2022年08月

安倍国葬の恐怖<本澤二郎の「日本の風景」(4551)

<自民党の安倍・統一教会派「保守団結の会」の永久顧問?に就任>

 金と票を提供してくれる自民党統一教会と公明党創価学会は、政教一致の永田町の仲間のようだが、昨日はまたすごい事態が起きたことが報じられた。死人を永久顧問にした「保守団結の会」。初めて聞く自民党の議員連盟である。2期10年では満足せず、明らかに3期目を狙っていた安倍晋三の心臓に驚かされるばかりだが、改めて神道と統一教会をバックにした、安倍の政治的野心の大きさを裏付けて余りある。安倍銃撃事件の深層を、識者らに垣間見せていまいか。

 筆者の勘では「改憲の先に日本核武装計画の具体化」だとみたい。自公維の野望でもあろう。この場面でワシントンと激突することになる。むろん、中国や南北朝鮮も反対する。国連でも大騒ぎになる。オウム事件の真相は、秘密の核兵器開発などと指摘した、日系アメリカ人の島津レポートとも符合する。

 「安倍政治の遺志を継ぐ」の核心と受け止めたい。ヒロシマ・ナガサキ・フクシマの人たちは、より真剣な思考と反核運動に期待したい。恐ろしい野心の背景には、神道・日本会議と統一教会の連携だといえなくもない。大胆すぎる分析だが、おそらく真実に近いだろう。安倍の御用記者や学者は、その概要を知っているはずだ。


 核廃絶を当たり前に叫びながら、実は54基の原発で核兵器材料のプルトニウムの大量生産の不思議を、小泉純一郎も知っている。福田康夫も。口を開けと諫言したい。


国葬で安倍は「霊界で生きて地上の戦いに加勢する」?と郷路弁護士>

 統一教会の元信者から、教会の不気味な教えと信者獲得の勧誘方法を学んで、その結果として2003年に宗教法人・統一教会の違法性を、法廷で勝ち取った札幌の郷路征記弁護士が、いま「安倍国葬反対に立ち上がっている」ことをネット情報で知った。


 2発の弾丸で即死した安倍が、今度は「霊界」なる、ありえない架空の世界で生きていて、地上のサタン(日本人)との戦いに加勢する、という架空の話を信者に発信するという。

 お化けのような話が通用する宗教法人に仰天するばかりだが、これこそがA級戦犯の岸信介・児玉誉士夫・笹川良一・文鮮明が編み出した日本乗っ取り計画どころか東アジア征服計画か。既に安倍内閣10年が立証している。

 日本人の無知蒙昧ぶりに声も出ない。真っ当な在日朝鮮人たちは「日本と韓国の右翼は昔から今も水面下でつながっている」と指摘している。確かなのだろう。


「安倍の国賊国葬は日本を滅ぼす」と警鐘乱打>

 古代の神がかりの原始宗教は、朝鮮半島が源流との見方がある。その前は大陸の道教が関係しているかもしれない。これにキリスト教の一部を拝借した文鮮明の統一教会が、岸や笹川のもとで提携して、既に国盗りに成功していたことに愕然とするばかりだが、国際社会では認知されない。

 安倍の60兆円バラマキ世界行脚の狙いも、見えてきたのではないか。超借金大国日本がなぜ60兆円か。森・小泉・安倍の清和会政治のもとで、日本の財務省は殻にされ、財政通は一人もいない有様だ。

 金をばらまいての国際戦略を、岸田も真似を始めた点を注目したい。宏池会は大蔵官僚の派閥のため、借金を恥とする観念が存在したのだが、岸田にはそれもない。

 とにもかくにも安倍の国賊国葬は「国を亡ぼす」ことになろう。統一教会のための国葬は、断じて容認できない。


<統一教会は違法宗教法人であり解散が相当

 自民党は神道・日本会議だけでなく、文鮮明の統一教会にも食いつぶされていたことが、白日の下にさらされた。郷路征記弁護士の孤軍奮闘によって、宗教法人失格であることも判明した。

 統一教会の勧誘それ自体が違法行為であることが、最高裁でも認められた。

不幸な女性から1億円も強奪して恥じない、正にサタンそのものの統一教会であろう。解散を命じる時である。野党は本気で立ち上がれ、である。

 これ以上、不幸な日本人を生み出すことは、許されない。カルト教団を野放しにする社会は、信教の自由と相容れない。そもそも統一教会は、宗教団体ではない。

 日本は表現の自由が保障されている。統一教会を受け入れる人たちは、遠慮なく声を上げたらいい。反対に被害者は、法廷に駆け込めばいい。信仰をしない自由もある日本である。

 欧米ではカトリックの神父らが、幼児を性的虐待をしていたことが発覚しているが、財産を根こそぎ奪い取る事件はまだ起きていない。文鮮明は日本にとってサタン・悪魔であろう。日本人は受け入れることは出来ない。本日は山のブルーベリー園で鬱憤を晴らしたい。

2022年8月31日記(政治評論家)

「地獄に行くのが怖いから…」男の子たちが受けた性的虐待NHKスペシャル



清和会は国賊派閥<本澤二郎の「日本の風景」(4550)

<岸信介・福田赳夫・安倍晋三の清和会は統一教会を擁護・育成した破憲勢力=福田康夫は?>

 安倍晋三銃撃事件が、保守合同後の自民党の心臓部・闇を暴いてくれていることに、凡人ジャーナリストは天を仰ぐばかりである。無知の恐怖に驚愕くして膝が折れる感じだ。同じ思いをしている野党関係者も多いだろう。岸と福田と安倍の清和会にぶら下がって、生活費を稼いできた御用記者たちも、当人の自覚は別として哀れである。

 主権者である国民の資産を詐欺まがいの手段で、根こそぎかすめ取ってきた清和会にぶら下がってきた右翼暴力団・笹川良一勢力の繁栄を見ても、その利権の巨大さを裏付けている。日本に正義の黄金バットのような人物が現れるのか、それともこのまま彼らと一緒に沈没してしまうのか。

 誰も日本の先行きを見通せる人物はいない。「安倍晋三だけは総理にしてはならない」と叫んできた後藤田正晴の遺言は、正鵠を得ていたことになる。「岸信介を断じて許せない」と人生のすべてを、岸打倒にかけてきた宇都宮徳馬の正義に脱帽するばかりだ。福田康夫はどうか。心情を語る時である。


 人間の価値はおおむね誰を信頼するか、で決まる。国賊・安倍にぶら下がって生きてきた言論人・官僚・財界人・法曹界の輩は、岸田文雄と共に国賊国葬に掛けるしかないだろうが、国賊国葬反対のうねりは全土で燎原の火のように燃え盛ってきている。安倍が2015年に自衛隊参戦法を強行したさい、全国で100万人デモ、400万人デモが起きた。岸の60年安保反対デモを上回った。


 戦争法強行を境にして公明党創価学会は、内部崩壊へと突き進んだ。統一教会国際勝共連合と日本会議・神道にかけて天下取りに成功した清和会・自民党もまた、安倍銃撃事件を境にして、没落することになろう。日本国民は必ずや目を覚ますことになる。


<文鮮明の三男の殴る蹴る罵声の動画に国民の頭は混乱>

 一瞬やくざ映画を見ているような錯覚を覚えてしまった。2日前のブログが掲示板「阿修羅」に掲載されたのだが、そのコメント欄にその一コマが飛び出した。日本語ではないので、詳細は不明だが、やくざの親分らしい人物が文鮮明の三男という。

 文鮮明の後継者なのか。韓鶴子の子供でもあるのだが、紳士とは無縁の男で、信者の男性等をなぐるける様子からサタンの化身を連想してしまった。一見に値する。彼らを支援してきた岸・福田・安倍の清和会は、日本の政治史上最も野蛮な国賊勢力だったと改めて分析可能であろう。


<世界日報元編集局長は半殺し=警察検察は沈黙=新聞テレビも>

 こうした様子を、なんとなく信濃町(公明党創価学会)に重ね合わせる人たちがいることを知っている。「統一教会と一般の宗教団体を区別せよ」と逃げまくる公明党代表・山口那津男を嘲笑うかのように、FLASHがカルト教団に詳しい東大名誉教授のインタビュー記事を配信した。


 そこでまた恐ろしい事実を突き付けられてしまった。統一教会の機関紙で知られる「世界日報」の編集局長だったという人物が脱会して、文藝春秋に告発記事を載せたという。彼は間もなく半殺しにあう。殺人未遂事件だ。

 びっくりだ。誰も知らない。そう報道もしない。警察も捜査しなかった。さすがはカルト研究の第一人者の紹介記事である。本日のブログに張り付けようとしたが、筆者のネット保存技術の失敗で断念するほかなかった。


<言論界と警察を抑え込んだ清和会・自民党の恐怖>

 テレビ時代に入った高度経済成長期に「天下御免の向こう傷」という時代劇をよく見た世代である。視聴者は正義の活劇だから見ている方も楽しかったが、問題は統一教会もまた、日本国内で何をしてもお咎めがなかった。

 清和会は福田赳夫の役人時代の逮捕歴の教訓から、早くから法務検察に手を伸ばしてきた。その成果の一つではないだろうか。統一教会だけでなく、右翼の笹川一族の暴走も裏付けて余りあろう。山梨県上九一色村周辺の笹川別荘で、主人の陽平を囲んで森喜朗・小泉純一郎・安倍晋三ら清和会首相経験者が昼はゴルフ会と夜は高級料理をついばむ宴会の映像を、国民は何度か見せられたが、それは平家物語の「祇園精舎の鐘が鳴る」合図だった。


 日本は今も戦前のお芝居を見せられているのである。そろそろ近代の幕開けが近い!

2022年8月30日記(政治評論家)

国賊を国葬する国<本澤二郎の「日本の風景」(4549)

藤原肇氏がアマゾンから発売して話題=世界の笑いもの!>

 筆者などは史上最低の日本国首相を売国奴・国賊と評して批判してきたので、アマゾンから「国賊を国葬する国」というタイトルの本が出版されても、特段おどろかない。「さもありなん」と思うばかりだが、そうではない国民も少なくない。この国の腐り方のひどさを露呈したものだから、この機会に参考にしたらいい。


 安倍銃撃事件で一番衝撃を受けたことは1、加害者の母親が統一教会の信者で1億円もの私財すべてを巻き上げられ、それでも母親は統一教会信仰に変化はないということ2,もう一つはそこまでして金集めをするサタンのようなカルト教団の存在と3,その資金が日本政治工作資金どころか4,米国政治工作に威力を発揮にしてたこと5,そして文鮮明の故郷に世界一ともいえる大宮殿建設資金に化けていたこと6,しかも、現在もそうした犯罪的金集めが行われていることに腰を抜かしてしまった。最後は安倍国葬のことだ。


 この統一教会国際勝共連合の黒幕が、岸・安倍一族と福田派清和会だったことは、薄々感じてはいたが、彼らが売国奴・国賊政治屋であることに気付かされたことだった。安倍銃撃事件の闇は深いと直感した。アジアを放浪している怖いもの知らずの藤原肇のタイムリーな「国賊・国葬」本を、ネットで開く技はないものの、やはり外国から見ている作家の目は鋭く反応が早いと痛感する。


海外の安倍晋三酷評を紹介=国際社会から嫌われたA級戦犯の孫>

 藤原さんとは、一度月刊誌「財界にっぽん」で松下政経塾の怪しげな政治分析をしたことがある。ここも反共右翼・日本会議の神道派で知られる。安倍側近だった高市早苗が有名だが、最近では評論する気もしない。


 アマゾンを開けないので、代わりに以前いただいた「さらば暴政」(清流出版)を開いてみた。第二章の「ネオコン内閣誕生と日本の満洲化」で、安倍の正体を暴いているので、そこから一部引用して我慢してもらいたい。

 アメリカには、死の商人と行動を共にしているネオコンという好戦的な政治屋がいるが、著者は安倍をいち早く日本のネオコンと分析する。納得ではある。このような手合いに記者人生をかけたNHKTBS強姦魔には、呆れるばかりである。それらを雇用したテレビ局のいい加減さには嘆かわしい。

 「日本の満洲化」も頷けるだろう。

 彼は安倍の未熟さを指摘する。「東条英機は陸軍大臣1年3か月。安倍は官房長官だけで、東条よりもはるかに不適格で未熟」と決めつけ、その結果、誰でも首相になれる日本国と断罪。その通りだ。

 安倍晋三への世界の厳しい目は、海外メディアが「岸の孫で三代目の世襲代議士。岸がA級戦犯で、安倍が国家主義者(ナショナリスト)だと報じたことを紹介。比較して日本のマスコミは、死んでいたことが理解出来よう。

 

 英紙「フィナンシャル・タイムズ」(2006年9月17日付)は特集記事で「安倍は祖父の記憶にまとわりつき、戦犯の汚名に憤慨する。彼は日本のアジア侵略が、西欧の帝国主義より悪いのか、第二次世界大戦で日本に罪があるという考えを、今も疑っている。東京裁判を米国の見せしめだとも考えて、正当性を認めない。安倍が靖国神社を参拝するのは、この戦争を不名誉と考えないからだ」と決めつけた記事も紹介。

 シンガポールの「海峡タイムズ」が9月19日付の論評で「安倍は第二次大戦で日本の侵略を認めず、愛国心を強調し、平和憲法を改定して、軍事化を目指している」と警鐘を鳴らした。9月27日付の「インディペンデント」は首相就任後の発言を取り上げて「安倍が軍事力を増強し、愛国心を高揚させ、戦争放棄を謳った憲法を改めると誓った」と書いて、侵略主義復活への不安を指摘した。同日の「ニューヨーク・タイムズ」社説は安倍内閣の最初の任務は、前任の小泉内閣の挑発的な靖国神社参拝を中止する宣言を行うことだと釘を刺した。


 国際ジャーナリストの藤原は、欧米のメディアを紹介しながら、冷ややかな目で国家主義の台頭を警戒して、それはあたかも「ミッドウェー海戦に向けて発進した連合艦隊の船出に似た不吉な影」と断罪していた。


 東京帝国大学の国粋主義者・上杉慎吉の門下生になった岸の薫陶を受けた安倍晋三、さらに近衛内閣の外相・松岡洋右の超国家主義も絡むと、強烈な国家意識の長州の遺伝子が、ほぼ60年の周期で狂気の炎を燃え上がらせて、日本を亡国の悲劇に向けて追いやるとも指摘している。筆者は文鮮明・笹川と提携して育んだ岸の野望が実を結んだ刈り取りの場面での、安倍の2回目再登板、さらには3回目の浮上を目指していたが、そこまではNOとばかり天はさえぎったと感じる。

 だが、統一教会はそれでも屈せずに「安倍国葬」で切り替えしてきた。国賊の国葬である。国民の反発は、全国的に燃え広がって当然であろう。藤原の「さらば暴政」は安倍研究材料が豊富である。


政治にかき回された皇室も国葬反対か、ネットで拡散中

 「国賊と国葬」でアクセスすると、予想外のネット情報が飛び出してきた。なんとなく感じてきたが、皇室の安倍評価は好ましいものではなかった。宮内庁筋から発信されたであろう情報の数々が、安倍の国葬に困惑している様子が見えてくるではないか。

 筆者は巨額の借金大国が、166億円も使っての皇位継承に批判を繰り返してきた。皇室の改修費33億円にも度肝を抜かれた。安倍内閣の皇室を政治利用する姿は、奥の院でも評判は良くなかったのだ。

 中立を旨とする皇室が、政権に左右されると、途端に世論は厳しくなる。皇室の安倍評価はよくなかったのだ。したがって安倍の国葬に対して、実際は冷ややかという。さもありなん。

 

<宗教界から安倍批判=反創価学会の顕正会会長が安倍大罪を講演

 周辺で不思議なことが起きている。山本太郎支持者が青木愛参院議員の集会に参加した際、会場周辺で新聞を配る人たちがいた。彼は一部いただいて、それを自宅に郵送してきた。なんと創価学会を批判する顕正会という教団の機関紙だった。目下、この反池田創価学会に対抗して、300万人の信者獲得に奮戦しているということも分かった。

 そのうちに自宅周辺を散歩する感じのいい夫人が、顕正会の信者であることが分かった。数回二人か三人で宣伝本などを持参して「読め」という。当方は信仰しない自由を鉄則としている自由人であると伝えて、何度も断った。そのうち顕正会の機関紙も郵送される。断っても無駄らしい。なかなかしぶとい。

 昨日は、集会のCDを持参してきた。一度だけ見るか、と浅井会長とやらの講演を見た。感心したのは安倍の大罪を6点取り上げて、手厳しい批判を繰り返した。誰もが理解できる内容である。

 円安による物価高を招き寄せる異次元金融緩和政策(アベノミクス)から森友事件、加計孝太郎事件など。ただ不思議と戦争三法の憲法違反事件は取り上げないことが気になった。最後に国家神道を引きずる神社本庁・日本会議の狙いが「神の国」だと指摘した。これは多分に宗教学上の視点に違いない。

 要は安倍国葬などもってのほか、との怒りの告発であると理解した。ただもう一つの不思議なことは、目下の統一教会国際勝共連合の重大事を、全く触れていないことだ。信者の話では、統一教会を脱会して顕正会に入会した人もいると聞いた。事実であれば、聞いてみたいものだ。統一教会問題は、創価学会問題と同様に政治と宗教の分離が問われている。前者の勧誘方法は、違法であると最高裁が認めている。政教一致は憲法が容認しない。これは歴史の教訓である。これらのことについて創価学会との論争は、一般人も興味がある。

 神がかりの原始宗教である神道が、統一教会同様に政治に付着していることは許されない。同時に神道と統一教会の帽子をかぶって悪政の数々をしてきた安倍国葬は反対だ。中止させることが、国民とまともな宗教団体の使命であろう。

2022年8月29日記(政治評論家)

岸田内閣も統一教会の傀儡<本澤二郎の「日本の風景」(4548)

<違憲の犯罪カルト教団に吸い取られたダボハゼ自民党と日本の将来>

 清和会の安倍側近・萩生田光一は、連日醜態をさらし続けながら、いまも自民党政務調査会長の要職に就いている。山際某の存在を初めて知った国民も多いだろう。彼もとぼけて居座っている。永井桂子という、国民が全く知らない文科相が、宗教法人を管轄しているということを、日刊ゲンダイが報じた。彼女がなぜ入閣したかというと、麻生太郎の学習院の後輩だった、それだけの理由らしい。

 彼女は日本国憲法をまるで勉強していないようだ。神道教育だけだったのか。「信教の自由」を口にするだけで、統一教会も原始宗教の神道もカルト教団で一緒という認識はその通りだが、前者の解散命令は喫緊の課題のはずだが、その気は全くない。


 それにしても、国民目線では、自民党をダボハゼ政党と呼ぶにふさわしい。金と票を用意してくれるのであれば、そこに食らいつく。A級戦犯の岸信介がそうだった。相手が右翼暴力団であろうが、かまわず政権の周囲にはべらせた。それが清和会の悪しき伝統なのか、実際は宏池会の岸田も同じらしい。統一教会にぶら下がる今の自民党は、カルト教団の傀儡政権そのものであろう。


 このままの統一教会が、今後とも自民党や野党まで巻き込んだまま推移するとなると、空恐ろしい。警察も法務検察もカルト教団と癒着していたという。葉梨法相に期待しようとしたが、彼も汚染していたことが発覚した。この期に及んでも公安ファイルが、野党のヒアリングにも出ていない。


 岸・安倍一族の出自を知ってそう長くはないが、長州と薩摩の田布施と文鮮明の関係は、同志的結合なのだろう。最初は日本を反共の砦とするためのCIA工作による岸信介内閣だったことは明白だが、安倍の時代となると、独り歩きし始め、暴走に次ぐ暴走にワシントンも困惑していた。すくなくとも民主党リベラルのオバマ政権のもとでは、安倍とホワイトハウスの関係はかなりぎすぎすしていた。


 バイデンの民主党も同じスタンスのはずだ。裏の顔は断定できないが、靖国参拝や核武装に突き進む日本に対して、米韓とも警戒しているはずだ。岸田の「安倍の遺志を継ぐ」との公約は第二の安倍なのかどうか。秘密の日本の核武装路線を警戒する国際社会であることは間違いない。軍事費2倍論の隠された意図についてのCIA分析を知る由もないが、かなり厳しいはずだ?


 安倍の別動隊だった維新の松井一郎が「党員もやめる」と公約した。彼の父親が国際勝共連合の生みの親・笹川良一の運転手だったことと無関係ではあるまい。ダボハゼは自民党だけではなかった。


<被害者家族の会も本格活動=返金も脱会は出来る!>

 被害者家族会というと、拉致問題を思い出す。安倍は深く関与しながら、何もしなかった。彼らは国費を使って、国連やホワイトハウス巡りをさせられただけだった。その真相に今も気付いていないらしい。安倍の改憲軍拡を正当化するための策略だったのだが。


 対して統一教会被害者の会が、初めて報道された。政府はカネを出して大がかりな活動をするのであろうか?いまは無理だろう。首相以下が統一教会のダボハゼなのだから。しかし、いまや自由に脱会もできるし、返金要求も可能である。被害者の救済弁護団が活躍している。

 今も数万人の会員がいるのであろうか。金集めに狂奔している人たちは何人いるのか。内部告発が続発するだろう。期待したい。韓国で合同結婚した8000人の日本人女性の実態調査も必要だろう。人権侵害の観点からの調査が求められよう。


<「韓国のカルト教団の傀儡政権の日本」に子供の未来はない>

 ともかく2022年7月8日を起点に日本と日本人は、日本の政治経済文化その他すべてが、外国のカルト教団に支配されていた、文鮮明に乗っ取られていたことを知ることになる。


 朝鮮を36年間、植民地支配してきた、そのための因果応報だったのか?それを承知の上で、A級戦犯の岸信介・笹川良一・児玉誉士夫ら戦前の極右が、保守合同後の自民党に浸透・付着させたのか、それとも他の理由は何だったのか。彼らは足元の「国家神道」を、自民党内に神道議員連盟を設置し、靖国参拝を強行させ、他方外から統一教会を招き入れて自民党を掌握させる。

 その先に米国への復讐を誓っていたのではないだろうか。岸は東京帝国時代に天皇神権論の国粋主義者・上杉慎吉の門下生として知られる。単なる国家主義者ではない。ここに視点を置くと、一端は米国CIAの日本を反共の砦とするが、将来的には改憲を果たし、日本核武装化による大日本帝国再現によるワシントンへの報復ではなかったのか。靖国参拝も天皇を神とする神道の復活もそのためであろう。岸孫への遺言は、このことではなかったのか。日韓反共連合によるアメリカへの報復とも読めるのだが?

 初めての推論の披露である。


<体裁を取り繕うおためごかし=自民党調査に意味はない>

 日本の公安当局は、拉致問題やオウム事件で失態続きを繰り返してきた。しかし、責任はとらない。いい加減にやり過ごそうとする。今の自民党がそうであるように。最近、統一教会と自民党議員の関係について調査票を配った。体のいいおためごかし、の類だ。

 1億円も私財を投げ出し、家庭崩壊しても、それでも脱会しないという恐怖のカルト教団を承知しながら、統一教会に金と票をダボハゼのように食らいつく自民党は、今も反省も謝罪もしない。悪魔に魅入られた自民党に対して、いかなる批判も通用しない。


<岸田文雄の後援会長も統一教会関係者=それでも嘘でやり過ごす>

 最近まで「岸田は安倍とは違う」と思い込んで少しは期待してきたのだが、週刊誌報道で岸田も真っ黒に汚染されていたことが判明した。

 政権を投げ出す場面だが、安倍に劣らず嘘で逃げまくる算段なのであろう。熊本岸田会の後援会長が、形だけの辞任をした。妙な名称の大学の学長だった。彼は文鮮明の日韓トンネル計画の議長をしていた。不可能である日韓トンネル計画が文の計画だったと初めて知って驚いた。

 庶民の金だけでなく、血税投入による財政破綻狙いなのか。岸田もやるもんだ。大平正芳や宮澤喜一らの先輩とは異質の宏池会会長か。統一教会に乗っ取られていた日本を知った子供たちは、どう思うのであろうか。親たちは嘘をついて伝えるのだろうか。自公の嘘つき政治がいつ止まるのか?

2022年8月28日記(政治評論家)

https://news.yahoo.co.jp/articles/1bc52dd540c4378e01e8588242a8cc664e78e3e1

見えた日本衰退の原因<本澤二郎の「日本の風景」(4547)

<敗戦で主導権を握った労組も産別組合化で財閥カルトに屈服>

 昨日見たYoutubeで、15年もの間、米国で暮らしたという作家の話を聞いた。彼は「日本はカルト社会だ」と断じた。日本のカルト社会の真犯人を、神社神道と決めつけた。そういえば、神社の祭礼に自治会費を公然と支払っている日本文化に対して、NOと突き付けた京都の勇敢な市民の提訴の記事紹介に、予想外の反響が集まった。ヒラメ判決では押し切れまい。


 なるほど日本の明治以降の文化は、国家神道によるカルト社会(政教一致体制)が、この国を二度も滅ぼしている元凶といえる。これは新発見だ。天皇を神とするカルト信仰が、統一教会をはびこらせた素地なのだ。韓国では、統一教会は宗教団体として、一般に認知されていないことも、韓国人が語っている。日本国民の資産を奪い取るという、明らかに信じがたい詐欺犯罪を受け入れる日本文化には、神道効果だった。「英霊」だったり、合格祈願や出産祈願と何でもござれだ。幼稚じみた行動に、ためらいを持たない愚民の存在を、誰も否定できないだろう。ご利益信仰は仏教にも。凡人にはついていけない。

 このカルト社会を有効に活用・操作して権力を維持する自民党、さらにいうと創価学会公明党といえなくもない。もう一つが、経済界を意のままに独占している財閥。ともに神社神道を「崇拝」している仲間たちだ。「エリート国民という一等国民」は、中央も地方もカルトの仲間たちばかり、それも戦前も戦後も、である。カルトに騙され、騙す文化の日本ゆえに、統一教会問題の深刻さが存在するのである。


 ここでは財閥に操られる労働者・労働組合の衰退と、同時に日本という国の「亡びの文化」を裏付けて余りあろう。25歳の女性弁護士がみた労働争議、それは今から55年前の体験だが、以上の結論に達した。日本のカルト滅びの文化に、権力を握る為政者も、財力を独占する財閥も呑み込まれたままの日本なのだ。近代ではない日本を象徴している。

 

<組合執行部は労働貴族=企業労組化で出世約束=組合役員は踏み台> 

 「今だけ・自分だけ・金だけ」とも教えられたばかりだが、戦後活躍した、泣く子も黙るといわれた総評も、今はおとなしい労働貴族の連合に吸収されてしまった。アルバイトや非正規労働者という差別された労働者に見向きもしない。


 財閥企業下の形だけの組合活動が、出世の近道になって、もう何十年も経つ。経営者も楽だ。企業別労組という檻に労働者を追い込むことに成功すると、そこに清和会の小泉純一郎内閣が、怪しげな学者・竹中平蔵を抱き込んで、労働運動の根幹を突き崩してしまった。今の連合という労組連合は、労働貴族で組織化され、その結果、かつての革新政党・社会党は消滅してしまった。連合は市民や国民に目を向けなくなり、財閥の配下となってしまった。

 本来の労働運動は消滅した。日本衰退の原因である。中島源太郎秘書の鈴木君が「面白い労働運動指導者」を紹介してきた。JR東労組の松崎明だ。彼は労働運動と平和運動を、二本の柱にした真っ当な労働運動家だった。権力に屈しない発言と行動に対して、大いに共感した。

 ワシントンとの接点は成功しなかったが、北京との交流は成功した。彼の決断と行動力によって、貧しい山間部の「希望小学校」を沢山再建した日中友好活動は、あっぱれだ。付きまとったハエのような公安当局に悩まされながらも、JR東・JR総連は、連合内で見事な存在感を誇示していたが、彼が亡くなると、組織は分裂してしまった。


 今ではまともな労働組合は、連合内に存在しない。衰退する日本を象徴している。結果、財閥に操られる連合の衰退は、労働組合不在を招き、社会の右翼化と迷走する野党へと追いやってしまった。財閥の暴走と自民党と公明党の暴走を許してしまった。ブレーキのきかない黒い列車が列島を走っている。岸信介・児玉誉士夫と文鮮明の統一教会が爆走してきた背景である。


<25歳で弁護士として古河鉱山事件に関与、今夏地元で劇的交流会>

 古河財閥をご存知か。55年前の1967年、古河鉱業(現在は古河機械金属)の労働争議の裁判で、裁判長以下が現場を視察する場面があった。

 この時、25歳の女性弁護士も弁護団に加わっていたことを記憶している人は少ない。ところが、今夏奇跡のようなことが起きた。彼女は55年ぶりに、元足尾銅山事件で日本の公害第一号となって悪名を世界に轟かせた現場近くに孫と共に出かけた。

 労働争議の関係者数人が90歳前後で今も生きていて、80歳の女性弁護士と交流をした。こんなことはまずありえない。コロナがなければ同行取材したかった、といまも一人悔しがっている。


<鉱山は女人禁制という神道カルトで大混乱の現場視察

 足尾銅山の鉱毒事件では、教科書にも載っているが、もう忘れかけていたので調べてみると、栃木県選出の代議士・田中正造の有名な天皇直訴のことが紹介されている。カルト天皇とカルト財閥は一体である。直訴など実現するわけもないのだが、田中の抗議は亡くなるまで続いた。

 渡良瀬川に流れ込む鉱毒に、魚も農地も殺されてゆく。一人抗議の戦いをする田中正造と、統一教会と孤軍奮闘した自由法曹団弁護士・郷路征記の活躍を重ねると、誰もが涙が出る。この足尾銅山事件は、朝鮮人2461人と中国人なども強制連行を強いられた。「カルト天皇とカルト財閥の神がかりの文化」といえなくもないだろう。敗戦でも、このカルトの恐ろしい文化から脱却できないでいる日本を、避けて通ることは出来ない。悲劇の日本である。


<カルトに屈しなかった弁護士は自由法曹団の男女平等論者>

 裁判長と争議弁護団が、悪名高い鉱山に踏み込んだ場面で、深刻な事件が発生した。なんと「女人禁制」を盾に、25歳の女性弁護士の坑道入りを、古河側が阻止してきた。これに驚いた弁護団も対応を協議した。「弁護士になって人助けをする」という、血気盛んな弁護士一年生の、いわば初めてともいえる大裁判にかける意気込みを、弁護団として大事な場面で押さえつけるわけにはいかない。


 弁護団は結束して裁判長に対して、無意味な女人禁制に従うわけにはいかない。いまは民主憲法下の日本だ、会社側の要求に合理性はない、と突っぱね、裁判長も同意して坑道視察を強行した。

 神道カルトは、敗戦後にも生き延びていた。男尊女卑も。それを司法の場でも強行しようとしたが、女性弁護士の「男女差別許さず」の意志が勝った。裁判は古河の不当労働行為を認定して勝利した。


<カルト社会に屈しない人間作り・人間教育が不可欠

 思うにマンション管理組合で、自治会費を神社の祭礼に出すことは許されないと主張したことに対して、大手の商社マンだったという人物は「いいではないか。子供時代に山車を引いたのではないか」と横やりを入れてきた。幼児期の思い出が、カルトを容認させていた。 

 ことほど日本人は、カルト風習・慣習に弱い。ひどいのは「慣習法」とひどい屁理屈で押し切ろうとする法律知らずの愚民が今もいる。

 真っ当な人間教育が不可欠である。学校教育・家庭教育がしっかりしていれば、合理主義が当たり前となる。手品は不要である。簡単なことなのだ。文科省を牛耳る清和会の狙いが読めるだろう。文教族の五輪汚職で浮上している森喜朗は、自身の銅像づくりに余念がないという。正体みたりだ。

 教養のある常識人間が、三権に参画することが不可欠なのだ。

2022年8月27日記(政治評論家)

↑このページのトップヘ