安倍は国賊だ」と叫んで、自民党党紀委員会に掛けられたため、仕方なく軌道修正し、男を下げた村上誠一郎に対する反発は少ない。彼はあたり前のことを言っただけだが、清和会が牛耳る今の自民党・統一教会政治のもとではやむを得ない選択だった。外野席が失望して当然だが、統一協会自民党のもとでは、当たり前が通用しない。

 除名覚悟しないと、当たり前の主張が出来ない自民党となっている。岸田が当たり前に統一教会を排除できない本当の理由である。


<昔は国家主義・右翼は恥ずべき輩だったが、今は当たり前の日本>

 戦後の日本では、民主主義の人が自由を謳歌した。夢のような人生に吉田茂の側近たち、その後の池田勇人の宏池会の人たちは胸を張って国政を担当した。岸のA級戦犯と対峙して屈しなかったが、流れはワシントンの右翼と提携する戦前派が台頭した。水面下では、統一教会が政府を抑え込んできていた。


 右翼戦前派・国家主義を否定した日本国憲法は、いまや風前の灯にさらされている。当たり前が通用しなくなった。戦前派右翼が言論界にまでも及んでいる。統一教会の政治が、安倍亡きあとも継続している。


<当たり前が当たり前になるためには清和会解体しかない日本

 戦後日本の民主主義を取り戻すためには、何が大事か、何をすべきなのか。当たり前の日本にするためには、清和会を解体するしか方法はない。

 司法の場で、原発阻止を一部で判断した樋口英明裁判官(当時)は、繰り返すがヒラメ判事を拒絶して、当たり前の判決を下した。立派だ。清和会政治のもとでは、頭の下がる立派な判決だが、実際は本人が言うように当たり前の判決である。 

 司法界から樋口英明のようなヒラメ判事を拒絶する裁判官が現れると、世の中は変わるが、根本は清和会を解体・排除することに尽きる。その先駆けが統一教会を解散させることである。

2022年10月29日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)


樋口 英明(ひぐち・ひであき)

大阪高裁判事、名古屋地家裁半田支部長、福井地裁民事部総括判事などを歴任。2014年5月、関西電力大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じる判決を、翌年4月には関西電力高浜原発3、4号機の再稼働差し止めの仮処分決定を出した。2017年8月、名古屋家裁部総括判事で定年退官。退官後は、講演や著書で原発の危険性を訴える活動を展開している。2022年9月には出演映画「原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たち」(小原浩靖監督)が公開された。(時事)

統一教会自民衰退<本澤二郎の「日本の風景」(4608)

<ハマコー2世の大軍拡戦争大臣に地元の住民が大反発か

 統一教会まみれの自民党も、内閣支持率に比例して、市民の支持を失っていることが判明した。沖縄の那覇市長選の結果は、カネに執着する県民性が災いしたらしく、革新の火は消えつつあるようにみえる。しかし、首都圏は違う。その証拠がハマコー2世の足元で起きた。


 ハマコー2世が擁立した地元では名門4世の候補者が、現職無所属の女性候補に全くと言っていいほど太刀打ちすることが出来なかった。自民党の国会議員や県議を動員したが、全然歯が立たなかった。昨夜八千代市の青柳さんが、山本太郎サイドからのメールだといって結果を送信してくれたので、取材してみると、なるほど岸田内閣の大軍拡戦争大臣の冠効果は効き目がなかった。改憲大軍拡の統一教会政策と一体化した自民党を市民は撃破した。


 大借金国の日本で、大軍拡・戦争体制に直進するような統一教会自民公明を、少なくとも首都圏民は厳しい目で受け止めている。内閣・防衛省・平河町は、相当な衝撃を受けているだろう。「解散など論外」が岸田の思いといえる。

 統一地方選での自公票激減の可能性も、現状では指摘できる。


<君津市長選で自民お墨付きの有力候補が大惨敗

 前回の総選挙では、やくざ稼業で生涯を送った異色の自民党議員・浜田幸一の倅は、公明党の支援を受けて楽勝した。その後、台湾を訪問して蔡英文とも会っている。安倍の推薦もあったのだろう、なんと大軍拡防衛大臣に就任して意気上がっていた。

 地元の浜田系元市議の話だと「鈴木家という地元の名門から候補者を擁立した。確か7月のことだった。自公推薦の条件も付けた。しかし、10月23日の選挙結果は、信じられないような1万1千の大差。大惨敗!本当に驚きましたよ」という。


 ご存知、君津市は旧千葉3区だ。浜田2代で培った怪しげな地盤だ。現職の石井宏子氏は元ピアノ教師。市議・県議経験者とはいえ、地盤はそんなに固くない。カネと組織で圧倒した浜田・自民が総力を挙げた市長選だったが、蓋を開けてみると、余りにも大きすぎる大差で挑戦者の鈴木荘一氏は破れた。


<敗因は大軍拡戦争大臣・統一教会のイメージが市民に嫌われた!

 清和会が支配するような右翼的な千葉県である。統一教会の支部も存在している。自治体の福祉などの分野にも、統一教会の不気味な手が伸びているとも指摘されている。現職の知事の裏側に石井という、元ハマコー運転手から参院議員になっている利権屋がこびりついている。地元の評判の一つだ。維新の会の代表の父親も、笹川良一の運転手だった。統一教会の魔手は、君津市にも伸びているはずだ。


 「やくざと癒着している千葉県警と木更津署は、そろそろ汚名返上する時ではないか。木更津レイプ殺人事件捜査を始める時だ」と歓迎する向きも。


<千葉県は自民党清和会の牙城・松下政経塾の官房長官もショック>

 現在、岸田内閣のスポークスマン・官房長官の松野も清和会メンバー。右翼改憲軍拡の松下政経塾出身。野田佳彦と同じ思想の持ち主だ。清和会はハマコー2世をメンバーに入れない。しかし、松野と選挙区は隣同士だ。

 今回の君津市長選の結果に衝撃を受けているはずだ。統一教会と大軍拡に市民の多数は、当然のことながら震え上がっている証拠であろう。


 統一教会を解散させ、大軍拡のラッパを止めることが、国民の期待であるが、果たしてこの二つの課題を処理できるだろうか?


<ため息が出たガソリンと灯油の暴騰値段=これは日銀・黒田の手柄

 昨日は君津市農協のガソリンスタンドでガソリンと今季初めて灯油を入れた。

 レギュラー1L160円ほどだが、灯油も暴騰していた。18L缶1800円である。庶民は危険だが、灯油が一番安い。やむなくそうしているのだが、1L100円もしていた。


 円激安の成果である。寒冷地住民の負担はただ事ではないだろう。アベノミクスをいまだに強行する日銀の黒田への怒りは、これまたすごい。日米どころか日欧の大きすぎる金利差による円下落!

 安倍内閣10年の見事な実績は、日本沈没にあった。これも統一教会からの指示だったのか?否定出来そうもない。特に家庭の主婦・財布を握る市民は、震えながら暗く寒い冬に突入する。しかも、春が来ない冬季は初めてだ!

 人びとは、誰もかれもしゃもじを手に持って、街頭に出るしか方法がないのか。富裕層・資産家・財閥に重い課税を、庶民に減税を求めて!統一教会の外為法違反事件に検察は捜査を!大軍拡を消し飛ばせ!の合唱に同意したい多数国民であろう。

2022年10月28日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)

https://m.youtube.com/watch?v=Szz7l6qAvpo&feature=youtu.be


米コリアゲート事件<本澤二郎の「日本の風景」(4607)

<暴露されていた韓国諜報機関KCIAの手先だった統一教会>

 貴重な資料を見つけた。韓国のカルト教団・統一教会の蛮行そのものといえる調査報告書だ。名前しか知らなかった「コリアゲート事件」を米議会がしっかりと調査して、報告書を作成していた。もう50年前、半世紀前のことだが、統一教会はカネと女を使っての米議会工作をしていた。

 日本でもそっくり同じ手口で政府自民党工作を推進していた。米議会工作には、日本人の若い女性信者まで起用していた。日本の政界関係者は誰だったのか、岸信介だけではない。


 ニクソン政権というと、日本人にとってロッキード事件を想起する。共和党のリチャード・ニクソン大統領から米民間航空機購入を依頼され、応じた田中角栄首相がロ社の賄賂金5億円を受け取っていたことが発覚し、元首相は逮捕された。児玉誉士夫―中曽根康弘への20億円を、検察は捜査しなかった。田中排除で幕を引いた事件である。日本検察の不正は昔からあ

った。

 このころ、ワシントンでは 民主党本部のあるウォータゲート・ビルで盗聴侵入事件が発覚していた。その後に統一教会とKCIAの議会工作事件・コリアゲートへと続く。ベトナム戦争が終結を迎え、米中首脳会談も行われる中で、ワシントンは韓国から米軍の削減・撤退計画を推進していた。これを阻止すべくKCIAと統一教会が、総力を挙げて米議会工作を強行した事件であるが、その手口は東京での自民党工作そのものだった。

 東京では、既に岸信介や笹川良一、児玉らA級戦犯グループが、文鮮明の統一教会を後押しして宗教法人にして、カネ隠しを実行していた。蛮行そのものの手口で強奪した莫大な資金を、ワシントンに送金して米議会工作に専念し、成功させる。カネと色仕掛けに屈した米議会関係者は、フレーザー報告書よりもかなり多いはずだ。


 東京でのコリアゲート事件は、それから半世紀も経て、自民党を乗っ取って政策まで自由自在だ。その先兵を強いられた、うら若き無知な統一教会信者の思いは何だったのか。聞いてみたい。餌食?にされた自民党の元代議士や元秘書らは、今も生きているのであろうか。歴史的証言がまだである。

 韓国の諜報機関・KCIAは、朴正熙大統領の側近・金ジョンビルが米国CIAを真似たものという。朴は岸らA級戦犯の満洲人脈の仲間だ。韓国の地下鉄汚職事件は、岸と朴の悪しき実績として知られる。正義派の宇都宮徳馬が、これの追及に必死だったことを思い出した。


 昨日はTBS特集で暴かれた笹川が「私は文鮮明の犬」と絶叫したことを紹介した。息子の陽平は、安倍の番犬となったが、銃弾から安倍を守ることが出来なかった。陽平と笹川財団の様子を知りたい。NHKは屈してしまったが、首相の岸田文雄が笹川一派に屈するようでは、この国はおしまいである。文科省OBの内部告発もまだだ。ただし、統一教会を宗教法人から排除することは、まさに主権者の総意である。善は急げ・鉄は熱いうちに打てだ。ヒロシマを裏切っても、民意に逆らうことは出来ない。

 集英社オンラインを抜粋して貼り付けた。恐ろしい自民党政府の闇が、ようやく暴かれる。いまだ物価高の元凶であるアベノミクスの黒田・日銀の首を斬れない岸田は、危うい!

2022年10月27日記(政治評論家・日本記者クラブ会員)


「田舎のセックス教団」と見られていた旧統一教会の野望を40年前に見抜いていた、米「フレイザー報告書」の慧眼(集英社オンライン)

ついに山際経済再生相の更迭に踏み切った岸田内閣だが、旧統一教会問題の実態解明にむけてはまだまだ及び腰といえる。これとは対照的なのがアメリカだ。今から40年以上も前に政治と旧統一教会の関係が問題となったが、強い危機意識を持った連邦議会によって驚くほど精密な調査が行われていた


ニクソン政権が在韓米軍の削減・撤退の方針を打ち出したのは1970年代初めのこと。そうなると北朝鮮への抑止がなくなってしまうことを危惧した韓国政府は米政界に働きかけ、その方針を撤回させようとした。 その工作の重要な「実働部隊」となったのが、文鮮明率いる旧統一教会の関連組織だったのだ。


こうして、それまで米国内で「田舎のセックス教団」(シカゴ・トリュビューン紙・1978328日付)扱いされていた旧統一教会が、70年代になってKCAIが運営する国際的組織へと変貌したと、同報告書は分析している。

報告書は旧統一教会のハニートラップまがいの工作についても赤裸々に明かしている。それによると1971年、文鮮明の肝入りで少人数の若い女性信者が集められ、特別PRチームが編成されたという。 その任務は、①議員やスタッフと親しくなり、②統一教会を理解させて否定的イメージを改善し、③議員やスタッフを韓国の支持者にする、の3つだ。それで、ある程度親しくなったらワシントン・ヒルトンのスィートルームで夕食を共にし、教団のPRビデオを見せるなど、詳細な手順が決められていたとされる。

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